2歳になり、一人遊びができるようになったころ、
「そうだ!いいことを考えた!」
という言葉を連発するようになりました。
見てみると、たいしていいことのようには思えないのですが、活動が変化を遂げる時に「そうだ!」という言葉がとっさに出て、そのまま「いいことを考えた!」と続けて言っているようなのです。家族のだれも、そんな口癖を言わないし、家にはそんなことが書かれている絵本もありません。どこで覚えたんだろう、、、、と不思議に思っていたら、わかりました。
これです!!
『ねえ、おきて!』↓
この絵本は、主人公のいぬくんが、寝る前に、先に寝てしまったともだちのねこさんに、どうしても伝えたいことがあるからと、「ねえ、おきて」と起こす物語です。
物語はとてもシンプルで、言葉も簡潔!心地よい響きで、娘も私も大好きなお話です。物語の途中、全然起きないねこさんに、いぬさんが「そうだ!いいことを考えた!」と、とっておきのアイデアでねこさんを起こす場面に使われている言葉だったのです。
そして、この絵本、なんと、かかりつけの病院の本棚にある本だでした。繰り返し何度も読んだというわけではないのですが、娘にとってとても印象的な場面だったのでしょう。自分が知った言葉を使いこなせた快感を、遊びの中で楽しんでいるような気がしました。「大人はつい絵本を読みながら字をおわせようとしたがりますが、ぜひ、絵を見せてあげてください」というような話を聞いたことがあります。絵と言葉からことどもたちは状況を理解する力をつけているんですね。こうやって、言葉は命を吹き込まれるんだと感じました。