【暇つぶし言葉遊び】歩きながら百人一首（6歳）

百人一首については苦い思い出があります。高校入試が無事終わり、やっと受験が終わった！と思った春休み「入学までに百人一首を全部暗記せよ。」という宿題がでました。それが、まあ、覚えられないんです。もともと暗記科目は苦手で、人一倍努力しないとダメな私ですが、とにかく覚えられないしつまらないし、やりたくなくて、結局、追試、追試、追試と、何回も試験を受けたことを覚えています。全然面白くないからヤダ～と心底思っていました。百人一首なんて大っ嫌いでした。

そんな私を変えてくれたのがこれ。

友人がプレゼントしてくれたこの百人一首に、娘がくいつきました。 

はじめての百人一首

その時の様子を以前書きました。

hipopocroco.hatenadiary.com

あれから数か月、、、百人一首で頻繁に遊び続けました。そして、どんなことが起きたかというと、

この商品に掲載されている三十首全部覚えました。

さらに、歌人三十人全員覚えました。

札を見ない状態で、私が上の句を読めば、娘は下の句と歌人をそらんじて言うことができます。

ちなみに、私はまだ全部の句を覚えておらず間違えて娘に怒られます。歌人なんて全く覚えられません。

不思議なのが、意味を全く理解していないのに覚えられるということです。娘が言うには、イラストが頭に浮かぶから覚えられるそうです。子どもの吸収力は早いな～と感心するのと同時に、このイラストがじわりじわりと効いていることが感じられます。

親バカながら、娘はすごい！！と驚いたのですが、そうでもなさそうです。

百人一首を取り入れている幼稚園は結構あることが分かりました。さらに、紹介した商品ではなく本格的な百人一首で遊んでいる園もいくつか見つけられました。継続して遊ぶことができれば、園児でも覚えられるものなんですね。知らなかった。

娘がラッキーだったのは、百人一首が好きなお友達が周りにいたことです。○○ちゃんみたいに覚えたい！！という憧れから、さらにのめりこんでいきました。お友達がいなかったら、こんなに覚えることに執着しなかったと思いますし、私も一緒に遊びませんでした。

＊＊＊ 

歩きながら遊ぶやり方は、百人一首をプレゼントしてくれた友人から教えてもらいました。想像以上に楽しいです。

例

母：さみしさに　やどをたちいでで　ながむれば

娘：いずくもおなじ　あきのゆうぐれ

上の句を私が言ったら、娘が下の句を言います。 

飽きたら役割を交替します。

「え～難しそう～。」と思うかもしれませんが、三十首ならできるようになるものです。娘と同じ年齢で、百首全部覚える子がいても不思議ではありません。

こういうやり方をしていたら、高校生の時あんなに追試をしなくてもよかったかもしれません。毎日歩く暇な道が楽しくなります。

でも、きっと、小学校に入ったら全部忘れちゃうんだろうな～。

娘は、国旗に夢中の時は驚くほどたくさん国名を覚えましたが、興味がなくなるときれいさっぱり忘れてしまいました。

残念ですが、それでいいのかなと思っています。

何かに夢中になる経験やその楽しい時間が重要であって、「これをやったからこんな成果が出る」ということは期待しないようにしたいものです。ついつい、見える成果ばかりに気をとられてしまいますが、ほんとは数値化されない見えない成長の方がものすごーーく大事と自分に言い聞かせています。

他の友達より劣っている部分ばかり目がいってしまって、あちゃ～と顔を覆っていることがよくあります。見える成果に気持ちが振り回されっぱなしの私です。なので、自戒をこめて、あえて文章にしてみました。

これからも、どれだけ毎日が楽しく過ごせるか！ということを追い求めて子育てをしていけたらと思います。

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おまけ

娘は意味が分からなくても覚えられるというのですが、私は全然ダメです。娘が三十首全部覚えた頃、私はようやく十首覚えたくらいのノロノロペースです。高校生の時覚えたはずなのに、ぜーんぶ忘れました。そこで、買ったのがこれ。 

ドラえもんの国語おもしろ攻略 百人一首で楽しもう (ドラえもんの学習シリーズ)

自分のために買いましたが、いつか娘も興味をもつかもしれないと思いドラえもんの漫画にしました。

私は、こういう解説本があった方が覚えられます。どうして、子どもたちは意味が分からない言葉を覚えられるんでしょう。不思議ですね。次は、大人向けの百人一首も挑戦させてみたいです。