こどものあそび観察日記

こどもの充実した時間とはなんぞや!?

【手を器用にさせるには?(その5)】体全体の動きと指先の関係

手を器用にするには?をテーマに書いています。

手の器用さを記事にするためには、まず最初に体全体の運動と手の運動の関係を書かなくてはいけなかったかもしれません。このあたりの内容は、神経なども関係してくるので私には難しく、誤ったこと書いちゃうかもしれないからスルーしようと思っていたのです。

でも、やっぱり、体全体の動きと手の関係は面白い。調べていていろんな発見があったので、おすすめの記事とともに考えていたこと気づいたことなどをだらだら書きます。

体全体を動かすことと指先を動かすことの関係

▼こちらのサイトに掲載されていた内容です。

発達支援教室クローバー

発達の道筋は、体幹から末しょうへとなっているいうことです。道筋は決まっているのです。

だから、最初は体全体を使った遊びを十分に発達させることが大事でその次に、手先を使った運動なのです。

不器用だからと、手先のトレーニングをするのは逆なのです。

不器用ならば、まず大きな運動を十分に発達させなければ不器用さは解消されません。

発達にいいこと 不器用 | 教室の日常」より抜粋  

この体全体を使った運動が、粗大運動と呼ばれるものです。これがどういうものなのかしっかり理解していないので書くことはできませんが、体全体の動きと手先の動かすことの関係で思い当たることがあります。

腰、肩、ひじ、手首が安定してなかったり、握力や指先の力がないと机の上での作業パフォーマンスが格段に落ちることは経験上気になっていました。最も感じたのは彫刻刀を使った版画の活動でした。10歳前後のお子さんの場合如実に分かります。しっかり、版木をおさえて、彫刻刀の勢いを指先で制御する力がないと上手く彫ることができません。そこで、上手く出来ない場合、版木を机に固定する器具を使うとスムースにできる場合があります。

このように、版木をしっかり押さえ彫刻刀の勢いを制御する力は、工作をしているだけでは身に付きません。鉄棒にぶら下がったりジャンルジムに上ったりと外で体を使って遊ぶ中で培われるものなんですね。

でも、ここで一つ疑問が沸いてきます。

娘はジャングルジムなどの遊具遊びが苦手です。運動能力は高くありません。むしろ劣っていると思います。でも、3歳で「うまい棒」をびりって破くことができていました。ヨーグルトのふたも3歳でびりって開けることができていました。どうせ自分では開けられないだろうと放置していたら、自分で開けて食べていてびっくりしました。食い意地がはっているだけなのか、、、。

どの程度の粗大運動が指先の運動に関わってくるのかというのは、よくわかりません。専門の方にお話を聞かないと分かりませんが、とても気になります。

ただ、この記事にもあるように、手の器用さを改善したいと思ったときに、手先のことだけに目を向けるのではなく、体全体の動きにも目を向けなくてはいけないことは明らかですね。

指先の力とボール運動

ズバリ、手の巧緻性を高めるために、ご家庭でこんな工夫をされているというブロガーさんの記事です。

療育教室に通っているお子さんの様子をとても丁寧に見ていらっしゃって、お子さんのために家庭でできることをいろいろ実践されています。私の連続記事なんかより、読みごたえがあります。

そんなブロガーさんの記事の中で面白かったのがこれ、

green.watson.jp

ボール遊び!

息子は「親指と人差し指」を使う訓練を続けて来たために、中指~小指はギュッと硬く握りしめてしまい、全部の指を使うことが出来ていません。

でも、ボールを持つ時には、ちゃんと10本ぜんぶの指を広げてボールを持ってる!!!

頭の中でボール遊びと手の器用さと結び付いていませんでしたので、この記事は目から鱗でした。そうなんです、全部の指を同時に動かすことって実は難しいんですよね。確かに、ボールだと、パッと広げてまげて持ちます。指先の訓練について興味のある方にはおすすめです。

娘の様子を思い出してみると、、、、

ボール遊びは2歳からやっていました。長時間ではないのですが、公園に行くときは必ずリュックに入っていました。ボールをキャッチするのも投げるのもとても下手ですが好きでした。(ジャングルジムや滑り台で遊ばない娘のために、何かやらせようと思ってボールを持っていったのが始まりだったかもしれません。)また、ボール遊びが好きになった頃、家の中で洋服投げをしていました

とても行儀が悪いのでおすすめとはいえませんが、、、。

お風呂が大嫌いな娘を呼び寄せるために、下着&パジャマをキャッチするゲームをやっていました。最初は近くからはじめ、今では最大3mくらい離れたところからふわりと投げてキャッチするゲームをしてからお風呂に行きます。

ボールと違い、とっかかりも多く、ふわりととぶ洋服はキャッチしやすくて盛り上がっています。

これが手を器用にさせるために有効か分かりませんが楽しいですし、指はすごく使います。

ちなみに、次の二つの記事もとても興味深かったです。

療育01回目|指先が不器用な息子に「ねじる」練習を – 自閉症スペクトラムな子供たちと暮らすグリーンな日々

療育03回目|失敗を恐れる息子に「失敗してもいい」というアドバイスは逆効果でした – 自閉症スペクトラムな子供たちと暮らすグリーンな日々

おわりに

「手を器用にさせるには?」というお題でだらだら書いてきましたが、ここでいったん終わりにしたいと思います。なんだか大変なテーマに向き合ってしまいました。恐れ多くて、調べたこと考えたことは、自己満足でとどめておけばよかったと後悔しています。この連続記事が検索上位に来ませんように、そして、深海に沈んでしまえ~と思っています。でも、いろいろ考えたり、調べている時間は楽しかった。そう思うと消せずにいます。

5回にわたって記事を書いてきましたが、「手を器用にするためにはどうしたらよいのか?」と試行錯誤した結果、たまたま「こういう風にやってみて」「こんな風だった」という参考例として見てもらえたらうれしいです。

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