ハロウィンが近づいています。衣装をわざわざ買うなんてもったいないと思っていらっしゃる方いませんか?私はそう思っていました。ハロウィン工作は好きですし、いろんな方が仮装してパレードをする様子を見るのも嫌いではありませんが、自分や娘が仮装となるとどうも気恥ずかしくて、できれば遠ざけたいと思っていたのです。
ところが、いつの間にかハロウィンに関わるようになってしまいました。さらに、ハロウィンをきっかけに、遊びが広がっていくのを見て、まあいっかと思うようになりました。そんな私の気持ちの変化と、その衣装について振り返ってみたいと思います。
初めてのハロウィン
3歳までは人間関係もせまく、ハロウィンイベントを避けて過ごすことができました。ところが、4歳になると徐々に友達も増え、誘われるがままに少し参加することになってしましまた。なんとなく仮装して近所でおやつをもらうだけというたかだか5分程度のとてもしょぼーいイベントなのに、大興奮なのです。
ちなみに、この時は『魔女の宅急便』にはまっていたので、普段から使っているごっこあそびのフルセットを携え参加しました。
たった、5分程度の参加だったのに大満足です。ここで、「ハロウィンとは楽しいものだ」と刷り込まれてしまいました。
プリンセスになりたい願望が芽生える
さて、一年が過ぎ5歳の娘は10月になると「今年もハロウィンに出たい」と言うようになりました。さらに、5歳頃はプリンセスにはまりつつあり、お姫様衣装を着たいというようになりました。正直、私としてはまだまだハロウィンに慣れない気恥ずかしさもあり、え~やめて~なんて思ってしまいましたが、おもちゃ売り場の衣装を見たり友達がプリンセス衣装を嬉しそうに見せたりしてくれると私の心も揺れ動きます。
迷いに迷って結局購入しました。
その時の喜びようは今まで買ったどんなおもちゃよりも嬉しそうでした。 *これに似た商品です。
ところが、
試着しないで買ったらサイズが合わず、節約のため自分でもう一着作ってしまいました。
*型紙を考えるのに時間がかかりましたが、作業自体は3時間もかからなかったと思います。作り方はこちらを参考にしました。
つまり、5歳の時には二つのプリンセスドレスを用意してしまったバカ親です。
もう、何をやっているんだと自己嫌悪に陥りましたが、満面の笑みを浮かべる娘の姿を見ると、まっいいかとなんだか諦め気分です。
5歳の時も滞在時間1時間もない短い近所のイベントでした。それでも、友達とおやつを交換してとても楽しいひとときが過ごせました。
ハロウィン衣装のその後
そんな数分のために用意するなんて、、て心の中でため息をつきながら準備した衣装ですが、ところがどっこい、家でこれを着て遊ぶのです。あまりに頻繁に着るので劣化を防ぐため一時変身禁止にしたほどです。
- プリンセスドレスは、友達とプリンセスごっこをするときに。
- キキドレスは、キキだけでなく自分で考えたいろんな物語の主人公になりきる時に。*4歳の時に作ったドレスですが今でも着られます。
参加するまでは、イベントの日のためだけに仮装衣装を用意するのは嫌だな~と思っていましたが、子どもにとっては衣装ではなくおもちゃの一つで遊びを盛り上げるアイテムなんですね。あんなに意気揚々と遊ぶなら悪くないなと思いました。
ちなみに、魔女ほうきはかなりの頻度で遊びます。もう、2年使っています。
メタリック ウィッチ ブルーム コスチューム用小物 オレンジ男女共用 95cm 6110
- 出版社/メーカー: RUBIE'S JAPAN
- 発売日: 2005/09/25
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る
子どもって、どうして棒を持ちたがるんでしょうね。掃除ごっことしてのほうき、魔女のほうき、ギター、など想像を広げて遊んでいました。一回で役目を終えるものなのに高いな~とぶつぶつ文句をいいながら買った商品ですが、これだけおもちゃとして使うなら本望です。
どうして変身したいんだろう?
どうして、子どもは、変身して物語の世界に入りこむのが楽しいんでしょうか。娘も、夢心地な感じで遊んでいることがあります。いろいろ調べているうちにこちらの論文記事に出会いました。
なりきり遊び
ごっこ遊びよりも、すっかりそのものになって遊ぶこと。自分自身と
は別人で、役のキャラクターが強くなっている。
(例)オオカミごっこ,仮面ライダーごっこなど劇遊び
ごっこ遊びとの違いは「お話」が入った遊びであり、現実とは違った
もう一つの世界を楽しめる。絵本や物語などでイメージを共有し、大
勢で遊ぶことができる。思いを伝え合いイメージを共有して表現することを楽しむための援助のエ夫 一「劇遊び」を通して- うるま市立勝連幼稚園教諭仲西末子/P5
娘の遊び方は、なりきり遊びというのにぴったりです。さらに、クラスの友達と数名でごっこあそびをしているのは劇遊びと言えそうです。そして、それらの遊びを通してコミュニケーション能力が育てられていると言えそうです。
確かに、幼稚園や児童館にひらひらドレスなどが用意してあります。それは、ただ子どもが好きだから喜ぶからというだけではなく、きちんとした教育的な目的があって準備されていることが読み取れました。幼児期の子どもたちにとってハロウィンはその延長にあるのかもしれません。娘が、歯の浮くようなプリンセスセリフを発して遊んでいることにも意味があったんですね。いまさらですが、幼児教育って面白い。この論文もついつい全部読んでしまいました。
ちなみに、なりきりあそびに入り込めるまで助走があるような気がします。幼稚園から帰ったすぐには、そういう遊びはできません。しばらく、一人でどうでもいい時間を過ごしていると、突然スィッチが入ったように物語を考えて遊びだします。
友達と遊んでいる時もそうです。何にもない広場などで、「何して遊んでいいか分かんない~」「オヤツ食べたい~」とぶつぶつみんな言っていたはずなのに、しばらくほっといたら突然劇遊びが始まります。
以前、こんな記事を書きましたが、ぼんやりする時間って遊びを生み出す助走のような時間なのかもしれません。幼稚園でも、自分で遊びを見つけることをとても大切にしているのでそこで鍛えられているというのもあるかもしれません。
あそびの助走を加速させる起爆剤が、プリンセスの衣装だったりするような気がしてきました。
おわりに
私にはハロウィンは関係ないと思っていましたが、いつの間にか子どもに引きずられるように関わるようになりました。部屋の中を飾るくらいなら抵抗はありませんが、我が子が衣装を着てイベントに参加するのは、慣れたとはいえやっぱり恥ずかしいです。私は、もともと裏方仕事の方が好きでして、パレードに参加するより参加する人のために衣装を作ってあげたいタイプです。
ハロウィンイベントから逃げていましたが、子どもが自分がなにかになりきって遊ぶことを至上の喜びとしている時期は協力してあげてもいいかなと思うようになりました。
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