こどものあそび観察日記

こどもの充実した時間とはなんぞや!?

【水泳教室に行かずに泳げるようになる?】プールの水が怖かった娘の話(5-7歳)

前回、顔を水につけられない娘がどうやってプールで楽しく遊ぶかについて書きました。おかげさまでようやくもぐれるようになりました。でも、そこにいたるまでにいろんな葛藤がありました。「顔を水につける」ことって、運動能力の問題ではなくて精神的な問題の方が大きいことを見せつけられた気がします。

そこで、今回は、プールの水が怖くて顔を水につけられなかった娘の心情を振り返っていろいろ考えたことを記録しておきます。

水が嫌い?

実は、プールに入るまで娘がこんなに顔を水につけるのが嫌がるなんて思いませんでした。小さい頃から頭からお湯をかぶり、顔に水がかかること、シャンプーをすること、すべて何の苦労もなくすごしてきました。そんな娘が、顔をプールの水につけることがこんなに嫌いというのは驚きでした。

シャワーのように分散した水滴が、プールのように水の塊になった瞬間、別のものに感じるのかもしれません。

鼻詰まりが大っ嫌い

娘は鼻風邪が大っ嫌い。鼻水が垂れるだけでよく泣いていました。鼻をかむのもへたくそで、苦労させられました。さらに、通称「鼻ズボ」(我が家だけの通称です)は、泣いて暴れて大変です。今でも苦労します。「鼻ズボ」とは、インフルエンザなどの検査のために鼻の粘膜を採取するあれです。

とにかく、鼻まわりのトラブルが大っ嫌い。小さい頃から苦労していました。プールではそのトラブルが起きやすいことを知ってしまったのかもしれません。

異世界に行くような怖さ

娘は、レントゲンが大っ嫌いでした。大きな器械があって、暗くなって、閉じ込められて、、、、。それはまるで、娘の生きている世界から違う世界にトリップするような感覚だったのでしょうか。幼少期、脱走したり、ぐるぐる巻きにされたり、めちゃめちゃ苦労しました。注射の方が痛くて嫌なはずなのに、レントゲンの方が暴れて写真が撮れないと苦労しているシーズンがありました。

扉の向こうは、自分の知らない世界がある。

そんなレントゲンの怖さと、

水の向こうは、自分の知らない世界がある。

そんな水の怖さは、似ているような気がしました。

挫折したお風呂場での練習

「水が深いと怖く感じるから、おけに水をはってそこで顔をつける練習をするといいよ」という友人のアドバイスを受け、挑戦させました。きっと、これでできる子はたくさんいると思います。でも、うちの子は全然ダメでした。

「水中眼鏡をかけると意外にできるかもよ」そんなアドバイスを受け挑戦してみました。でも、やっぱり駄目。逆に私がイライラしてきます。

「お風呂で宝探し」つまんなーい。だそうです。

怖い・嫌い その気持ちが増幅している以上全部逆効果。すべて裏目に出てしまいました。お風呂でやることは、すべて怖い・嫌いの上書き上書き上書き。

水が恐い・嫌いのスパイラルから逃げ出すにはどうしたらよいか

結局「プールが楽しいって思わせるしかない」って結論を出して、「もぐる・顔を水につける練習はやめる」という決断をするんですが、水泳の本や動画を見ても娘の恐怖心を取り除くいい方法は見つからなくて苦労しました。

顔を水につけてしまえさえできれば、泳ぎ方のいろんな練習方法がつまっている資料は見つかるんだけど、そのスタートラインでつまづく娘のサポートの仕方は全然分かりませんでした。こういう時、スイミングスクールっていいな~と思います。怖い・嫌いのネガティブスパイラルから連れ出すには、楽しそうにやってる友達の姿って影響力大ですよね。短期でも水泳教室行けるなら行った方が絶対楽です。

娘も、もぐることができたのは、学校のプールでした。私との独学親子スイミングだけではもっと時間がかかったと思います。

プールの水に興味をもたせるもの

水への恐怖心を取り除くために、家でも何かできないかいろいろ考えていました。そんな時に出会ったのがこの本。 

北島康介の水が怖くなくなる魔法の本 (トップアスリートKAMIWAZAビギナーズ)

北島康介の水が怖くなくなる魔法の本 (トップアスリートKAMIWAZAビギナーズ)

 

表紙を変えてレイアウトとデザイン変えたらいいのに~と突っ込みたくなる要素満点ですが、娘はこの本が好きでした。

何がいいって、

  • 水の中の写真がすごくきれい
  • イラストが豊富で見やすい
  • 全部ふりがながふられている

特に、水の中の写真がすごくきれいっていうのは娘にとって良かったです。この本のおかげで「プールの水の中ってものすごくきれいなんだよ」って声をかけることができました。この言葉のかけ方はこの本を読まなかったらひらめきませんでした。「プールって楽しいからおいでよ」と、誘うスタンスが良かったと思います。

でも、なんだか惜しい本です。嫌いな人は嫌いな本だと思います。それをうまく言葉にできなくて残念です。

 

 女子ならやっぱりこれですね。「マーメイドになったつもりで」は、プールサイドの魔法の言葉でした。ごっこあそびが大好きな娘にとって、この映画を見てプールに行くというのはとっても良い動機付けでした。

おわりに

水泳指導法に関する本やwebはたくさん見つかるのですが、水の恐怖心を取り除く方法が書かれている記事は少ない。先ほど紹介した北島康介の水が怖くなくなる魔法の本の中でも方法として取り上げられているのはたったの2ぺージだけです。そこが一番しりたいのに~。

そういえば、娘はすべり台もこわがってできない子でした。運動と恐怖心って関係があるのかもしれませんね。いろいろ考えさせられます。

hipopocroco.hatenadiary.com

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