こどものあそび観察日記

こどもの充実した時間とはなんぞや!?

トイレ失敗は雑巾を使わせるチャンス(4歳)

娘はトイレをギリギリまで我慢するタイプです。遊びに夢中になっていると、絶対トイレに行きません。と、いうか、トイレに行くのはもれそうになったときと認識しているんじゃないか?と思うほど行きません。連れて行くのに一苦労です。

ここまで読んで、子育てをした方は次の展開がすぐに読めるでしょう。

そうです。

娘は、

トイレにまにあわないことが多い!!!

お恥ずかしながら、4歳後半にさしかかった現在でも「お母さん~間に合わなかった~~~」とトイレ周辺でもらして泣き言を言っています。アホやな~とつくづく思います。もう一つ愚痴を加えるなら、「トイレに行きなさい」っていた時には「大丈夫!行かない!」って言いはるくせに、5分後に漏らしている展開が多い。外でもらすことはほとんどなくなりましたが、家の中では失敗することが多い。こんな状況に頭にきて、ルールを作りました。

トイレに失敗したら自分で床を拭きなさい!!

トイトレ終了直後だったらこんな酷なことはいいませんが、娘の場合は横着してトイレに行かないのがいかん。早めに行くことが可能なのに、寒いやら面倒くさいやら、今は遊びたいやら自分なりの理由をつけて後回しにしておもらしているので、こんなルールにしました。今回は、我が家の雑巾がけのやり方をレポートします。

トイレに失敗した時の我が家の対応

娘「おかあさーん、もらしちゃった~」

母「自分でズボンとパンツ脱いでバケツに入れて!」

母「雑巾はいどうぞ(乾いたまま)」

娘 濡れたところを雑巾で拭く

母 一度すすいで絞る

娘 濡れ雑巾でもう一回拭く

娘 雑巾をゴシゴシ洗って絞る

母 一緒に雑巾を絞る

  「きれいに拭けたね~」など精一杯褒める。仕上げにもう一度拭く。

*とにかく見守る!手を出さない。出来る限り一人でやらせる。

娘の様子

なんだか文字にするのも恥ずかしいくらい当たり前の事なのですが、娘にとっては新鮮です。それに、娘が床を雑巾で真剣にゴシゴシする姿はとてもカワイイものです。最初は失敗してすねて、さらに嫌な仕事というダブルパンチでテンション下がっていましたが、やり始めると面白いらしくゴシゴシ掃除をしています。そして、今は雑巾絞りが新鮮らしい!楽しそうにやっています。

▼まずは、雑巾が縦長になるようにたたんで、両手で持って

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▼絞る!!!水面が波紋ができるほど絞れているのに感動(すみません親バカで)

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▼仕上げは親子で力を合わせて絞る!母は一方をしっかりもち、娘が同じ方向にひたすらネジネジしていく絞り方です。

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最近では、とても上手に絞れるようになりました。寒いからトイレに行きたがらず失敗の回数がめちゃめちゃ多いのです。

使用している雑巾は、古くなったハンドタオルです。力のない娘にとって薄さと大きさがちょうどよいです。

手首をひねる動作と雑巾しぼり

以前、「子どもたちの、手首をひねる動きが減ってきている」という記事を何かで読みました。蛇口をひねる、雑巾を絞るなど、これらは独特の動きで日常生活の中で頻度の高い動作ではない。生活が便利になったことで、さらにこの動きをする必然性が減ってきた。というような内容だったと思います。(なんの本だったか思い出せないのが悲しい。)確かに、ドアノブも丸い形ではなくレバータイプが多いですし、蛇口も、ひねるタイプは減ってきました。子供用の水筒もワンプッシュのものが多いですし、雑巾の使用率はどんどん減っているのではないかと思います。(うちもクイックルワイパーなどに依存しています)。実際、娘は自分の家の鍵をちゃんと穴に入れて回すという作業も苦労しています。コインロッカーなどは言わずもがな。押しながら回すという動作が難しく開けることができません。

いずれ、コインロッカーや家の鍵もカードやパスワード式になりそうですね。すると、必要のない体の動きなら淘汰されても生活には困らないのかもしれません。でも、それでいいのかな?と思います。手を自由に動かせることは大切ですし、ものづくりの幅が広がるんじゃないか?と考えています。その点、雑巾を絞ることは手首をしっかり使ういいトレーニングです。

なので、漠然と子どもには雑巾がけをさせたいな~と思ってはいましたが、面倒くさい。そんなときに、トイレを失敗し続ける娘!コレはチャンスだとやらせることにしました。本当は、汚れたズボンやパンツも自分で洗わせたいのですが、、、今はビショビショの床を全力で掃除させるのが最優先。

おわりに

トイレを失敗ばかりする娘に苛立ちを覚えたところからスタートした「自分で後始末をする」という我が家のルールですが、やってみればいいことずくめです。

トイレを失敗したら悲しいけれど、雑巾を上手に使えたら褒めてもらえるというスパイラルにのれたらおもらしも怖くない!でも、慣れてしまっておもらしをすることに罪悪感を感じていない娘はどうしたらよいのかしら。。。それはまた別問題でして。。。あたたかく成長を見守ることにしよう。(汗)

 

参考

▼幼児期に手を動かすことの大切さを感じさせられる本です。保育に携わる方に向けた専門書かもしれませんが、手の働きについて考えさせられる良書です。

この本のすごいところはのは、64年と05年の子どもの手の働きについて同じ実験を実施して、検証されているところ。 

日々の暮らしを支えるさまざまな手の働きを、「つくる手」「ふれる手」「つなぐ手」「つたえる手」「まもる手」「はげます手」の6つにまとめ、それぞれの役割と発達を考察。1964年、1978年、2005年に実施した実験結果の比較・分析をもとに、現在の子どもたちの手の様子を描き出し、その問題点を指摘。(Amazon商品説明より)

圧巻の研究データです。でも、一般向けではありませんので、面白いと思う方は少数かもしれません。ママ友に気軽に紹介できる本ではありませんが、私にとって、子育て中に出会った本の中で一番印象深い本です。

 

子どもの生きる力は手で育つ

子どもの生きる力は手で育つ

 

そういえば、3歳のトイトレ真っ最中は失敗した洋服で洗い物遊びをしていました。もしかしたら、こういう経験が、雑巾絞りにいかされているかもしれません。お風呂に入るついでに、自分でゴシゴシ洗って遊んでいました。この時はまだ絞るのは絶対ムリという状況でしたので成長を感じます。