寝てばかりだった0歳
小さな手はいつも私の指をつかんでいた
歩きはじめた1歳
両手をささえるようにつかんで一緒に歩いた
自由に歩きたくて手を振りほどく2歳
100mが1㎞に感じた
突然走りだしてしまう3歳
「止まりなさい」と大声をあげながら必死で追いかけた
やっと手をつないで歩けるようになった4歳
たくさん歌を歌って聞かせてくれた
行動範囲が広がった5歳
自転車に乗る日が増えてきた
小学校に通うようになったら
「行ってきます」と 一人出かけて
「ただいま」と 一人で帰ってくるのだろう
煩わしいほどまとわりつき
一緒にいることが面倒になったり
一人の時間を待ち遠しく感じる日々だったけれど
娘と手をつないで歩く時間はどれだけ残されているのだろう
そんなことを考えたら
もう少し 一緒に歩く時間を増やしてみようか
来年の今ごろは小学生
ふとそんなことを思うようになった
手をつなぐことに慣れたころ 子どもは離れはじめていく