つ、つ、ついに、その時が来てしまいました。
去年の秋に三輪車が我が家に来て1年が過ぎました。
我が家では、娘が3歳半というとてつもなく遅い年齢で三輪車を購入したのです。
その娘もついに、4歳半!
どうやら三輪車卒業の時のようです。
三輪車卒業宣言
娘は相変わらず背が低いので三輪車にはまだ乗れます。けれど、4歳を過ぎると同年代のお友達はみんな自転車です。娘の気持ちもゆっくり自転車に傾いて行くのが感じられました。そして、交通公園で自転車に乗る事が増え、三輪車に乗らなくなりました。そんなある日、こんなやりとりがありました。
母:そろそろ三輪車を別の場所にしまおうか、、、
娘:ヤダ!!まだここ(玄関)に置いておいて!!
母:でも、もう乗らないでしょ?
娘:乗らないけど、ここにまだ置いておいて!!!(強い口調)
「乗らないでしょ?」の問いに対して、「乗らないけど」これはもう三輪車卒業宣言だと受け取りました。そして、それに続く言葉にジーンときました。
「ここにまだ置いておいて!」
娘にとってこの三輪車が愛着のあるおもちゃであって別れが寂しいんだとしたら、母として感無量です。我が家にもいろんなおもちゃがありますが、ここまで言われるおもちゃが今まであったのだろうか???と考えてしまいました。使わないおもちゃは押入れや物置などにしまうことにしていますが、どれもあっさり了承していたので、ここまではっきり拒否することに驚かされました。
購入前に想像していた乗る回数より、実際は少なくて寂しく思う時もありました。また、車好きの男の子のように、ひたすら乗り続けることもありませんでした。でも、娘なりに大切なおもちゃだったのではないかと思うと、買って良かった。4歳半まで三輪車で遊べただけで、私は嬉しい。さらに、三輪車に愛着を感じていたことが分かってなお嬉しい。
もし、近所の友達がみんな三輪車で遊んでいたら、4、5歳でもまだ遊んだと思います。でも、みんなが自転車の練習をしていたらそっちが気になるのは当たり前。3歳くらいのときは、周囲のことなど気にならない様子でしたが、4歳を過ぎるとまわりが少しずつ見えてくるものなんですね。娘の心の中で、三輪車<自転車になるのが分かりました。
私と娘と三輪車
もとはといえば、ウィンザー社 ペリカン三輪車Vハンドルに一目惚れしたことから三輪車購入に至ったわけで、私自身娘の三輪車に思い入れがあります。
そして、この1年の間に私も三輪車にたくさん助けられました。娘は持病があり、調子が悪いときは友達と遊ぶことはもちろん公園や児童館でも遊べません。それが、数週間以上続くとさすがに辛い。入院しないだけマシ?いや入院したほうが精神的に楽??日中、閉鎖的な空間に娘と二人だけの世界、、、どよーーんとした空気が横たわります。娘にとっても辛い日々ですが、私も辛い!そんなひきこもりがちな生活に、彩りを与えてくれたのは三輪車でした。三輪車のかごに、春には野花、秋には落葉を入れるなどして、娘と共に季節の移りかわりを感じました。大きなイベントや行事ではありませんが、私にとって忘れられない大切な思い出です。
今までは、新しいおもちゃに出会わせることへの喜びばかりでしたが、最近は娘がよく遊んだおもちゃたちとの別れの寂しさを感じる事が多くなってきました。それだけ娘が成長した証なのですが、やっぱり親としてはなんだか切ない。
初めて娘が自分の三輪車でキコキコペダルをこいだ時のことを思い出すと胸がキュンとします。
ありがとう三輪車!(涙!!!)
今まで、三輪車で遊ぶ様子を書いてきました。興味のある方は三輪車のカテゴリーから御覧ください。購入時の葛藤から、購入後どうやって遊んだか定期的に記録しています。いつか、この1年の三輪車の遊び方についてまとめてみたいと思います。