家族3人、そこそこ荷物も増えて、日々ものを減らさなきゃと思いながら生活している我が家です。
広い家ではないので、娘が生まれた時お雛様はいらないよ~と断念する予定でした。でも、母(おばあちゃん)が、「いやいやそれはいかんよ」と、半ば強引にプレゼントしてくれたのがこの立雛様。毎年飾るたび、母に感謝します。
私が子どもの頃は、どこの家でも階段式の立派なお雛様が飾られていました。飾ってしまえば華やかで好きなのですが、面倒くさい。片づけるのも億劫で、重い腰を上げるまでに時間がかかっていました。そんなめんどくさがりの私の性格を知っている私の母がチョイスしてくれたこのお雛様は、飾るストレスがほとんどない、とおーーっても優れものなんです。
今日は、そんなうちのお雛様について書いてみたいと思います。
木目込みひな人形とは?
木目込みという技法が使われています。これってどういうことかとういうと、
木目込み人形の歴史は古く、江戸時代の元文年間(1736~1740)に京都上賀茂神社の神官・堀川家に仕える高橋忠重が奉納箱をつくる柳の木の残片でつくったのがはじまりといわれています。そのときにつくられた人形は、胴体の木地に筋目を入れ、そこに神官の衣装の端切れを木目込んだ(埋め込むこと)ものでした。
木目込んでつくることから「木目込み人形」と呼ばれるようになりましたが、当初は賀茂でつくられたことから「賀茂人形」や「賀茂川人形」と呼ばれていたようです。
美しい布がピシッと体に張られていて、取り扱いが楽です。去年から娘に持たせて飾るようになりました。しかし、布がもつふんわりした感じが損なわれがちです。豪華さに欠けるのは否めません。でも、小さいひな人形を求めるならうってつけです。特に、我が家のお雛様はシンプルな形で扱いやすいです。お着物の柄は上品なので私は大満足です。
一秀とは?
一秀は、木目込み人形の伝統を引き継ぐ会社です。商品のほとんどが木目込みで作られています。今回紹介した立ち雛だけでなく、鎮座している商品もあります。
こちらのカタログでは、Amazonや楽天だけだとなかなか見られない立ち雛がズラーっと並んでいます。興味がある方はぜひご覧になってください。コンパクトなお雛様がたくさん見つけられます。
我が家にあるのは、「神雛」というシリーズだったんですね。このシリーズは華美ではありませんが、シンプルで品があるので私は好きです。お顔も、写真より本物の方が良いです。ライトによってお顔の印象って結構違うものですね。
全部見ましたが、能の舞台のようなうちお雛様がやっぱり一番好き。でも、ケースがないのは躊躇するポイントかもしれませんね。
木目込み雛を飾る様子
どれだけコンパクトで飾りやすいかということをもう少し書いてみたいと思います。
▼まず、段ボールの中にこんな箱があります。娘の手と比べてもこんなに小さいんです。
▼スライドして開けます。もうお気づきかと思いますが、収納箱がお雛様の台になるんです。しまっておく場所をとらないので感動しました。
▼うちは、不織布のネットをかぶせて保管しています。
ポンと置くだけなので、飾るのに15分もかかりません。
あでやかさには欠けますが、ほんとにストレスフリー。
▼毎年恒例の、今まで作ったお雛様飾りの大集合です。
今のところ3歳から6歳までの作品です。
娘は、こんなの作ったっけ?なんて驚いています。毎年飾っているのに忘れています。きちっと飾りたい方には不向きですが、うちはこれで大満足です。幼い頃の作品を振り返りながら子どもの成長を感じられる機会ってあんまりないので、しばらく恒例として続けたいなぁと思います。3歳頃の作品なんて、かわいすぎてきゅんとしてしまいます。もう、こんな絵は描けないな。
おわりに
立派なお雛様も素敵で憧れますが、しまう場所、飾る場所など考えると、早い段階で手放すか、飾るのを諦めそうです。けれど、この一秀の木目込み雛なら、毎年きちんと飾れる自信があります。私の性格をよく知っている母だからこその素晴らしい贈り物でした。
母自身も立派な階段式のお雛様を飾るのが面倒だったんだろうなぁなんてふと想像してしまいます。私が家を出たあとも律儀に飾ってくれていましたが、口癖は、「飾らないとあんたがお嫁に行けない気がする」でした。お雛様って、桃の節句を祝う飾りというより、おまじないのようなものに感じていました。
そんなもの重くて引き受けられないって思っていましたが、いざ、子どもが生まれ、このお雛様をいただいたら、娘を守ってくれているように愛着がわいてくるから不思議です。
娘も毎年「お母さん早くお雛様飾ろうよ~」と言い続けてくれるのでありがたい。いつ面倒くさいって言いだすんだろう。。そして、母と同じように、娘に変わって私が飾り続けるんだろうな~。
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