こどものあそび観察日記

こどもの充実した時間とはなんぞや!?

「ふくわらい」を作って遊んでみた(5歳)

「暇~。何か楽しいことしたい。」と、娘が言った。

その日は、お出かけするにも億劫な天気で、1時間くらいぽっかり時間が開いてしまったのです。いつもなら、「自分で考えなかったら、楽しいことはやってこないよ!」と突き放すところですが、私も少し余裕があったので一緒に遊ぶことにしました。とはいっても、だいたい1時間くらいなので、夢中になってしまったり準備片付けに時間がかかるようでは本末転倒。そこで、簡単にできるこんなやり方で遊んでみました。

用意したもの

  • 白い紙一人2枚(本当はB4くらいあるといいと思います)
  • ペン
  • はさみ
  • 目隠し用、手ぬぐい

*娘は目隠しに、マスクでいいじゃんって言っていましたが、確かに、マスクでもできそうです。

ふくわらいの作り方

  1. 1枚目の紙に大きな顔を描く。娘は、ウサギの絵にしました。
  2. 2枚目と1枚目の紙を重ね合わせて、だいたい同じ顔の輪郭を描く。お絵かき帳やコピー用紙だったら透けて下の絵が見られると思います。▼こんな感じです。

    f:id:hipopocroco:20170207222908p:plain

  3. 1枚目の紙に書かれている、眉毛・目・鼻、ひげを切る。切る時は、鉛筆で線をひいてあげました。f:id:hipopocroco:20170207223012p:plainこれは、私が娘の絵の大きさに合わせて適当に書いて切ったものです。f:id:hipopocroco:20170207223045p:plain

ルール

  • 顔を作る役、ナビゲーターを決める。顔を作る役になったら、目隠しをする
  • ナビゲーターは、眉毛→目→鼻→口→ひげの順に顔のパーツを渡す。
  • パーツを回転させる時だけ手伝っても良い。

*本当は、顔のパーツを回転させる時も、時計回り・時計の反対周りと伝えた方がいいのですが、娘には難しかったので助けてもOKなことにしました。 

遊んでいる様子

顔を作る役の時

先に、娘が顔を作る役になったのですが、まず、目隠しで作業をするというのが不思議な感じがして楽しい。きゃあきゃあ言いながらやっていました。そして、一つ重大なことが分かりました。

娘は、右・左がよく分かっていない。

目をもう少しに。」って言っても、難しいようです。「目をに」って、右も左も両方登場するので、分からなくなってしまうのが大きな発見でした。「鼻を右に」は分かるんです。頭の中だけで考えるから難易度が高くなるようです。それに、ストップって言ったら、その場で止まればいいのにすぐになんか止まらないから変なところにパーツが行っちゃいます。それでも、ゲラゲラ笑いながらやっていました。

ナビゲーター役の時

次に、娘がナビゲーターで、私が作る役。

これ、実際にやってみるといろんな発見があります。ナビゲーターの言葉は、

上 下 右 左 ストップ だけです。

なのに、この言葉がびっくりするほど娘の口から出ないんです。

「もうちょっとこっち、もうちょっとあっち、そっち、、、、」

って、それじゃあ全然分からんわー!!

落ち着けば、右・左が分かると思うのですが、瞬時に伝えられるほど慣れてはいないようです。この不自由な伝わらなさ感を体験できるっていいかもと思いました。お母さんはなんでも分かってる、という思いこみをなくし、必死で、「右・左、もうちょっと上」と言葉を駆使する様子はなかなか面白かったです。3回くらいナビゲーター役をやって、やっと、右・左、、、と指示語を出せるようになりました。

▼次の二つの写真は、娘が作ったふくわらいです。もっと、適当にやっても良かったのですが、指示語通りに娘を動かすことが回を重ねるごとに楽しくなって、きっちり顔の形を作って遊びました。

f:id:hipopocroco:20170207223120p:plain

 

f:id:hipopocroco:20170207223318p:plain

おわりに

作る時間が15分くらい、遊ぶ時間が30分くらいでしょうか。ほんとにいい暇つぶしになりましたし、いろんな発見がありました。言葉だけで正確に物事を伝えることの難しさ。言葉だけを聞いて正確に物を動かす難しさ。両方味わうことができました。娘と、計三回くらいやりましたが、結構楽しかったです。絵は大人が描いても楽しいですね。

おまけ~このふくわらいをつくるきっかけ

この遊びには元ネタがあるのです。もう10年近く前のことですが、子どもの英語教室みたいなとことで少しお手伝いをしていたことがあります。教材をつくるお手伝いをしていました。

そこで、「どうやって子どもたちに英語を使う楽しさを感じさせられるか」考えていた時に、「ふくわらいだ!」とひらめいたのです。このゲームは、言葉の伝達がメインの遊びです。なので、ネイティブの発音をしっかり聞き取る必然性があるに違いないとプレゼンしましたが、ボツでした。一人当たりの時間がかかりすぎるので、良いアイデアだけど却下ということでした。そのかわり違うタイプの「ふくわらいゲーム」を作ることになりました。それはそれで面白かったのでいつかご紹介します。

私は、教材を作る方が主だったので、英語教育に関しては素人で何が正しいのかもよくわかりません。でも、このふくわらいは英語でもできると思います。up,down, right, left, stop、、、私も、自分の発音に自信があればやってあげたいとちょっと思いましたが、、、私の発音は逆に悪影響を与えそうと思いやめました。

英語は娘にとって必要だと思いますし、習わせたいとも思いますが、お金と時間と体力を天秤にかけると優先順位がどんどん下がってしまいます。ようやく英語に興味をもち始めてきたので何とかしてあげたいな~とぼんやり考えていますがやる気がでません。

スポンサーリンク

 

関連過去記事

▼子どもとの暇な時間をどう埋めるか、考えていた時の記事です。 

hipopocroco.hatenadiary.com

hipopocroco.hatenadiary.com