スイミングスクールに行かずに泳げるようになるのか、親子で挑戦しています。
体が弱く、体調管理がデリケートなのでスイミングスクールに通わせることができません。夏季プールも休みがちです。
親子で時々プールに行って楽しんでいたのですが、小学校入学後、プールの授業でスイミングスクールに通っているお子さんとの差を感じて帰ってきました。娘にとってそれはたぶん、子どもの頃の孫悟空が初めてタオパイパイに出会った*1くらいの圧倒的な力の差。
25mをクロールで泳げるお子さんがいるかと思えば、水を顔につけることすら難しい娘。「プール楽しいもんっ。プール大好き」って思っていたのに、あまりにも多くのお子さんが泳げることに相当なショックを受けていました。親としては、プールに入れるだけ健康になったと喜んでいたのに、そんな姿を見ていると可哀想になってきます。
そこで、娘のために私なりの工夫をしてプールに通ったその記録を残しておきたいと思います。
”水に顔をつけられない子”にとって公共プールは厳しい
どうやったら水を怖がらなくなるか。お子さんをスイミングスクールに通わせている友達にいろいろ聞いたところ、こんなゲームをやっていました。
- インストラクターが投げた宝物を拾う宝探しゲーム
- フラフープを使って輪をくぐるゲーム
ところが、公共プールでは、浮き輪・ビート板以外持ち込むことができません。子どもが水で楽しめるアイテムを持ち込むことは許されません。顔を水につけられない子にとってとても厳しい場所です。
じゃあ、お風呂場で水慣れをすればいいじゃない?と言われそうですが、効果なし。きれいな石などお風呂に沈めて宝探しなど挑戦させましたが、楽しくない。足や手で拾うことができるし、水が恐いことには変わらないので意味ありません。むしろ、無理やりやらせる感があるので逆効果でした。
そんなこんなで、6歳の時点では、まだ顔を水につけることができませんでした。
もぐることができるようになったら、いろんな遊び方ができそうですが、もぐれない超初心者の娘にどうやって公共プールで遊べばいいか、いろいろ調べたのですが見つからず、最初のうちは何をしていいのかわからず立ち尽くしていました。
浮くことを楽しませる
水に慣れさせようとするからダメなんだ。悩みに悩んでこんな風に考えました。
- 顔を水につける練習・もぐる練習をやめる。
- 水に浮かぶ遊びは娘でもできる。きっと楽しいハズ!?
そうすれば、
- きっとプールに行きたがる。
- 水泳の回数が増える(?)
結果として
- 自然に顔を水につけられるようになる(はず?)
そう思ったのは5歳頃、体を水に浮かべてゆらゆら揺れているのが嬉しそうでした。
そこで、「浮いて遊ぶ!」ということにこだわって公共プールで遊ぶ方法を考えました。もぐる・水に顔をつけることは、徹頭徹尾、後回し作戦です。
水深50㎝プールでできること
もぐれない娘のために、私が独自に考えた遊び方を一気に紹介します。インストラクターでもなんでもないので、めちゃめちゃ苦労しています。夢中で試行錯誤しました。アドバイスがあればぜひ教えてください。
■マーメイドになった気分で足をゆらゆら
難易度 ★☆☆☆☆
【水泳】顔を水につけられない子どもに、どうやって浮くことを感じさせる?(5歳)
体をプールサイドに投げ出して足だけ浮くようにさせてユラユラさせて遊びます。「人魚さんになったつもりで~」は魔法の言葉でした。リトルマーメイドを見せておけばなおさら効果的です。
■ワニさん歩き
難易度★★☆☆☆
幼稚園で仕入れてきた遊び方です。「ワニさんみたいにしっぽをふって~」と声をかけてます。確かに、ヘビもワニも左右に体を揺らしながら前に進むから理にかなっているのかな。。。誰か専門家の方教えてください。
ただ、水深50㎝なので身長100㎝未満のお子さんだと手を床につけるのも大変かもしれませんね。
■体をどれだけ浮かばせられる?競争してみよう!
難易度★★☆☆☆
まず、プールサイドにつかまり腕をのばします。最初はそれだけでも怖いものです。体が縮こまって足先までピンっと伸びません。
ところが、何回かやっているうちに、体をピーンとのばすと少しの時間だけ体が浮かぶことが感じられるのです。
そこで、親子でどっちが長く浮かんでられるか競争して遊びました。これが意外に楽しい。数秒間の浮かぶ感覚を楽しみます。
■足をつけずにどれだけ移動できるか。浮かびながらプールサイドを移動
難易度★★★☆☆
プールサイドにつかまり、腕をピンと伸ばした状態で足をワニさんのしっぽのようにユラユラ揺らしながら右へ右へと移動していきます。これが思ったより難しい。でも、ちょっと挑戦したくなるくらいの難易度。「足を床に付けたら負けね」というルールで二人で追いかけっこするように移動して遊びました。
■壁から手を放してどこまで遠くまでいけるか。逆けのび。
難易度★★★★☆
足で壁をけるのではなく、腕の力でどれだけ後ろに進めるかです。プールサイドにつかまった手を押しながら手を放して浮きながら後ろに進む感覚を楽しみます。でもね、顔を水につけられないからそんなに進まないんですよ。でも、2秒間でも何も触らず浮いた状態を感じられるって、泳げない娘にとってはすごいことだと思いました。
■トビウオジャンプ
難易度★☆☆☆☆
ビート板を持たせたら、こんな風に勝手に遊んでいました。しゃがんでジャンプすることで前に進む。そんなやり方を繰り返してプールの端から端まで進んで遊んでいました。
大人用プールでできること
我が家が通うプールにはフリーコースというのがあって、泳げない娘のように自由に練習できるスペースがあります。そこで、こんな風に遊んでみました。
■お母さんが娘をおんぶして水の中をジャンプしながら歩く
難易度★☆☆☆☆
すいません。イラスト書き忘れました。
どれだけジャンプするかによりますが、激しくジャンプして歩くと水しぶきが顔にかかりすぎるので辛いようです。ゆっくり歩くだけでも波を感じられて楽しい。水が恐くてたまらないお子さんにはおススメです。ただ、私が一番疲れる遊び方です。
■ビート板で浮かぶ
難易度★★☆☆☆
【水泳】顔を水につけられない子どもに、どうやって浮くことを感じさせる?(5歳
ビート板って安心するのでしょうか。ビート板を抱えた状態で浮くのは割と好きでした。大人用プールでもすんなりできました。もちろん、慣れないうちは私ががっつりとビート板を支えていますが、水深50㎝のプールで浮かぶことになれていると思ったより抵抗がなさそうです。
■大人が体を支えて浮かばぶ
難易度★★★☆☆
【水泳】顔を水につけられない子どもに、どうやって浮くことを感じさせる?(5歳)
これが、想像以上に楽しい。ポイントは、大人が子どもの体を支えるときに骨盤辺りに手を添えること。顔がつけられないからどうしてもお尻が沈んでしまうんです。そこで、子どもの手は親の肩に添えさせ、大人の手は、骨盤を支えることで足がフワッと浮いて、水に浮かぶ様子が体感できるようです。
ただ、大人は後ろ向きに進むので気をつけないと他の方にぶつかるので要注意です。
■天井を見て浮かぶ
難易度★★★★★
これが難しかった。慣れるまで怖がってなかなかできませんでした。怖がると体がまっすぐ伸びないから沈んじゃうんですよね。それを感じさせるにはとてもよかったです。何回か挑戦するうちにようやくできました。大人が支えるポイントは、片方の手を肩あたりに、反対の手をお尻あたりで支えるときれいに浮きます。
慣れてしまえば病みつきです。支える方も一気に楽になるので25mこのまま運んだりして遊びました。
バタ足はさせない・ビート板は後半に使う
親子でプールで遊ぶ際にこの二つに注意しました。
バタ足はさせない
バタ足は、もぐれるようになるまで封印することにしました。というのは、私が教える自信がないからです。上手にクロールをする方々を見ていると水しぶきが上がるバタ足をしていません。流れるような水面を作っているのを見ると、下手に教えると力いっぱい水しぶきを上げるくせを作ってしまう気がしたからです。もう少し、私が理解してから練習させることにしました。
ビート板は後半に使う
以前も書きましたが、プールに行った日に最初からビート板を使うとそれに依存してしまう気がしたのです。なので、最初はなるだけビート板を使わない方法で体を浮かせて遊ぶことを習慣づけました。途中で飽きはじめた頃、新しいアイテムが投入される方がワクワクするものです。
おわりに
この10種類の遊び方を織り交ぜて、毎回約一時間程度遊んでいました。
おかげで、「お母さんとのプールは楽しい!」と言ってくれています。
我ながら、よくやった。
そして、運命の時は来ました。
学校最後のプール検定。仲の良い友達に励まされて、水を顔につけられたら、
一気にもぐることができました。
やった!
友達の影響は、一番大きいですね。
私と一緒にプールに行かなくても、きっかけさえあれば娘は自然にもぐれるようになったかもしれません。結局のところ、この挑戦は私の自己満足なのかなあと思ったりもします。
おそらく、学年最下位の泳ぎレベルですが、「プール大好き、休みたくない」「お母さんとのプール楽しい」なあんて娘が言ってくれるのはやっぱり嬉しい。まあ、私の運動不足解消にもなるし、もうちょっと続けてみよう。
来年の夏までにけのびができるようになったらいいな。
【累積回数】
今までプールに入った日数 合計25回
4-5歳 6日(園1回 公共5回)
6歳 10日(園4回 公共6回)
7歳~現在まで 9日(学校5回 公共4回)
小学校を卒業するまでに、どれだけプールに行ったらどれくらい泳げるようになるのか記録してみたいと思います。
【参考過去記事】