ごっこ遊びっていつまで続くのでしょうか。
年長になった6歳現在でもその勢いは衰えることなく友達とはもちろん、一人でも遊んでいます。娘のごっこ遊びの中でも、一番長く時間をかけて遊んでいるのが、
「おいしゃさんごっこ」
お気に入りのお人形さんが順番に風邪をひいたり、誤飲したり、けがをしたり、、。
そして、よく入院治療をしています。
娘は持病がありよく入院するので自身の追体験をするような遊び方ですが、さらに想像力を広げるのに役にたっているのが絵本です。
そんな娘のお医者さんごっこをはぐくんだ絵本をまとめてみたいと思います。
お医者さんごっこをするための娘のバイブル2冊
■ひとまねこざるびょういんへいく
はめ絵のこまをキャンデーとまちがえてのみこんでしまったジョージは、おなかが痛くなり、さあたいへん! 子ども病院に入院したジョージは、ほかにも大ぜい病気の子どもたちがいるのを知りました。
3歳の時に購入しました。文字が多くて難しいといえば難しいのですが、娘の頭に浮かべる病院が全部きちんと描かれているのでごっこ遊びの教科書的な役割をしています。
病院の待合室・注射・レントゲン・手術・手術着のお医者さん・看護師さん・小児病棟・小児病棟のプレイルーム・点滴・院内食、、、、
と、ごっこ遊びに登場させたいアイテムがあちこちに散らばっているのです。
特に、レントゲン!レントゲンを撮るシーンがある絵本ってなかなかないんです。ちょうどこの頃うまく撮れず苦労していたので、この本を何度も読み聞かせしていました。今では、レントゲンごっこもかなり忠実にまねをしています。
また、注射をするシーンが、一番リアルに感じます。
他の絵本でも、注射に触れる絵本はたくさんあるのですが、淡々と描かれている表現に私は好感がもてました。
さらに、小児病棟の子どもたちの世界が描かれているので、娘にとって身近に感じるようです。
■アントンせんせい
アントン先生の動物病院には、毎日いろいろな動物たちがやってきます。
今日も朝早くからやってきたのは、声が出なくなったというニワトリ。
話を聞いて、薬を処方して、ニワトリはあっという間によくなります。
すると今度はお腹がいたいというトラ。更にやってきたのはアゴがはずれたワニ!
ヘビ、フラミンゴ、バイソン、ゾウ・・・
どんなにコワイ患者さんでも、やっかいな症状でも、
アントン先生はいつも冷静。優しく話を聞きながら、適切な処置をしていきます。
すっかり良くなった時には、患者さんと一緒ににこにこ大喜びなのです。
娘にとって最初のお医者さんの絵本はジョージでした。その時は、自分が医者になり私や夫など身近な人が患者を演じていました。
患者役にぬいぐるみを使うようになったのはこの絵本のおかげです。いろんな動物の患者さんが、いろんな問題を抱えてアントン先生のところにやってきます。その様子を自分なりに真似をして一人ごっこ遊びをしていました。まさに、娘のお医者さんごっこの型を作ったのはこの絵本。お医者さんごっこのお手本となった本です。
お医者さんごっこへの影響はないけれど、好きだった絵本
■ノンタンがんばるもん
病院に運ばれたノンタンですが、耳を治すためにはまず注射を打たなくてはなりません。注射が大嫌いなノンタンは逃げ出そうとします。
でも・・・みんなに励まされて勇気を出すのです。
注射嫌いの娘にはいいかも。と、私が期待した絵本だったのですが、逃げ出す自分が否定されるのは辛い絵本だったんじゃないかな~と思います。ノンタンだって頑張ってるから、私も、、、、なんて、なるわけない!!!! 嫌なものは嫌なんだ~っていう娘の心の声が聞こえたような気がしました。
でも、
一人でこっそり読んでいる姿を何回か見ました。注射嫌いの娘に寄り添う絵本ではあったのかもしれません。やっと、今では泣かずに出来るようになりました。
■うさこちゃんのにゅういん
うさこちゃんは病気で入院しました。でも、お医者さんに注射してもらって寝ているとじきによくなりました……。
初めて入院を経験されるお子さんには良い本だと思います。ただ、この本に出会うのが遅かった。この本に出会ったときには、すでに入院経験はベテランの域に達していたので物足りないのです。「にゅういんって何?」に気づかせるにはちょうど良い本だと思います。ざっくりとした入院生活を簡単な言葉で書かれているので、娘にとっては、自分の経験をなぞるような絵本だと思います。
■おくすりごっくん モックスくん
お薬が嫌いなモックス君が
お薬を上手に飲めるようになる
そんな絵本なんです
この絵本は、シオノギ製薬から発行している絵本のため、一般には販売していないのです。この絵本のレビュー記事が描かれているブログがあったので引用させていただきました。この絵本が大好きで、お薬の飲ませ方をこの本のとおりにいろいろ真似をしては遊んでいます。
おわりに
おいしゃさんごっこのバイブルとなる絵本と、他の絵本との一番大きな違いは、お医者さんってどんなことをする人なの?病院にはなにがあるの?病院ではなにをするの?ということが分かりやすく描いていることだと思います。入院中にしてもらった医療行為を思いだしながら遊んでいるのですが、それでけじゃつまらない。ごっこ遊びに必要な道具をひらめくためには絵本が必要でした。親としては、子どもの心情に訴えるような絵本が良いのかな?と思ったのですが、娘にとっては辛い治療も日常生活の一部なので、それを面白可笑しく表現している本の方が結果的に長く愛用しています。
娘の発達について臨床心理士さんと話す機会があったのですが、辛い治療をごっこ遊びによって癒している可能性があるとのこと。
病気の治療はなかなか大変です。これからも続きます。なので、そういう辛さをごっこ遊びで思いだしてしまうんじゃないかと不安に感じたことがありましたが、むしろ、状況を客観的に理解し、心の整理をつけている可能性を示唆されました。
そういう意味でも、「ひとまねこざるびょういんへいく」ってすごい絵本です。患者の辛い心情に深入りすることなく、すこし突き放したような書き方で淡々と出来事を紡いで、最後におきまりのジョージの荒唐無稽なハプニングで笑顔で幕を閉じるっていうストーリーが娘にとっては長く読み込める本としてとてもよかったです。
あっ
でも、入院・手術などの経験がないお子さんだったら、断然アントン先生の方がおススメです。地元の小児科の雰囲気満点でごっこ遊びしやすいネタがつまっています。
スポンサーリンク
おまけ~長年ハードに使い続けるお医者さんごっこ用おもちゃ
2歳の時に購入して未だに現役です。聴診器、体温計、血圧計、薬、、、これらのアイテムは超重要です。特に、血圧計があるおもちゃはなかなか見つからず、このセットは大変重宝しています。あと、いただいたしまじろうのお医者さんセットも秀逸です。これら二つのセットを器用に使いまわしてはや、4年目。。。。まだまだ使いそうです。幼児期のおもちゃとしては、絶対必要なものでした。