新しいものが好きということもあり、いろんなデジタルアートを子連れで体験してきました。最近、デパートやショッピングモールでも企画が行われるようになってきて身近になってきたように思います。
今回は、これまで娘が体験してきたデジタルアートを振り返ってみたいと思います。
その前に、デジタルアートとは?
デジタルアート(Digital Art)は、コンピュータを使ってデジタル形式で芸術作品を作ること。デジタル芸術、デジ絵などと呼ばれることもある。デジタルアート - Wikipedia
ゲームや映画もデジタルアートの一部ですし、NHKのEテレでも多用されているように思います。ここで取り上げたいのは、会場まで足を運んで体験したもの、このアーティスト・団体の作品なら子連れで体験させたいと思うものにしました。
*でも、デジタルアートという言葉自体が適切かどうかが疑問です。今後、訂正するかもしれません。メディアアートだと、広くなっちゃうし、インタラクティブアートでもあるけれど、収集つかなくなるのでとりあえずここでは、デジタルアートという言葉を使いたいと思います。
チームラボ
このチームラボがしかける、未来の遊園地はほんとに楽しかったです。
大人が見てもすごいと思いましたが、子どものために企画された展覧会でした。当時、まだ3歳だった娘と行ってきました。 あれから、2年たちましたがお絵かき水族館のような技術はあちこちで見かけるようになりました。これからもっと身近なアートになっていくのかもしれません。また、都内だけでなくいろんなところで「未来の遊園地」順次開催されていくようです。
話は少しそれますが、すでにおえかきすいそう ピクチャリウムという商品が発売されています。
これはiPhoneを使って、自分が描いた魚や魚のえさの絵をデジタル化し、水槽の中で動かすというおもちゃです。すごく欲しいのですが、私のスマホはandroidなので使えません。残念。
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『チームラボ "踊る!アート展"と"学ぶ!未来の遊園地"』で遊んできました! - こどものあそび観察日記
ココノヱ
私が参加したものは、ゲーム性が強いインスタレーションが多かったです。自分が描いたイラストがゲーム画面に表れてバトルする様子に娘は興奮していました。こちらの会社もこれからどんどん発展していくような気がします。
しかも、気になるのが、岡山に会社があるということ。私自身超ど田舎で育ちました。いきたい展覧会を見に行くために数時間電車にのるような経験をしています。アート環境に恵まれていない場所の多くの子どもたちにも体験できるような仕組みを作ってくれないかと密かに期待しています。
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coconoe 「らくがきミュージアム」でどう遊ぶ?(4歳) - こどものあそび観察日記
竹村真一 + Earth Literacy Program『触れる地球』
「触れる地球」は、“地球目線”でものを見て考える、文字通りの「地球人」を育てたい——。そんな思いから、発案者竹村真一(京都造形芸術大学教授、Earth Literacy Program代表)が中心となって開発した、世界初のインタラクティブなデジタル地球儀です。
リアルタイムの気象情報や地震・津波、渡り鳥など生物の地球移動、大気汚染、地球温暖化など、生きた地球の姿を実際の地球の1000万分の1の球体にダイナミックに映し出します。
引用:触れる地球ミュージアム
この作品を見たのは2013年。現代美術館で開催されていた「うさぎスマッシュ展」でした。当時、まだ娘は2歳だったので、地球って何??の世界です。その彼女が地球儀にくっついて動かして遊んでいました。5歳現在、世界について興味をもち初めているので、今見せたらもっと楽しいと思っています。小学校に入って勉強がスタートし始めたら、さらに、地球のことが面白く感じるのかもしれません。知的なことを楽しいと思えるようになる時期にこういう作品に出会えたらなんだかいいな~と思いました。娘はちょっと早すぎました。
あれから、4年ほど経ちましたが、多くの場所で展示されていることにびっくりです。娘が夢中でべたべた触っていたあのでっかい地球儀。娘は先見の明があったようです。最後に展示されている場所の一覧をのせておきます。
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アナグラのうた 消えた博士と残された装置
科学未来館の常設展に展示されている作品の一つですが、これはぜひ体感してほしい。簡単にいうと、デジタルスタンプラリー(私が適当につけた造語です)のようなものです。入場チケットを機械に入れると自分のアバターができます。そのアバターを使ってデジタルスタンプ(?)のようなものをゲットします。でも、ただスタンプをゲットするだけでなく、未来を感じさせる問いかけが哲学的でいろいろ考えさせられます。娘はさすがにそこまで深く物事を感じることができませんでしたが、説明書のない不思議なテクノロジーをどうしたら攻略できるか自分なりに考えていました。
▼こちらに制作に関わった素晴らしいクリエーターの方々の一覧が掲載されています。ゲームに詳しい方なら飯田和敏さんと聞けばああ~と思う方もいるかもしれません。(お恥ずかしながら私は初めて知りました。)
優秀賞 - アナグラのうた~消えた博士と残された装置~ | 受賞作品 | エンターテインメント部門 | 第15回 2011年 | 文化庁メディア芸術祭 歴代受賞作品
Rhizomatiks Research
インタラクティブというより、ショーを見る感覚に近いです。perfumeや、リオオリンピックの閉会式で有名ですが、身近に体験できる機会はとても少ないのが残念です。でも、彼らが行ったパフォーマンスが娘のような子どもたち世代にこれから受け継がれて定着していくのかもしれません。いろんな挑戦をしている彼らのパフォーマンスは動画でもぜひ積極的に見せていきたいと思います。
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都内でデジタルアートが体験できる会場
私が常にチェックしている有名なところでは、次の3つです。
なんといっても日本科学未来館。企画展もさることながら常設展だけでもものすごく楽しめます。
科学技術と芸術文化の対話を促進し,豊かな未来社会を構想していきたいと考えています.
と説明されているように、テクノロジーの進化を感じさせる見ごたえのある展示が多いです。 会場自体はとても狭いのであっという間に見終えます。そんな手軽さも好きです。
▶東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO
タブロー作品も数多く展示されますが企画内容によってはデジタルアートも体感できます。チェックしておけば行きたい展覧会に出会える確率は高いです。
ここ数年で、大きな会場だけでなく小さな場所でも開催されるようになった気がします。ずいぶん身近になった印象があります。もっと広まって私が育った田舎のような場所でも巡回してほしいですね。主催者の皆さんぜひ!
おわりに
子どものためというより、自分が行きたいから娘の連れて行けそうなものは強引に連れて行ったという感じです。子どものフィルターを通したアートの感じ方は面白い。私が思ったのとは違うところで面白い反応をしたりするので、一人で行くより子どもを連れて行った方が楽しいと思う場合も多々ありました。
スマホやゲームで最新のテクノロジーを感じることはできますが、より独創性のあるものをデジタルアートでは感じられます。お金は多少かかりますが、その発想を体感できるのはやっぱりワクワクします。娘も今はまだ「なんだか良く分からないけど楽しい」というレベルですがいつか「どうしてこうなるの?」なんていう疑問が沸くようになったらいいな~と思います。
それにしても、こうやって振り返ってみてもいろんな新しいテクノロジーが次から次へと生まれる時代ですね。時々最新のデジタルテクノロジーに触れたとしても、泥だらけで遊んで帰ってくる日々を今は大切にしたいなーと思いました
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参考
「学ぶ!未来の遊園地」常時開催されている施設
*2017年5月現在
「触れる地球」常時展示されている施設
毎日新聞 MOTTAINAI STATION &Shop(東京都千代田区)
*2017年5月現在 公式HPより(触れる地球 | Tangible Earth)