こどものあそび観察日記

こどもの充実した時間とはなんぞや!?

初めてはさみをもってから、一人で工作をするようになるまでの道のり(2~4歳)

前回、娘のはさみの様子を写真でまとめました。 

hipopocroco.hatenadiary.com

この写真の記録と、私の記憶とともにどうやって娘がはさみを上達したのかをまとめました。

娘のはさみ上達への道

娘のモチベーションの変化と、成長に応じて買い換えたはさみ。そして、それに伴うはさみのスキルの変化をなんとなく表にまとめました。でも、、言葉の使い方などしっくりきていない部分も、、、訂正したい気分もあるので、どこかで図を入れ替えるかもしれません。

とりあえず、

▼作図:hipopocroco

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■はさみが上手になるまでの三段階

前回の記事で書きました。2~4歳になるまで娘のはさみの上手になる過程は3つに分けられるのかなと、適当に私が考えました。

それが、はさみを知る はさみで遊ぶ はさみが道具になる

これに合わせて観察した様子をまとまました。

■モチベーションについて

できるようになってくると、モチベーションも変化しているような気がします。その、変化の様子をはさみが上達するまでの3つの段階ごとになんとなくまとめてみました。

■使ったはさみについて

補足すると、、、

  • プラスチックのはさみ登場 2歳
  • ガード付きステンレスのはさみ登場 2歳半
  • 学童用はさみ登場 4歳

▼4歳で買ったはさみ。こだわりはありません。たまたま文具店で見つけたものです。

プラス はさみ フィットカットJr. ブルー

プラス はさみ フィットカットJr. ブルー

 

■はさみのスキルについて 

「こういう形を練習しましょう!」ということはあまりやっていません。気が付いたらなんとなく段階的に切ることができる形が増えていったという感じです。娘は、とにかく自由に切り続けることを好んでいました。

■素材(紙の種類)について

プラスチックのはさみでスタートしたこともあり、薄い紙からスタートしました。薄い紙と言ったららくがき帳や折り紙でした。一番最初はA4サイズの紙から始めました。大きい方が持ちやすいので。

それ以外によく切っていたのは、封筒です。明細などが入っていた封筒をよく切っていました。はさみを持つ手から少し離して紙をもつことができるので思ったより安全に切らせることができました。

ステンレスのはさみに慣れて遊ぶようになってきたら、画用紙、はがき、牛乳パック、ティッシュ箱などを切るようになりました。そうなると、もっと切れるはさみの方がいいかと思うようになり、4歳の誕生日に学童用のはさみに買い換えました。

娘がはさみ上達するための大切な通過点

この表でいうと、娘は「はさみで遊ぶ」時期が長かった。何をつくるでもなく大量の折り紙やらくがき帳を消費していました。

▼前回の記事のno11の写真のように、

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この時に芽生えた娘のモチベーション、「切った紙で何かしてみたい」「切った紙で何かつくってみたい」は似ているようでちょっと違う気がします。「何かしてみたい」という気持ちのときの娘は、紙を切ったらせいぜい紙吹雪などをしておしまい。それに対して、「切った紙で何かつくりたい」という気持ちが芽生えている方が主体性も継続性もあるような気がします。つまり、

何かつくってみたいという気持ちの芽生えこそ娘のはさみ上達のきっかけ

だったのでは?と思えてなりません。そして、そんな工作へのあこがれは大量に紙を消費し部屋がぐちゃぐちゃの状態の時に生まれたように思います。常に折り紙が散乱する日が続く時があって、もう、やめて~~~と発狂しそうになりましたが、娘にとっては大切な通過点だったと今なら思えます。 

実は、娘は2歳の時は、はさみを毎日使っていたかと思うと1ヶ月間全くはさみを使わないこともありました。「何かつくってみたい」という気持ちが芽生えて頻繁にはさみを使うようになりました。写真から推測すると3歳半ば頃です。なので、3歳後半で、初めてはさみへ興味持ったとしても、娘が積み上げてきた2年間を半年で巻き返す勢いで上達する子だっているような気がします(勝手な私の想像ですが)

はさみ上達のために気を付けたこと

上達させようと思ってはさみを教えたことはありません。それより、 

  • どれだけ楽しく安全に遊べるか
  • どれだけはさみが好きになるか
  • どれだけ暇がつぶせるか
  • どれだけ大人が楽になるか

ということばかり考えていました。でも、はさみは上手に使えるようになりました。

じゃー、そうなるためにはどうすればいいか。

■具体的に私がやったことは、、

  • はさみに関する絵本を読む
  • 興味をひきつける工作本を読む
  • 一緒にノージーを見る
  • 一緒に作って遊ぶ
  • 折り紙やらくがき帳、クレヨンなどをすぐ取り出せるところにおく
  • (安全に使えるようになったら)はさみをすぐに取り出せるところにおく
  • いろんなことばでほめる

はさみ練習ドリルなど使いませんでした。「2歳向けのドリルなんてないない、そんなのまだ先よ」となめてました。たくさんあるんですね。工作系のドリルなんて、もっと大きいお姉ちゃんたちが使うものだと思いこんでいました。恥ずかしい限りです。今、ようやく使ってみようかと思うようになったところです。

その子にあったアプローチを

娘は、とにかくぐちゃぐちゃ遊びが好きな子です。はさみも、気分のおもむくまま切り続けるのが好きな子でした。けれど、すぐに自分の成果が見えることでやる気が出るタイプの子だったら、最初から線をひいてある紙を切る方が達成感が得られて楽しいかもしれません。

また、紙も少しはりのある厚い紙の方がやりやすい子だっていると思います。自分で紙をもつときに、薄い紙だとペロンとなってとても切りにくいからです。自分で紙をもちたがる子だったら、画用紙の方がいいかもしれません。

いろいろ思いのままに娘のはさみの様子を書いてきましたが、一つのサンプルとしてとらえていただけると幸いです。

おわりに

「なんで私こんなに、娘のはさみに夢中になってるんだろう」っていうつぶやきを頭に浮かべながら書いてきました。この連投記事のためにどれだけ時間を費やしたか。幼稚園入園準備も終わっていないのに。。まずい!!でも、今書かないとはさみの記事は絶対書けないっと思って、書き続けました。それに、はさみのテーマは面白い。調べたいこと気になることがどんどん出てくるし、娘の成長も振り返ることができていろいろ考えさせられました。今回はこれではさみシリーズは終わりにしますが、またはさみについて気になることがあったら書いてみたいと思います。

それにしても、、、

娘は、絵や工作への興味はとても高いのですが、公園遊具への興味はとても低い子です。遊具へのパワーが全部絵や工作に向かっているんじゃないかと思うくらいです。すべり台をさせるのも、ジャングルジムにのぼらせるのも本当に苦労しました。

そんな娘を見ていると、得意不得意は、能力的な問題より興味と環境にあるんじゃないかと思ってしまいます。実際はどうなんでしょうか。そんなことが研究された本があったら読んでみたい。

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参考

はさみの記事を書く際に出会ったはさみ練習に関する面白い記事です。

▼いろんな種類のはさみ練習プリントがあります。

mimily.jp

おこさまランチやケーキなどが作れる型紙があります。今ズバリ楽しめる型紙です。

bungu.plus.co.jp

▼2歳の時にこの記事に出会いたかった。

mamanoko.jp

▼粘土ではさみの練習をするやりかたです。これやらせてみたい。

kidsactivitiesblog.com

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