娘はデジタルネイティブ世代。娘だけでなく、友達の多くは小さな頃からYouTubeに慣れています。
我が家では、娘が私一人ではどうにもならないほど周囲の方々に迷惑をかけてしまうときにだけ登場する必殺アイテムとして、伝家の宝刀のごとく大事にとっておきました。そして、私が選んだ娘が喜びそうな動画を見せて落ち着かせていました。
娘も、見たい!と自分から言い出すこともなかったので、深く考えることもなく、なんとなく積極的にYouTubeに踏み込むことなくすごしていました。それに、自分のスマホを娘に触らせたくないという気持ちのが強く、教育的な深い意味はあんまりありません。
この記事を書いている今は、2018年。2017年にはYouTuberが流行語大賞にノミネートされました。こんな時代に小学1年生の娘がどんなふうにYouTubeと付き合っているかをメモしてみたいと思います。
きっかけ
人によってきっかけは様々で、友達に聞いても見ている内容はみんなバラバラです。HIKAKINやフィッシャーズが大好きな子もいれば、おもちゃ紹介系動画。
でも、娘はそういったものにあまり興味を示さなかったので私も特に積極的に見せたいと思いませんでした。
ところが、ついに、小学生になって自分からYouTubeが見たいと言い出しました。
もとはといえば、特番のエンタの神様。これが、娘のYouTube生活を決定づけてしまいました。
厚切りジェイソンをもっと見たいからはじまり、サンシャイン池崎、陣内智則、トレンディエンジェル、cowcow、と、お笑い一直線です。
漫画が大好きで、とりわけギャグマンガに引き寄せられる子なので、お笑いに興味をもつのは自然の流れだったようです。夫の漫画英才教育の賜物でしょうか。
大好きなお笑い芸人を探す
そういえば、私が幼い頃は吉本新喜劇がテレビでやっていたし、漫才もよくやっていました。地域的なものや時代もあるかもしれません。そういう芸人さんのネタを見る機会は娘のテレビ環境ではなかなかなく、YouTubeがぴったりだったのかもしれません。それに、数分で終わるネタは、YouTubeとの相性もよく娘は貪欲に面白い芸人さんを見つけてはゲラゲラ笑っています。
ただ、残念なのはリアルタイムではないので、そのネタを友達が誰も知らないこと。こんなに面白くて楽しいのに、友達と共有できないのはちょっとかわいそうだな。と思いました。もう少し大きくなって、LINEやTwitterをやるようになればまた違うけれど、今のところそういうSNS経由で大きなムーブメントはおこりそうにもありません。
余談ですが、小島よしおが初めてエンタの神様に登場した時のインパクトは忘れられません。当時は学校に勤めていたのですが、ある日突然、1時間目から6時間目まで入れ替わり立ち代わり美術室にくる男子に、小島よしおネタを披露され、これはいったい何なんだ!!何が起こったんだ!、おっぱっぴーってなによ?そんなのかんけいねーって、こっちがかんけーねーよ。って、うんざりしながらも、不思議なクラスの連帯感が楽しそうで、妙に新鮮で心地よかったのを覚えています。多分、クラスの半分くらいは、小島よしおのネタを共有して遊んでたんだろうなぁ。どのクラスも超盛り上がってましたもん。今は、そんな風に、翌日にテレビの話題で爆発的に盛り上がるっていうことは少なくなってきたのかな。そのかわり、じわりじわりと広がるんでしょうか。U.S.Aも、娘のクラスのブームになったのは夏をこえてからでした。
ちなみに、小島よしおを見せましたが、娘の琴線には触れませんでした。ざんねーん。
なんといっても井上涼さん
すいません脱線しました。話を戻すと、お笑い以外の動画で見ているのはびじゅチューン。
以前こんな記事を書きましたが、娘はこれが大好き。
びじゅチューンとは、NHK Eテレで放映されている面白おかしくアートの世界の入り口に立たせてくれるアニメーションです。
これも約2分くらいの短い動画ばかりなので、YouTubeとの相性はぴったり。
しかも、YouTubeへの動画掲載奥手なNHKも、びじゅチューンは高画質でUPしてくれています。もともと5分間番組で芸術作品を紹介する番組です。もう一回見たかった動画が山盛りあって、嬉々として好きなびじゅチューンを探しています。
びじゅチューンを知らない方にもう少しご紹介すると、この動画は、アニメ・イラスト・作詞作曲すべて、井上涼さんというクリエーターによってつくられているのです。
これがほんとに耳に残ってくせになります。
そして、くだらなくて面白い
井上涼さんがすごいのは、独特なタッチのイラストレーションの面白さだけでなく、音楽もすごい。曲の幅が広いんです。どうして、こんなジャンルの違う曲も作れるの?って毎回驚かされます。
娘が小学校にあがり、勉強ちゃんとやらせなくちゃな~って思いますが、井上涼さんの作品を見ていると勉強だけでは身につけられない「引出しの多さ」への憧れとか、文化的知識や感性の豊かさの重要性を感じます。
今、娘がはまっているびじゅチューンを紹介します。
武蔵くんのバレバレ言い訳遅刻理由がくだらなさ過ぎて面白いですし、最後ピタリと音に合わせた踊りも決まってます。いちいちドヤ顔する武蔵くんについつい親しみを感じてしまいます。昼寝シーンのなんて気持ちよさそうなこと。一瞬ですがぜひ気を付けてみてください。
もしも、保健の先生が太陽の塔だったら、という設定なのでしょうか。悩みをそうだんしたら、きっとこういうわ。という歌詞が耳から離れなくなります。「みんなのうた」のごとく、歌いやすいリズム。気が付けばあっという間に全部歌詞を覚えて歌いまくっています。
CDも出てるんですよね。買っちゃおうかな。
YouTubeを見るときの約束は?
宿題、歯磨き、明日の準備。
その日にやらなくてはならないもの、ぜーんぶ終わったら、寝る前に30分だけ。
自然とそんな約束になりました。我が家にはタブレットがないので、AmazonFireTVから見ています。
慣れない小学生生活のルーティーンを円滑にするためにYouTubeをご褒美にしてしまったところはあります。寝る前に見るのはどうかと思うのですが、眠りにつく前の楽しいほっとするひと時のようなので、まあ、いっか~と思っています。いつか飽きると思いますし。(飽きなかったらどうしよう。。。)
でもね、最初、30分って時間を決めたら失敗でした。娘の場合は、時間で決めると名残惜しい気持ちが強くなり、もっともっとになっていまい終わりがのびのびになってしまいます。そこで、今日見るものを考えさせてからYouTubeを見るようになったら、自然と30分で終わるようになりました。例えば、まずは、お笑い系〇〇のネタを2つか3つ。次に△△のネタを2つか3つ。最後の〆はびじゅチューン。ってみる前に計画を立てると納得しておわりにできます。
長い動画は、そもそも娘は選ばないので今のところこんな感じで収まっていますが、年齢とともに見る内容、見方も変わっていくのかな。
私はと言えば、家事をしながらなんとなく娘が見ているものを把握したり、変な動画が表れないか見守っています。
おわりに
2018年現在、小学1年生の娘はこんな感じで過ごしています。一般的な使い方かどうかは分かりませんが、一例として記録しておきます。これが、10年以上たったら、その時の小学1年生はどんな風にYouTubeを見ているのでしょうか。YouTubeっていうより、別のくくりになっているのかもしれませんね。今だって、いろんなメディアの視聴方法が混在してますから。
子ども一人ひとりに合う、楽しいコンテンツを探し出せるメリットはあるけれど、自分が楽しいと思うコンテンツを共有できる友達を探すのは大変になるのかな。と、ぼんやり考えたりしています。
メディアとの付き合い方、何がいいかほんとに良く分かりません。私たちが過ごしていた時代とは全然違う時代を生きていく子どもたちだから、今の自分の価値観でルールを押し付けすぎないようにしたいなぁと思います。
そこで、子どものメディアとの付き合い方に迷ったら、とりあえず、
「そればっかりにならなければよし」
「依存しなければよし」
と思うようになりました。ばっかりじゃなく、いろんなメディアに触れたり、いろんな遊びに挑戦できていれば、まあ、なんとかなるのかな。。。。と、今のところ思っています。YouTubeがなければ、テレビがなければ、何をして遊んでいいか分からない。っていう状態は避けたいなと思っています。
自分にも言えるんですけどね。スマホに依存しすぎないようにしなければ。私もYouTube大好きだし。子どもに偉そうなこと全く言えません。
気をつけよう。
定期的に、子どもとメディアの使い方はこれからも記録してみたいと思います。
関連過去記事
今までも、メディアとの付き合い方は迷っていました。最後に紹介するのは、娘が何を見て育ってきたかの記録です。初めての子ということもあり、テレビ規制はいま思えば強めだったかもしれません。それが良かったかどうかは今でもよく分かりません。 ただの記録です。