以前、チームラボが初の子ども向け展覧会を開催させたときに行きました。あの時はまだ4歳でした。▶『チームラボ "踊る!アート展"と"学ぶ!未来の遊園地"』で遊んできました! - こどものあそび観察日記
あれから、もう2年たっているんですね。そして、嬉しいことにチームラボの名前は瞬く間に全国に広がり、各地でも展覧会が行われるようになりました。超ド田舎出身の私としては嬉しいです。高校生の時、見たい展覧会のために2時間以上かけて地方都市の美術館に行った日のことは忘れません。東京以外の場所でも良い展覧会を積極的に行ってくれるアーティストは心から応援したいです。
そんなチームラボですが、また新たな作品が登場しました。
*過去に行われたJungle▶Music Festival, teamLab Jungle
大阪芸大とともに企画し、昨年大阪や徳島で開催されました。そこから、さらに磨きをかけ、2017夏、渋谷ヒカリエで行われることになりました。しかも、今回は大人向けの「Art NIGHT」と子ども向け「Kids NOON」の二つのプログラムを行っています。大人の鑑賞を邪魔することなく子どものための時間を設けているって子育てしている身としてはありがたいです。
今回は、このJungle /KidsMOONについて娘の様子と私が感じたことなどなどを書いてみたいと思います。
*同時に開催されている「学ぶ!未来の遊園地」はまたいつかレポートします。
teamLab★Jungleの特徴
- 入場入れ替え制
- 約40分間の光と音楽のアートパフォーマンス
- コンセプトはJungle(映像やモチーフがJungleがテーマになっています。)
- MusicFestival
今までの子ども向けアート作品は、観客一人一人が展示作品とかかわっていましたが、今回はライブの一体感を味わえます。音楽だけでなく光とともに。「学ぶ未来の遊園地」とはまったく別物の作品です。以前、team★Lab行ったからと思って知ったかぶりをして行くと、良い意味で裏切られます。
新しいことに挑戦する姿勢はほんとに凄いですね。
最近の、フェスやライブでは光や映像の演出がものすごく進化していて驚かされます。今回のteamLab★Jungleでも、プログラムされた光の動きが素晴らしい。さらに、普通のライブと違うのは、音楽を聴いて感じるだけではないこと。
teamLabがこだわってきたインタラクティブな仕掛けも健在です。
「Jungle/KidsNOON」は、映画館のように入場入れ替え制です。あらかじめ予約した「KidsNOON」のスタート時間を、「学ぶ未来の遊園地」で遊んで待って過ごすことになります。もちろん、「KidsNOON」のあと、遊園地で遊ぶのもOK。遊園地は出入り自由なので途中外食やお買い物に行けるのもありがたいです。待っているのが面倒だから、「~遊園地」だけでいいやなんて思わないでください。せっかく行くなら「KidsMOON」を体感しないともったいないです。
teamLab★Jungleの注意点
約40分間、音と光の中を漂うので、ヒカリエでお買い物をした紙袋を抱えて入場すると後悔することになります。パンクバンドのような激しいライブではありませんが、席なしのオールスタンディング・ライブ会場のようなイメージです。
保護者がしっかり子どもを見ていないと本気で見失います。未就学児のお子さん二人以上を大人が一人で連れて行くのは、相当の覚悟が必要かと思われます。空から舞い降りる光やボールに触らせるために、小さなお子さんを抱っこする可能性はとても高いので、両手が手ぶらな状態で臨むのがベターです。
以下、team★Labからの注意点抜粋です。
バイトル presents チームラボジャングル - Kids Noonと学ぶ!未来の遊園地 | teamLab / チームラボ
- 車椅子の方もご入場可能です。ただし、チームラボジャングルについてはご参加頂くエリアを指定させて頂く場合がございます。また、混雑状況によって入場頂けない場合がございます。
- 光のボールが破損する恐れがありますので、指輪は必ず外してください。
- お子様の肩車は、絶対にお止めください。
teamLab★Jungle 実際の様子
暗闇の中で座って待っていると、Jungleにいる動物や鳥たちの鳴き声が聞こえます。私たちは20分ほど待つことになりましたが、娘はしびれをきらしていました。会場全体の人が好きなように動き回るので、先に入っても後に入ってもあまり関係ありません。小さいお子さんがいるご家族はぎりぎりでも大丈夫だと思います。
▼光が自由自在に音楽に合わせて動きます。最近のライトってスムースに動くんですね。神秘的な感じがしてみんなで光を見つめていました。神秘的な感じを会場のみんなで共有している気がしました。
▼そして、子どもたちだけ立ち上がってライトを触って遊べるようになります。ライトに触ると反応します。すごく不思議で私も光をつかまえたくなりました。
▼次に、星が落ちてきます。壁に落ちる星を触ると、上に上がります。どういう仕組みになってるんでしょう。娘も必死で星を捕まえていました。
▼動物に扮したガイド役スタッフが登場。会場が安全に過ごせるよう監視するとともに、パフォーマンスもしてくれます。
▼映像はなく光だけなのですが、ライトの数がめちゃめちゃ多い。四方八方からライトに照らされるなんて初めての体験です。不思議な世界に迷い込んだ感じになります。
▼大きな球体がやってきて会場の興奮もすごいことになります。月のイメージですね。
▼一番盛り上がったのがこれ。カラフルボールが20~30個くらいやってきます。運動会の大玉転がしくらいの大きさがやってくるのです。しかも、ボールに触ると色が変わるのでみんな触りたがります。気を付けなくちゃいけないのもここです。会場が興奮状態になるので小さいお子さんは目を離すと危ないです。未就園児でも楽しめると思うのですが、親がしっかり管理できる状況を作っておかないとちょっと危険な感じがしました。
▼フィナーレが近づいてきました。ミラーボールが出現してクラブっぽくなります。
▼光のタンバリンやトランポリンが登場。これには娘も大喜びです。
▼最後の最後は紙吹雪で締めくくりました。
▼子どもって不思議ですね。終わったあと多くの子どもたちがこの紙を集めて遊んでいました。
実際の映像(公式ページからみられますが一応)
会場の混み具合
夏休みお盆シーズンだったこともあり、チケット売り場の午後の入場では誰も並んでいませんでした。Jungle は定員が埋まる状態でしたし、未来の遊園地内も多少の混雑はありましたが、並んで待ってどうしようもないという状況ではありませんでした。
残念ながら、直近のKidsMOONの整理券はとれませんでしたが、1時間後の回はとれました。会期が終了に近づくと土日は混雑しそうですね。
娘の様子を見て感じたこと
娘も大興奮でした。ただ、40分は長いかな~という感じでした。最後、疲れた~といいながら、遊園地の会場に入っていったのは嬉しかったです。娘は6歳ですが、もう少し小さい年齢だったら時間配分に気を付けないとバテてしまいそうですね。
もったいないな~と思うのは、音楽。
EDM系の音楽が流れるのですが、その音楽のリズムに娘は全く乗れませんでした。踊るのが大好きな子なのに、タンバリンやトランポリンなどリズムを感じさせるアイテムが登場しても音楽を楽しむところまではできませんでした。他の子も音楽に合わせて自然に体を動かすということはありませんでした。なんでなんだろう。娘には情報過多なのかな。
おわりに
とにかく光がきれいで大人の私も興奮しました。もし、これが娘の知っている曲だったらさらにテンション上がりまくりだったと思います。娘が大きくなってクラブやライブ、フェスに行く頃には、今回のJungleのような演出が当たり前になっているのかもしれませんね。
すでに、最近のフェスはほんとにすごいことになっていますよね。一度行ってみたいです。
お得な情報
チケットの半券があると、ヒカリエ内のレストランで10%引きや、ドリンク・デザートなどのサービスを得られることができます。「学ぶ!未来の遊園地」では途中入退場可能なので、疲れたら食事に行ってまた戻ることができます。
▼これはシアターオーブのクーポンサイトですが、ほとんど同じです。正確な情報は会場内にある、teamLabのチラシ裏に書かれています。
TICKET COUPON | 渋谷ヒカリエ/Shibuya Hikarie
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おまけのおまけ~未来のカラオケを想像してみる
ここからは、私の趣味なので適当にスルーしてください。
team★Labは子どもでも楽しめる企画をたくさん出していますが、同じような技術はフェスやライブでも使われています。今は行きたくてもいけないので、web上で探して一人で夜を楽しんでいます。
例えば、こちらは世界的なヒット連発したAviciiのライブ映像です。
これを演出をしているのが、Comix。DJの作り出す音楽に合わせた映像を作り出しています。そんな彼らはVJ(ヴィジュアルジョッキー)と呼ばれ、存在感が年々増しているように思います。こちらの記事が分かりやすく説明されています。【サマソニで注目】Calvin Harrisなど有名DJを手がける映像集団『COMIX』 | arutega
映画館くらい、もしくはそれ以上の巨大なパネルに映像を映し、光と音楽を連動させて会場を盛り上げます。こんな映像を見ていると、未来の光と映像のアートはどんな風に進化を遂げるのか楽しみです。
近い未来では、カラオケやバー、クラブなど、身近なところでもう当たり前に使われるような時代になってたりして。
- 壁全面がプロジェクションマッピングされていて、歌とともにプログラミングされた映像が投影されて会場を盛り上げるみたいな。。。。(うわー落ち着かない。)
- 電車の乗り換えも、あらかじめ登録していた経路を読み取って地面に映し出されたプロジェクションマッピングで誘導とか。。。(プロジェクターの台数が足りなさそう)
- あるいは、その逆で、目に悪いからやめた方がいいしコストがかかるという理由から、パタッと街からそんな技術が消えたりして。フェスもウッドストックのようなライブに自然回帰する時代が来たりして。。。。
などといろいろ一人で妄想していました。今流行しているものが永遠に続くとは限りません。なので、今最先端と言われるものにはできる限り触れさせてあげたいな~と思います。
小学生の子どもだったら、この技術を身の回りの生活でどう生かせるか?なんて話を親子でしても面白そうですね。
もっと、Avicii見たい方はこちらのライブ映像もおススメです。
Avicii - Full Summertime Ball Set (Part One) - YouTube(2015年)