娘がたまたま見つけたこの本は、わが家の今年のNO1BOOKです。
ブブコさんが拾った、関西弁をしゃべるフライパン。
怒りの炎でギョーザを焼きます。それは、人々から怒りをなくしてしまうほど、おいしいのです。
さて、町中から怒りがなくなったとき、フライパンはどうやって炎を上げるのでしょうか?
娘はよくプンプン怒っています。「なにをそんなに怒ってるの?」と聞けば火に油。余計に、プンプン・プンプン怒り出します。挙句の果てに、娘の怒りが飛び火して、私までプンプン・イライラ、、、怒りが止まらず家の中が火の海に。
そして、帰ってきた夫によって消火される、、、なんてことも多々あります。(夜、疲れてくると、娘も私もイライラしやすいのです。)
で、何で怒っていたかというと、上手く工作ができなかったとか、「お風呂に早く入りなさい」っていう私の注意の仕方が悪かったとかほんとに些細なことです。
鈍感な私は、怒りの原因を取り除こうとしようとしますが、それってすごく難しいことなんですよね。
この絵本の中で面白いな~と思うのは、登場人物たちみんな、怒りの原因を見つけて解決させるのではなく、怒りそのものをギョウザを焼くための炎の燃料にかえちゃうことです。しかも、怒りの炎で焼きあがったギョウザは絶品らしいです。絵本ならではの痛快なストーリー展開で笑えてきます。
執着心の強い私は、いつまでもくよくよこだわって怒り続けることがありますが、別のものにそのパワーを向ける方が健全なのかもしれません。娘も、登場人物がプンプン怒っている様子に自分を投影させているのでしょうか、何度も読んでいます。そして、「プンプン、プリプリ」とでっかい声で音読しながらゲラゲラ笑っています。
この本を読んだらギョウザが食べたくなること間違いなし。
ギョウザを作る日にはおススメです。
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娘は6歳の時にこの本に出会いましたが、繰り返しの多い簡単な絵本なので、3,4歳でも大丈夫だと思います。
幼稚園の先生に、「もうすぐ小学生だからそろそろ児童書も。」と言われますし、勉強も気になりますから難しい本にも挑戦させたいという欲も出てきます。でも、こんなに面白いものに出会っちゃうと、絵本を卒業させる気はしませんね。児童書に挑戦しつつ、良い絵本には出会わせてあげたいな~と思いました。
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