初めてすごろくを経験したのは、リンガーハット「長崎ちゃんぽん」のおまけについてきた「スゴロク」でした。このスゴロクが大好きで、何回も遊びました。そして、自分でも迷路のようなスゴロクを作って満足していました。
暇を持て余していたある日、娘が「ちゃんとしたスゴロクを作りたい」と言い出したので、それならばと私も協力して作ることにしました。今回はその記録です。
用意したもの
- 画用紙・色画用紙
- 油性ペン
- 絵具・色鉛筆
- はさみ・のり
作っている時の様子
1.スタートからゴールまでの道を作る
母:まずは、スタートとゴールを決めて、道を作ってごらん?
娘:まちがえちゃった~。
母:スタートとゴールがつながっているから大丈夫
娘は、スタート位置から迷路のように線を描き始め、最後にゴールを作りました。一本の線をひいてから二本目を描くのではなく、車輪の轍(わだち)のように、10㎝くらい書いたらもう一本の線をかくというように、少しづつ描き進めていました。私だったら、スタートからゴールまで一本の線をひいてその後、二本目を等間隔の幅で描くと思うのですが、こういう描き方の発想は子どもならではですね。
娘は絵具で仕上げたいと最初から言っていたので、水に濡れてもにじまない油性ペンを使いました。
途中、二か所くらいゴールにたどり着けない道ができましたが、それはトラップということで、適当に処理します。
2.マス目を作る
母:マスの線はお母さんが下書きするからなぞってね
娘:私がやりたい!
母:それはダメ。後でペンできれいになぞってね。
娘:はーい(しぶしぶ)
ここは地味な作業ですが、超重要です。マスの数を多くしすぎると永遠に終わらないスゴロクになります。また、調子にのってマス目を小さくすると、文章を入れるスペースがなくなり、いろんな意味でやる気をなくしてしまいます。
なので、ここは大人がマスの数や大きさを制御した方が遊べるスゴロクになると思います。小学3,4年生くらいだったら、マスの数をあらかじめ指定して自由に作らせるのもいいですね。
3.スゴロクのストーリーを考える
母:どの場所を歩くスゴロクにする?
娘:商店街のスゴロクにする
母:じゃあ、家の形を(色画用紙で)母さん作るから商店街のお店の絵を描いて
娘:(めがねやさん、はなやさん、、、、とお店のイラストを描く。文章が書けるスペースを残しておく)
*あとは、そのお店に駒が止まったらどんなことが起きるかを一緒に考えて、母がその文章を書きました。
「○○スゴロク」というようにテーマを決めた方が、ストーリーを作りやすいと思います。「テーマ」という単語を娘に伝えるのが難しかったので、「どの場所を歩くスゴロクにする?」というように投げかけました。
家の形を自分で作るところも経験させたいところですが、さすがに時間がかかってしまいます。そうすると、スゴロクを作る喜びが半減してしまい、違う方に興味が向かってしまうので、私がお手伝いしました。出来上がったら全体に置いてバランスを考えます。次に絵の具で着彩するので貼りません。
ここが、スゴロクづくりの一番面白いところかもしれません。いろんなハプニングを登場させてゴールまでたどり着くまでの時間を稼ぎます。
ポイントは、直接書くのではなく、別の紙につくることです。子どもにとって、全体のバランスを考えながらつくことはちょっと難しいです。なので、あらかじめ別の紙で文章を書いておいて再構成する方が完成度が上がります。
逆に、小さな紙でマス目を作り、文章も考えた後、それを並べてから線でつなげるという作り方もあると思います。娘は、迷路とスゴロクが合体したような作り方をして遊んでいたのでこういうやり方にしました。
4.色を塗る
娘:絵具で色をぬりたーい。
母:お好きにどうぞ
色は塗らなくていい思うのですが、娘は最初から絵具で仕上げをしたかったようです。今回は、ぼんぼんりぼん ぬりえについてきた、固形絵具がついているパレットを使いました。この色塗りは結構大変そうでした。最後は、疲れた~とつぶやいていました。
5.背景を考える
母:まわりはどうする?
娘:お花描く~
油性ペンでお花を描いたあと、色鉛筆で塗っていました。絵の具は疲れたらしい。
6.しあげ
最後に、文章が書かれたお店の紙を貼って、完成!!
親子でかなりの達成感!!
娘はかなり喜んでいました。
娘が考えたストーリー
娘と私で考えたストーリーのいくつかを紹介します。
- めがねをかけてまんぞく 1かいやすみ
- ぱんやさんでぱんをたべすぎて 1かいやすみ
- やおやさんでかいすぎてつかれる 1かいやすみ
- さかなやさんでおまけのさかなをもらう 2こすすむ
- おいけでふしぎなはなをみつける おしえてもらうためにはなやさんまでもどる
「めがねをかけてまんぞくして、1かいやすみ」とは、、なかなか面白い。思わず笑ってしまいました。「いけでおはなをみつける~」案は私が考えました。やはり、娘が考えるアイデアだけだと単調になるので。
でも、このストーリーを考えている時が一番ワクワクするようです。
遊ぶようす
さっそく、親子でやってみると、幼児にはちょうど良い短さでわりと楽しめました。小学生くらいだったら、文章が書いてあるマス目をもう少し増やした方が楽しそうですね。
ちなみに、今回作ったマスは、計37個 そのうち、文章が書いてあるマスは10個でした。
駒はペットボトルキャップを使いました。
おわりに
このスゴロクは、幼稚園や保育園で教えるとしたら絶対やらないな~というネタです。娘の性格をよく知っているし、マンツーマンだからできるネタです。もし、集団の中で作らせるとしたら、3,4年生くらいからかな~。人数やその集団の雰囲気によりますし、どれだけ大人が介入するかにもよりますが、、、。
5,6年生でも、ちゃんと大切なことを伝えないと、凝りすぎてしまって永遠に終わらないスゴロクになり、誰も遊んでくれないものになってしまいます。考えている時間は楽しいのですが、完成したらみんなで遊べる方がいいですよね。なので、もし、スゴロクを作らせる活動をするなら、マス目の数と文章を書くマスを大人で制御した方が無難です。その方が限られた中で面白いアイデアが生まれたりして楽しいスゴロクになると思います。
いつかまた、違うバージョンのスゴロクを作ってみたいと思います。
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参考
▼この本にのっているスゴロクの記事を参考にしました。図工の教科書にのっているネタが多いので、小学生くらいにおすすめの本です。
▼「長崎ちゃんぽん」でもらえるグッズです。でも、すごろくが載っていない。。。確か前はあったんだけどな~なくなっちゃったかもしれません。マックのおまけに比べると見劣りはしますが、自由帳や英単語カードなども地味に重宝するグッズがあったりして侮れません。それにしても、「長崎ちゃんぽん」のちびっこメニューはほんとに量が多い!
▼娘が使っているパレットです。ぼんぼんりぼんちゃんの塗り絵は描き終わってしまいましたが、このパレットの絵の具はまだ健在。片付けが楽なのでとても重宝しています。安かったのにこんなに使えてコスパ最高です。これだったら夕飯前でも絵の具好きに使っていいよ~と言えます。そろそろ、ちゃんとした筆洗を買おうかな~。