娘が5歳になった現在は、ずいぶんゆっくり本を探すことができるようになりましたが、3歳までは自分の本はもちろん娘の本を選ぶのも大変でした。
年齢別に、図書館で過ごすときの娘の様子と私のマインドをまとめるとこんな感じでした。
- 0歳・・・娘抱っこ紐の中で寝ることが多い。ゆっくり絵本を選べるが、破ったり汚れたりするので絵本は借りず。
- 1歳・・・突然泣いて暴れたらどうしよう。。。という不安から、図書館が面倒に感じる。
- 2歳・・・落ち着かない娘と図書館にいくとストレスがたまる。
- 3歳・・・場所見知りみたいなものが生まれ、母である私から離れることが苦手。私の自由時間はとても短かい。
- 4歳・・・ようやく余裕がでてきた。
とにかく、3歳くらいまではいろいろ面倒くさかったのですが、いろんな絵本を読ませたい。読みたい。手に取って見てみたい。そんな欲求が強かったので1歳後半くらいから週に一度図書館に通っていました。
図書館についた時点で借りる本が決まっていれば探すのも簡単だし時間はかかりません。でも、今日はこの本を借りよう!って絵本をピックアップして図書館に向かうほど余裕がなかったのです。(ピックアップしたところで、借りられてないこともありますし)
そこで、
下準備なしに行った図書館で、子どもが好きそうな絵本を短時間で探し出すにはどうしたらよいか?
を、いろいろ考えていました。こんなことみんなやってるよ。っていうようなことばかりかもしれませんが、備忘録がてら8つにまとめてみました。
その1 お気に入りの作家の名前を覚える
私が住んでいる地域の図書館では、絵本は作家の名前順に並んでいます。なので、お気に入りの作家の名前を覚えることで格段に絵本を選ぶスピードが早くなります。でも、ここで問題が、、私は、暗記が本当に苦手なのです。歴史上に登場する重要人物の名前もすぐに覚えられなくて苦労しました。出産してさらに物忘れは加速しています。そこで、絵本を読み聞かせするときに、必ずタイトルと作家名も読み聞かせしました。5歳になった娘も自分で絵本を探すのに役立っている(?)ような気がします。もともとは、国語の先生をしている友人からのおすすめの方法だったのですが、やってよかったと思っています。
その2 シリーズ化されている絵本を借りてみる
お気に入りの作家の絵本を借りてばかりだと飽きてきます。ちょっと違うタイプの絵本を探すときには、迷ったらシリーズ本を借りることにしていました。シリーズ化されているということは、それなりに人気があるハズ!同じような背表紙がズラリと並んで絵本から、文字の量が子どもの年齢に合いそうだったら挑戦していました。
シリーズ化されていると本棚での存在感もあるので探しやすいので楽でした。図書館によっては、シリーズ化されている本コーナーなどがあってとても助かります。そこから、新しいタイプの絵本を開拓していました。
参考:シリーズ本から見つけ出したお気に入り作家
●アニタ・ジェラームさん
とにかく、ウサギの描写がかわいい。このシリーズ以外も追いかけていますが、この方絵本に登場する動物の親子を見ていると、思わず娘を抱っこしたくなります。押しつけがましい感じもなく自然にそう思えるって素敵だな~と思います。
●バルボンさんシリーズ&どんどこももんちゃんシリーズ とよたかずひこ さん
もう、2、3歳のころにはめちゃめちゃお世話になりました。こればっかり借りていた時がありました。その後も、とよたかずひこさんの作品はほとんど読みつくしました。
●ちびうさシリーズ ハリーホース
ちびうさの世界観が娘は大好きなようです。このシリーズが娘の物語づくりに大きな影響を与えています。偶然見つけたこの絵本ですが、お気に入りのシリーズになりました。
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お気に入りの絵本を自分で見つけられるとなんだかうれしいものです。シリーズになっているということは、面白いハズ!というあたりをつけて挑戦するのはよかったと思っています。
その3 同じ絵本が並んでいたら借りてみる
2・3冊と同じ本が並んでいたら、自分の好みでなくても借りてみました。何冊も同じ本が置いてあるということは、司書さんのおすすめの意思が強く表れている証拠。名著・人気絵本の可能性が高いと思います。実際、子どもの好きな絵本に出会う確率高かったです。
その4 図書館スタッフが選んだ絵本コーナーをのぞいてみる
図書館によって違いますが、季節に限定されたおすすめ本コーナーはヒット率が高いので必ずチェックします。
その5 絵本情報フリーペーパーを図書館バッグに入れておく
絵本を探すとしたら絵本ナビが有名ですよね。
でも、図書館ではこの絵本ナビがあまり使えなかったのです。スマホを出して見ようとすると小さな娘に邪魔されて見られなかったのです。カバンからだして、アプリを立ち上げて、検索して、探して、、というプロセスが面倒に感じてしまったのです。今ならじっくり探したりもできますが、やはり面倒に感じます。そこで大活躍しているのが、出版社などから出ているフリーペーパー。鞄から出して、すぐに絵本が目に飛び込んでくるのは気が楽に感じていました。そこで、私がよく利用したフリーペーパーを紹介します。
■福音館書店から出ているフリーペーパー
こちらに紹介されている、
「絵本の与え方」
「赤ちゃん絵本のたのしみ」
を図書館バックにいれていて、そこから探していました。薄いので持ち歩きに便利だし、ぱっと開けるので子どもが小さい時には本当に重宝しました。私は、本屋さんで見つけましたが、なんと、希望する方には無料で届けてもらえるようです。
*画像は上記のHPからお借りしています。
■よい絵本読書活動ノート
公益社団法人 全国学校図書館協議会から出ている「よい絵本読書活動ノート」
これは友人からいただいたのですが、娘はこれにシールを貼るのが大好き。コンプリートしたくて、これに掲載されている絵本を借りたがります。厚さ5mm程度なので、これも図書館鞄にいれて持っていけます。娘が2歳の時からずっと使っていますが、まだ使えそうです。これは、FAXで注文できます。
と、紹介しよう思ったら、今は学校関係者限定になっているかも。。。。以前は、個人も注文できるようになっていたような気がしますが、、、。今度、個人でもゲットできるか聞いてみます。あまり目に触れないレアな名作が紹介されていたりするので、この冊子結構好きなんです。
ちなみに、、学校限定になっているかわりに、こんなアプリがリリースされていました。
「第28回「よい絵本」解説目録 Web Book版」
ご興味ある方は、google playか app storeで検索してみてください。
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ほかにも、クレヨンハウスから出ている絵本カタログや、童話館から出ているフリーペーパーをよく利用していました。雑誌などに載っているおすすめ絵本カタログなども貴重ですね。でも、一番利用したのは、福音館書店から出ているものと、このよい絵本読書活動ノートでした。本当に良い絵本かどうかはわかりませんが、私の絵本を選ぶ嗅覚よりは、いいに決まってると信じることにしました。
子どもにもよると思うのですが、スマホを触るのが面倒なときには紙媒体はやっぱりありがたい。しかも、本や雑誌よりさらに薄くまとまっているのは助かります。図書館バックを決めたらそれに入れっぱなしにしておいて、その場で借りたい絵本を選出できるので助かりました。
でも、紙を見ると遊びたくなる創造力豊かなお子さんだと逆効果ですね。
その6 図書館が主催する絵本読み聞かせ会に参加する
私が住んでいる地域では、「絵本の読み聞かせ会」が毎週あります。絵本だけでなく手遊びやわらべ歌をやってくれるので、2歳の娘も楽しんで参加することができました。そこで、いろいろな絵本に触れ合えたのはよかったと思っています。面白かった本をその場で借りることもできたのが助かりました。
その7 絵本のイラストを選り好みしない
本当は、好きなイラストを探して読みたいところですが、それをやりだすと時間がかかって大変です。なので、一冊娘の大好きな”鉄板”絵本を選ぶことができたら、あとは娘が好きじゃなくてもいいや~くらいの軽いノリでいろいろチャレンジしました。結果的に、娘の好きな絵本のストライクゾーンも広がった(かも?)と思っています。
その8 予約する
あらかじめインターネットで予約しておいて、カウンターだけ立ち寄って帰る。これが、一番時間をかけず娘のぐずぐずと対峙することなく済みました。身動きが取れない時だったら、この方法が一番良いと思います。
ただ、この方法だとちょっと私が物足りないのです。やっぱり、図書館でパラパラと絵本をめくっていろいろ見てみたいので、短時間で借りる絵本を選出する方法を考えていました。
(おまけ)工作本の探し方
絵本ではないのですが、おまけとして、、、
私が図書館で借りた工作本を見た数名の方が、「そんな本図書館のどこにおいてるの?」と、興味をもってくれたのでもしかして需要があるかもと思いご紹介します。
工作本は点在しているので検索しないと探せないかもしれません。でも、小さい子がいると、PCで検索するのも、面倒に感じてしまいます。最初から、ここにあるとわかっているだけでストレスは軽減されます。
■児童書の棚から探す
児童書➡工作・自由研究コーナー
児童書➡福音館書店かがくのともコーナー(数少ないです)
■教育系の棚から探す
社会科学➡教育棚➡幼児教育コーナー
社会科学➡教育棚➡初等教育コーナー
■美術系の棚から探す
*少ないのですがたまに子ども向けのものを発見できます
芸術・美術➡絵画➡絵画材料・技法コーナー
芸術・美術➡版画➡版画材料・技法コーナー
芸術・美術➡工芸➡折り紙
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一番よく見るのは、幼児教育コーナーです。ここに、工作系の本がたくさんあります。幼児向けといっても、やり方を変えれば小学校でも十分通用するようなネタが山ほど眠っています。ただ、、、図書館や本屋さんの規模にもよりますので、このとおりではないかもしれません。
おわりに
私は小学校に入るまで絵本を読んだ記憶がありません。絵本を読んでもらった記憶もありません。私が忘れているだけではないようです。母も読んだ記憶がないと言っていました。
私が覚えているのは、日本昔話のアニメ版の絵本が家にあっただけです。
とにかく、図書館に行くこともなかったし、絵本を知らない子どもでした。母があまり本を読まなかったせいもありますし、今ほど読み聞かせの重要性が謳われていなかったせいもあると思います。初めて図書館を知ったのは小学校の校内図書館でした。おかげで、絵本の魅力を知らない大人に成長しておりました。
ところが、子どもが生まれ、暇つぶしから図書館に通うようになり、絵本の面白さに開眼しました。図書館でも、いろんな取り組みが行われていますし、赤ちゃん用の設備も充実しているので、お出かけスポットのレパートリーとして定着しました。最初に書いたように、3歳くらいまでは絵本を借りるのも一苦労でしたが、今となっては懐かしい思い出です。でも、そんな小さい頃の苦労がだんだん薄れつつあります。そこで、これはいかんと、思わず記事にしてしまいました。図書館の本棚にちょっと私が隠れただけで、「おかあさ~~ん」と泣かれた日が懐かしい。そのときは、一人にさせて~と思ったものですが、それがなくなるとちょっと寂しく感じます。
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