こんなの、一年生でできるようになるはず！と思っていた私は甘かった。
うちの子は、とにかく自分から友達と遊びの約束をすることができませんでした。
幼稚園の頃は、約束もなにも、さようならの挨拶のあとすぐに、園庭や公園で遊んでいました。つまり、未来のことは考える必要がないので、「遊ぼ!」その一言で友達との楽しい時間がスタートします。
もしくは、親主導で時間や場所を決めて遊んできました。
小学校に入ったらそうはいきません。
- いつ誘うのか
- いつ遊ぶのか
- 誰を誘うのか
- どこで遊ぶのか
これらを自分で考えて実行せねばなりません。それが、まあ、ビックリするほどできませんでした。
誰を誘うか
まず、誰を誘うか！で迷っていました。仲のよい幼稚園の友達のほとんどは、別の小学校にいってしまいました。すると、「あの子と遊びたいけど、何して遊んでいいかわからない。」そんな不安もあったようです。
いつ誘うか
一年生のとき、緊張気味な生活を送っていたうちの子は、自由に席をたち歩いて雑談することができなかったようです。偶然席が近くなったとか、たまたま登校班で隣になったなどの、偶然がなければ、仲のよい友達と話せずさみしい思いをしていました。まるで、海中で魚がよってくるのを待ついそぎんちゃくのようです。
友達の家に、「〇〇ちゃんあーそーぼー」と行く勇気はないらしい。
いつ遊ぶのか
多くのお子さんは習い事や学童に行ってます。すると、タイミングが合う日の方が少なかったりするのです。勇気をふりしぼって誘ったのに断られてショックを受けてた時もありました。
どこで遊ぶのか
これが、大きな問題です。うちの子の一人で行ける範囲はとても狭く、近所の友達でないと誘うことができません。タイミングがよかったとしても、少しでも遠いと遊ぶことができないんです。
母として何ができるか？
幼稚園のときは、友達とたくさん遊んできたのに、小学校に入って友達と遊ぶ時間が激減して心配でした。でも、体が弱く体力もないということもあり、まあ仕方がないかなと半ば諦めていました。
時々、赤ちゃん時代の友達や、幼稚園時代の友達と過ごす機会を、親主導でもうけたりしました。でも、親同士が仲良くても子ども同士が仲が良いとは限りません。
変に親が引っ張りあげすぎると、子どもが苦しむことになるかもしれません。結局親は何にもできいんだなぁと思いながら、見守ることしかできませんでした。
先輩ママの助言
そんな私を、安心させる言葉をかけてくれる先輩ママさんがいました。
「うちの子も、二年生まで放課後はずーっと家にいたけど、ある日突然友達と遊ぶようになったよ」「今六年生になったけど毎日友達と遊びまくってる」
お子さんの性格にもよると思うのですが、しばらく様子を見ようと思えたのはその先輩ママの助言があったからです。
初めての成約
そんなある日、二年生になって突然「今日◯◯ちゃんと、△△で遊ぶ約束してきた」と嬉しそうに帰ってきました。
なんだ！？何がおこったんだ！
あんなに自分から誘えなかったくせに、ようやく、自分で約束をとりつけてきました。
きっかけはなんだったんだろう？
思わず気になって聞いてみたら、学校帰りがたまたま一緒になったから誘うことができたとのことです。急に少し大きくなった気がして、私も誇らしい気分になりました。GWなどの連休もこの調子で友達を誘って遊びに行ってほしいものですが、偶然一緒にならないとまだ誘えないんですって。
おわりに
アポをとるのって大人でも難しい。相手の都合を考えるのがめんどくさいから、まあいいやになりがちです。私も、いろいろ苦労して、自分なりの誘いかたをあみ出しました。
娘もやっと、自分で友達と遊ぶ新しい世界をこじあけました。時間がかかったなぁと思いますが、それはうちの子にとって必要な時間でしたし、自分で約束をとりつけることができた！ということは、ものすごく大きな自信につながったと思います。
これからも、悩むことはたくさんあるのかもしれませんが、見守るスタンスを続けられたらいいなぁと思います。でも、それってほんとに難しい。ついつい理想のうちの子を押し付けそうになります。
先のことはまだ分かりませんが、先輩ママのお子さんのように、毎日友達と遊び続ける日々をおくらせてあげたらどんなにいいだろうと思います。
おまけ
私が友達を誘う方法。
ここにも書きましたが、このやり方が一番気楽に誘えます。
その後、もっとずうずうしくなってきて、
「明日午前中〇〇に行きませんか？」
なんてダイレクトに誘うようになりました。さらに、
「明日は暇なので場所と時間は変更できますよ」
なんていう一言も付け加え、lineのやり取りが一回でも少なくお誘いするようにしています。
でも、親主導ばかりで、自分から友達を誘わないうちの子にしびれを切らし、最近はなるだけ子どもに任せようとしています。
