こどものあそび観察日記

こどもの充実した時間とはなんぞや!?

”子どもの遊び”と”きれいに片付いた部屋”とのパラドックス~4歳娘のお片付け奮闘記

子どもが調子よく意気揚々と遊んでいる時、

家の中がきれいであることは

我が家の場合100%ありません。

 

子どもが部屋いっぱいにおもちゃを広げてあそぶことは良いことですよ!という記事を見つけて一瞬ほっとしました。

でも、、、、部屋が汚くなってしばらくすると、私の心の中はイライラしていくのです。(特に雨の日など、外に出られない日)今回は、子どもが楽しく遊ぶことと、きれいに片付いた部屋は両立できるのかできないのか?そんなことを考えながら、どうやったら部屋がきれいになるのか、娘と格闘したおかたづけのお話です。

 

部屋の汚さがもたらすイライラ感について

足の踏み場がないほど散らかったとき感じる私の不快な思いは、これ!

  • ものがなくなる
  • まっすぐ歩けない
  • ものにぶつかる
  • 家族全員ものが混在する
  • ビーズなどの小物を踏んで痛い思いをする
  • 部屋の片付けの大変さを予測してしまう
  • 掃除機がかけられない
  • こぼれたお茶をきれいにふけない
  • 準備に時間がかかる

などなど、、、。でも、娘はそんな不快な思いは感じてなさそう。折り紙やらおもちゃやら、よくわからないものを出して楽しそうに遊んでいます。おそらく、短い時間であれば「楽しそうにやってるね~」と心の余裕も生まれるでしょう。でも、それが長時間になると、、、私が、どうしようもなくイライラしてくるのです。そして、娘の精神的な発達を褒め称える余裕なんてなくなってくるのです。

 

そうです、わかっています。ムリに片付けさせることは、効果的な対応じゃないことを!!いろんなものにあふれた部屋の中心で遊んでいる娘は、きっと創造力豊かにあそんでいることでしょう。それに、ちょっとくらい汚い部屋の方が好奇心をくすぐり楽しそう。片付いていない部屋の良さがあることも充分承知しています。

でも、イライラする感情がどうしても止められないのです。

さらに、「4歳だからそろそろ自分で片付けをさせたい」と思う親心がイライラに拍車をかけます。1,2歳頃は大人が片づけても、まあいいかと思えました。でも、しつけとしてやらせなきゃという思いも沸き起こり、私の心はいろんな方向に引っ張られていくのです。

  • 自由に遊ばせてあげたい
  • 不快な部屋で過ごしたくない 
  • 自分で片付けをさせたい

この矛盾をどう解決させようか?

そもそも、子どもの充実した遊びと片付いた部屋は両立しないのではないか?

と、しばらく悩んでおりました。

 

子どもの遊びの終わりをどう見つけるか

そんなときに、この方法をやってみようと思えたサイトがありました。

これです。▼

kigaru-okataduke.seesaa.net

片づけが苦手な私にとっていろんな名言が詰まっていました。

例えば▼

つまり、子どもが遊ぶ際中に
あなたが部屋の散らかりを気になるのは、
あなた自身は
「遊んでいない、集中していない」からです。 

確かに、自分も部屋を散らかして何かに没頭していることがあるのです。その時は不快な思いが気にならない。

この言葉が私のイライラを解消させる大きなヒントになりました。▼

遊んだおもちゃを元の場所に戻すのは、
明確に遊びの時間が終わる時です
遊びではない行動に移る前
たとえば
・おでかけ前(登園登校前)
・夕飯の前
・お風呂の前
・寝る前
がありますね!
これらの中から1だけを選んで
毎日のリセットタイムにすることをおススメします。

明確に遊びの時間が終わる時!!リセットタイム!!

これを探すことにしました。

ちなみに、娘はこの例で出されたリセットタイムは全部逆効果でした。

お出かけも、夕飯も、お風呂も、寝ることも、自分がしたい遊びほど魅力的じゃないのです。すると、じゃあお出かけしない、お風呂もはいらない、寝ない、、、とさらに面倒なことになりました。

やっと見つけた我が家のリセットタイム

 そんなこんなで、娘の遊びとかたづけをあれこれ考えていろいろ試しているうちにやっと見つけました!!我が家のリセットタイム。それは、、、

  • ①遊びに飽きて暇オーラを出した時
  • ②母さんと遊びたいと言った時
  • ③絵本を読んで欲しいと言った時
  • ④テレビタイムの前
  • ⑤おやつの前

生活していると、この①から⑤までのチャンスのどれか必ず訪れます。この状況を利用することにしました。

①、②の状況だと、一緒に何かをすることで安心して気持ちが満たされるのかもしれません。例えそれが片付けであっても。

そして、③④⑤の絵本やテレビ、おやつなどの前は、交換条件を娘につきつけて成功した例です。片付けをすれば次に楽しいことが待っているというワクワク感をもたせて片付けをすることができました。

リセットタイムで気をつけたこと

膨大な量のものが部屋に散らかった時、「到底自分には片づけられない」と途方にくれて諦めて泣くのが娘の常です。そこで、こんなふうに気をつけてみました。

  • 一緒に片付ける
  • 担当を決める

残念ながら、まだ娘は一人では片付けができません。ムリにやらせて修羅場を味わったのでそれは諦めました。でも、自分で片づけた感を高めておけばきっと次につながるハズ???そこで、「◯◯ちゃんは、積み木担当ね。かあさんは、よくわからないもの担当」とカテゴリーを決めてやらせることにしました。この「担当」「係」という言葉が、娘にとって新鮮だったようでその気にさせられました。決めたものが片付いたら次の新しい担当を、、、というやり方が今のところ我が家で成功している方法です。また、カテゴライズしにくいものは私が担当することで娘のストレスを軽くしました。

おもちゃの量を調節した

さらに、片付けやすくするにはやっぱりおもちゃの量を減らさなくてはと思うようにになりました。でも、捨てられない。。。。そこで、次の3つのタイプ分けて3箇所にしまってみました。

  1. よく遊ぶもの(リビング)
  2. 最近遊ばないけどまだ遊びそうなもの(寝室)
  3. 2で3ヶ月以上手を触れなかったもの(物置)

3段階に分けることで、娘が本当に遊ぶおもちゃか、愛着あるおもちゃかどうかろ過装置のように見極めがつきやすくなりました。潔く2の段階でスパッと処分できればいいのですが、捨てられないのです。それに、飽きたおもちゃと交換して、興味が再燃することもありますし。。。2、3はこっそり私が片付けています。

リセットタイムの効果はいかほど??

なんといってもリセットタイムの効果はこれ!

  • 娘に「自分で片づけた部屋は気持ちがいい」と思わせられた
  • 私のイライラが減少した

一日に1回、ものが落ちていないきれいな床を見るだけで、こんなに自分の気持ちが軽くなるとは思いませんでした。(今までどんだけ汚かったのか。恥ずかしい)片付けなさいと100回いうより、自分で片づけた部屋が気持ちいいと実感させられることの方が大事なことがよーくわかりました。でも、それをやらせるのは私にとって、とても難しいことでした。まだまだいつでもお客を呼べるような状況ではありませんが、私が感じる不快な思いが軽減されたことは大きな成果です。

今はまだ、娘のペースに合わせたリセットタイムですが上手にできるようになったら、生活のリズムに合わせたリセットタイムに変えていけたらと思っています。

おわりに

このテーマについて、娘が3歳のときからずーっとモヤモヤしていました。一人遊びの充実した時間と、片付いた部屋は両立できないと思っていました。確かに、遊びに夢中な時は両立できませんが、片付いた部屋の状態は娘には必要です。

なかなか我が家に合う方法が見つからず、強行手段に出たこともありました。おもちゃをゴミ袋に入れてみたり、叱ったり、かわいそうなことをしました。3歳後半から試行錯誤をはじめ、4歳になった今ようやくこの方法に落ち着きましたが年齢やライフスタイルの変化とともに、またうまくいかなくなるんだろうな~。その時はまたご報告します。

あ、誤解しないでください。とはいっても、我が家は友達の自宅と比べると比較的散らかっているほうです。部屋をきれいにするというより、自分のイライラを少しでも軽減させるための「片づけ技」のお話でした。長文にお付き合いいただきありがとうございました。

おまけ

片付けのテンションを上げるのによく使っています。

バムとケロのにちようび

「片付けなさいっ」ていうより、「『やっぱり本を読むのはきれいに片付いた部屋じゃなくちゃね』ってバムも言ってるよ!」「お掃除してからバムもケロもドーナッツ食べてるよ!」という声のかけ方が、娘にとってよかったみたいです。私も自分のイライラを沈める事できました。 

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追記~あれから3年たちました。7歳現在娘の片付けの様子

4歳の時はとっても苦労した片付けですが、7歳になった現在その娘がどうなったかというと、、、、

嘘みたいにきれい好きになりました。

「漫画を読むときには部屋がきれいじゃないと嫌なの!」

「○○ごっこをするときのベッド(布団をたたんだもの)はきれいじゃなきゃだめなの!」

と、自分でリビングを片づけるようになりました。もともと持っている本人の性格もあります。でも、おもちゃ出し放題の片付けできない4歳のときに、1日に1回でも、部屋がきれいで気持ちが良いと子どもに感じさせることは、部屋を片付ける習慣につながったように思います。

夜寝る前に部屋はグチャグチャでも、1日中部屋が子どものおもちゃで散らかっていても、1日に1回数分間だけでもだけきれいな部屋をキープして気持ちが良いと思わせることは、ぐうたらな私にとってはハードルが低くて達成できそうな生活目標でした。

バムの「やっぱり本を読むのはきれいに片付いた部屋じゃなくちゃね」は金言です。