絵の好き嫌いは何歳で生まれるのか
絵本が楽しくなってきた2歳のころ、図書館でのできごとです。5,6歳のお姉ちゃんが娘のお気に入りの作家さんの絵本を「この絵は嫌いだから読まなーい」というのを耳にしました。
どんなに物語が面白くても絵が好きじゃなかったら手に取りにくいものです。何かの雑誌で、苦手な絵の絵本を無理に読む必要はないという記事を見かけました。私も、どんなにストーリーが面白い漫画でも画風が苦手で読めないことが多々あるので、絵が苦手なら無理に読まなくてもよいのかと漠然と思っていました。
でも、そのお姉ちゃんが嫌いといったその絵本は幼児の絵本としては超名作です。きっと、多くのお子さんがお気に入りとしてあげるような絵本です。そんな図書館での出来事をきっかけに、ふと疑問が沸き上がりました。それは、、
絵の好き・嫌いはいつ頃生まれるんだろう
いろいろ調べたのですが、納得のいく答えにいまだに出会えていません。自分の経験上、日々見ているものに愛着が沸くことで、好みが生まれてくるものなのかな~と漠然と思っています。そこで、いつ頃、絵の好き嫌いがはっきりするかわからないからこそ小さいうちにいろんな絵に出会わせたいと思うようになりました。(超素人考えw)
本当は、美術館にたくさん行きたいけれど現実的ではありません。そうなると、絵本の役割は大きい!(ハズ)
そこで、人気のある絵本だけでなく、いろんな画風の絵本を読ませようと娘が2歳の時に心に決めました。
どんな絵本にふれさせたい?
いろんな絵本に触れさせたいけど、どんなのがいいか?
娘は2歳当時、線がはっきりしている漫画的表現や、バム・ケロのようにキャラがはっきりしたりしている絵本が好きでした。そこで、そうではない絵の絵本を探してみようと思いました。娘にとってはちょっとしたチャレンジです。でも、チャレンジした本を買って読まなかったら悲しいので、図書館で探すことにしました。具体的にどういうタイプの絵本を探したかというと、
- 写実的な絵の絵本
- 海外の絵本
- 古い絵本
- 私が好きじゃない絵の絵本
- 白黒の絵本
毎週図書館で5冊くらい借りています。そのうち1冊だけは、上記したチャレンジ本を借りることにしました。2歳から続け現在4歳。このチャレンジを続けて約2年が経ちました。これを繰り返した結果、娘の現在はこんな感じです↓
4歳現在!娘の絵本の好みについて(チャレンジの途中経過)
- 好きな絵本作家さんがたくさん増えた
- 絵が嫌いだから読みたくないという絵本が今まで一つもない
- 怖いからいやだ、悲しいお話だからいやだという絵本はある
- 絵は好きだけど難しいからいやだという絵本はある
はっきりわかる成果は、なんといてっも、好きな絵本作家さんが増えたこと!私もずいぶん楽しませてもらいました。
絵が嫌いだから読みたくないという絵本がないというのは、もし、娘の性格のせいでなくて私のチャレンジ本の成果だとしたらとっても嬉しい。でも、これってただの性格かもしれないので何とも言えません。まだまだ、チャレンジの半ばですがこのまま続けていって、本が好きな子になってくれたらいいな~と淡い期待を抱いています。そして、自分の好きな絵のタイプや文化が広がっていってくれたらいいな~~~。
チャレンジした本で特に娘がリピートした本
▼写実的な絵の絵本
飽きるかと思ったのですが、意外にもリピート要請。ストーリーが4歳の娘には心響くものだったようです。 さすが指定図書。
- 作者: ルース・エインズワース,堀内誠一,石井桃子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1977/04/01
- メディア: 単行本
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超絶技巧光るこの絵本!まさに挑戦だ!と思って借りたら、「リスのしっぽがかわいい」という反応。おかげでリス好きに拍車がかかりました。
おおきくなりたい こりすのもぐ (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)
- 作者: 征矢清,夏目義一
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2009/04/10
- メディア: 単行本
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▼海外の絵本
娘には特別お気に入りのお人形があるので、共感できると思って選びました。ねらいどおりコールテンくんに感情移入。愛着のあるお人形さんをもっているお子さんには超おすすめです。絵の雰囲気がアメリカ!って感じで大好きになりました。
▼古い絵本
1962年出版!50年以上前の絵本ですが、何回も読まされました。スープの登場シーンが大好きです。特別美味しいそうに見えないのに、不思議です。
- 作者: トルストイ,バスネツォフ,おがさわらとよき
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1962/05/01
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 26回
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▼私が好きじゃない絵の絵本
私にとってもチャレンジの絵本でした。最初好きになれなかったのです。でも、個性的な画風に私の方がはまってしまい、今では親子で大好きな作家さんのうちの一人です。こっこさんの描き方、ストーリー、まさに娘そのもの。愛おしくなりました。画風、、、食わず嫌いはいけないですね。
▼白黒の絵本
動物たちが遊園地から帰りたくないというストーリーが大好き。アーノルド・ロベールさん、この本がきっかけにお気に入りになりました。
おわりに
もともと、私自身漫画のストライクゾーンが広くありません。それもこれも、画風が受け入れられないせいです。いまだに、読めてない漫画がたくさんあります。(例えば、「カイジ」「ナニワ金融道」「王家の紋章」は読めていません。友達や夫に薦められてもどうもだめで)また、若いころ日本画に興味がもてなくて恥ずかしい思いをたくさんしました。それって、とてももったいないことをしていると思いますが、好きじゃないものはしょうがない。絵の好みってどうして生まれるんでしょうね。
小さいうちからいろんな絵に触れていたからと言って、嫌いの範囲が狭まるとは限りません。逆に、嫌いな作家さんが増えるかもしれません。でも、好きな作家さんも増えることは間違いありません。なので、いろんなものを受け入れることができるようになったら、楽しいことがたくさん増えるんじゃないかと期待しています。本や、漫画、映画、アートなどが楽しいって思える子になってくれたら、辛いこともいろいろ乗り越えられるんじゃないかな。娘は持病があるのでなおさらそんなことを考えます。
それにしても、昔の絵本で名作と呼ばれる絵本はやっぱり面白い。娘のために挑戦してきたはずでしたが、私の方が楽しくなってきました。おかげで好きな絵本作家さんが増えました。
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