こどものあそび観察日記

こどもの充実した時間とはなんぞや!?

アートを感じる遊び~過去記事の紹介

美術教育を勉強してきました。小学校教員、中学校教員、造形教室スタッフ、などなどをしていました。出産してからは、体が弱く病気がちな娘のために子育てと看病に専念することにして現在に至ります。

なので、娘が生まれたばかりの頃は、

子どもとともにアート教育を!!!

なあんて、思っていたのですが、だんだんそれどころではなくなってきました。人生いろいろあるものです。もともと、ナマケモノなのでどうすれば子育てが楽になるかどうすれば自分が憂鬱にならないかということばかり考えて過ごしています。

とはいっても、出産するまで15年以上アート教育についていろいろ考えて生きてきました。しみついた職業病というか仕事癖のようなものは残っているので、自然とアートに触れるような子育てをしてきたかもしれません。

そこで、今までなんとなくやってきたことの中で、アートを感じる遊びに関する記事をまとめてみました。

 

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キュアカスタードのイラスト(6歳)

 

 

おえかき

事例集☞ art-edu:おえかき 

お絵描きが好きな子のメリットは、子どもが一人の時間を長く過ごしてくれることです。紙とペンさえあれば、しばらく満足してくれるのは本当にありがたい。ずいぶん助けられました。

また、絵の具遊びは、準備片付けが面倒くさい。どうやったら簡単に絵の具遊びができるか。と、自分が楽することばかり考えていました。 

子どもが自分から絵を描くのは何がきっかけなんだろう。と考えていた時期がありました。大人が「描きなさい」と言わなくても、自分からおのずと「描きたい」という気持ちが沸き起こるしかけを考えたくていろいろ試していました。この時も、準備はバッチリ、でも、活動には口を出さない!そんなスタンスで臨んた絵の具遊びです。

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どうしたらお絵かきが好きな子になるのか?考えていた時の記事です。

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娘の子育てに、ノージーは欠かせません。娘のいろいろな発想を広げてくれました。 

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工作

事例集☞art-edu:工作 

絵画指導者や教育者のジレンマの一つに、作品発表会のために「作品の見栄えをよくしなくてはならない」という強迫観念みたいなものが多かれ少なかれあると思います。本来なら作る過程の方が大切なのに、展覧会が近いとついつい出来栄えばかり気にしてしまいます。子どもの意気揚々としたアート活動が、そのまま鑑賞にたえられるものではないこともしばしばありますし。

なので、家で工作する時くらい、興味とひらめきのおもむくまま自由に工作をやらせてあげたいと思っていました。幸い、幼稚園でも同じ方針だったので、娘の工作生産ラインは毎日フル稼働。小学校に入った現在も続いています。

 

子どもは、完璧な形でなくても想像力で補うことで、作品に満足することができるんだな~と実感した時のエントリーです。 

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はさみにこだわって書き続けていた時がありました。どうやって娘がはさみが上手に使えるようになったかをまとめました。

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絵の具を使って遊びながら作りました。4歳じゃなくても楽しい。なんどでもやらせたいな~と思う工作遊びです。

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4歳くらいから作る工作も高度になってきました。

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折り紙

事例集☞art-edu:折り紙

 

折り紙は、工作遊びの入り口でした。特に3・4歳頃はお出かけバックの中に折り紙必須でした。電車の中、病院の待合室、レストランでの待ち時間などなど、とにかく折り紙で暇をつぶしていました。何かを作りたいというきっかけは、折り紙遊びから生まれたように思います。

小さい時には、たくさんのコップちゃんを作りました。そのおかげできれいに紙が折れるようになりました。

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折り紙を折って切るって楽しい。小学校に入ってからもずっと使える工作の技です。

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美術館と鑑賞教育

 子どもには小さな頃から良いアートを、、、、。

なんていう意識はあまりありません。でも、いろんな文化を吸収してほしいという思いはあります。

美術館に行くときは、「子どものため」というより、自分が見たい展覧会でどれなら子連れでも大丈夫か!ということばかり考えていました。結果として、娘に良い影響を与えたのならラッキーくらいのつもりで。

子連れで美術館となると、慣れていないと慎重になりますよね。子どもによって全く違うので参考になるか分かりませんが、娘の鑑賞の様子についてまとめたものです。

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美術館に行けなくても、鑑賞教育はできます。いろいろな方法があると思うのですが、絵本こそ一番身近で手っ取り早くできる鑑賞教育かな~と考えていた時の記事です。

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造形あそび

 

 造形遊びとは、”活動内容の変化の自由度や幅、活動の発展性などが子どもたち自身に開かれている学習活動です。”*1

もう少し簡単に言うと、「○○をつくる・描く」といった目的に向かって真っすぐ進むのではなくて、こうしようかな、ああしようかなと材料や環境を使って試行錯誤する過程を楽しむものだと私は思っています。幼児教育の「感覚遊び」ともとてもよく似ていて、その違いについては私も説明がうまくできません。

このブログでは、材料をもとに楽しく遊んでいる様子を「造形あそび」のカテゴリーにまとめてあります。何を作るでもなく、あーだこーだ言いながら、材料に触れ続けているのを見るのが好きでした。でも、自由にやりすぎて収集が付かなくなり大人がイライラしてしまうのもこの遊びの特徴です。

紙テープって魅力的です。もったいないといえばもったいないのですが、いろいろなことを学んでいるに違いないと信じで遠目で見ながら自由に遊ばせました。

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「○○を作ろう」という言葉かけではなく、「これを使って。お好きにどうぞ。」と素材の魅力を信じて娘に手渡す方法を試していました。この小麦粉粘土ではその方法が成功した例です。

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おわりに~art-eduカテゴリーについて

「子どもに何かを教える」仕事をしてきましたが、教育って時代とともに流行があることを感じさせられます。「総合的な学習の時間」が学習指導要領に盛り込まれ、学校週休二日制が本格導入されるときに参加した勉強会では、ゆとり教育礼賛拍手喝采でそれを批判していた方は超偉い先生からコテンパンにたたかれていました。仕事を辞める頃には社会の雰囲気は逆転です。そんな時代の流れを間近で見ていたので、教育のブームって時代とともに変化していくものなのかな~と感じてました。子育ても同じで、育児にはこれがいい!!という決定的なものは少ないんじゃないか、と、いつもひいた目で見るよう心がけています(心がけているだけでそうできないときもありますが)。

育児本や育児関連サイトなどでも、断定的な表現を使って煽るような記事がありますが、自分の子どもにとって何がいいかなんて誰も分かりません。すると、子育てって親の究極の自己満足なんじゃないかな~とぼんやり考えたりしています。

でも、そういう煽る記事もおもしろくてついつい読んじゃうんですけどね。そこから何を学び何を信じるかは読み手の力量に問われるのでしょうか。ひいた目で見なきゃと思っていても、我が子のこととなると目は曇り、記事に流され一喜一憂しています。

 

あれをやったからこれができるようになった。なあんていうことは神のみぞ知る。

自分が子育てで頑張ったと思うことこそ、その成果をあまり期待しないようにしたいものです。

 

さて、アートに関する記事をart-eduというカテゴリーでまとめましたが、自分にとってしっくりする言葉がまだみつからないので暫定的にこの言葉を使っています。実際は、アートを通して教育をするというより、アートを通して暇つぶしをした記録という意味合いの方が強いです。

娘は病気がちで家で過ごすことが多い生活だったので、どうすれば息がつまらず過ごせるかを考えていました。そして、どうせ暇つぶしをするなら充実した時間であってほしい、そんな願いを込めていろいろ遊ばせていました。

 

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パソコン的な何か(6歳)

こんな我が家のアートを通じた暇つぶしの記録が、子どもとの過ごし方を考えるヒントになれば嬉しいです。