私はプリキュアが嫌いでした。
どうしても、あのキラキラしたキャラクターデザインが受け入れられなかったのです。好みの問題です。
できれば、娘にはプリキュアにはまってほしくないと思っていました。
しかし、親から厳しめのフィルターをかけられ窮屈な思いをして育った私です。娘にはそんな思いをしてほしくありません。なので、プリキュアを「見せない」というより、「プリキュアにはまることなく、幼少期を過ごしてほしい」と願うだけにとどめておきました。
その願いが叶ってか、プリキュアの輸入先となるだろう幼稚園に入っても「プリキュアは怖いから見ない。」という娘の発言にほっとしていました。
ところが、
5歳のある日、「お母さん、今日幼稚園でプリキュアごっこしたよ!」と目を輝かせて言うではないですか!!
プリキュア見ていないのにプリキュアごっこってできるのか?という疑問も残りますが、意気揚々と語る娘は本当に楽しそうで何か彼女自身がバージョンアップしたような気がしました。
そこで、私の葛藤が始まります。
娘がプリキュアに夢中になれば、「一人でハイどうぞ。」というわけにはいきません。多かれ少なかれ私も見ることになるだろうし、いろいろ付き合うことにもなりそうです。嫌だな~。これが私の本音です。
そんな時、この記事を読みました。
今まで嫌だ嫌だと思っていた私の固い頭を溶かしてくれました。プリキュアを通してこんな親子の関係を築くことができるのか!と、ハンカチ片手に読みました。この記事に出会わなければ、私も自分の親と同様に娘にテレビの制約をかけてしまったかもしれません。
そして、ついに見始めました。
時代は、「キラキラ☆プリキュアアラモード」
案の定、ドはまり。
プリキュア恐いって言っていたはずの娘は、お手製コンパクトで変身し戦います。私はプリキュアの魔法の力の大きさに、初めて気づくことになります。
「Aちゃんがキュアホイップをやって、Bちゃんがジェラートをやって、Cちゃんがマカロン、Dちゃんがショコラで、私がカスタード!!」
という具合に、友達と遊ぶ様子をたくさん説明するようになりました。
病気がちで遅刻・早退・欠席が多い娘です。友達関係がなかなか広がらず固定化されていました。それが、プリキュアがきっかけとなり新しい友達とたくさんつながることができたのです。
そういえば、友人が「仮面ライダー、私は嫌いだけど、引っ越した時にすぐに息子に友達ができたのは仮面ライダーのおかげ。子どもにとって、そういうテレビ番組はコミュケーションツールになってるよ。」と言っていたことが思いだされます。その時はまだ娘は赤ちゃんだったので、ピンときませんでしたが、今なら分かります。娘は、プリキュアのおかげで友達の世界が広がりました。
我が子が嬉しそうな顔をするなら、「プリキュアのふりかけでもいいかな」から始まり「プリキュアのグミや飴もいいな」「プリキュアの塗り絵も」「プリキュアの消しゴムも」と、知らず知らずに、わが家にプリキュアのグッズが入ってくるようになりました。
気が付いたら娘と一緒にプリキュアを見て、映画も行き、一緒に歌まで歌えるようになりました。ストーリーを重ねていくと、キャラクターたちがこんなに生き生きとしてくるものなんでしょうか。あんなに嫌だったキャラクターデザインも気にならなくなるから不思議なものです。恐るべしプリキュア。
娘の幼稚園生活の一部にプリキュアがあって本当に良かった。
我が家のプリキュアの歴史は、id:kasumi19732004さんの記事から始まりました。この記事がなかったら娘の幼稚園の思い出は、こんなにワンダフルなものにはならなかったでしょう。
このエントリーを読んで、コメントを書こうとしたのですが短い文章ではおさまらず、自分のブログに長々と書いてしまいました。
娘はもうすぐ卒園します。
友達との楽しい思い出とともに。
ありがとうプリキュア
ありがとうkasumiさん