娘は、夜なかなか眠れない子です。子どもの寝つきが悪いというと生活習慣からのアプローチが当たりまえとされているような気がしますが、どれだけ早く起きてどれだけ外で遊んでも寝つきが悪いんです。もちろん、昼寝なんかしたら大変です。今回は、生活習慣をどうこうではなくて、娘の寝つきの悪さは怖いという感情の芽生えにも原因があるのかな?と思い、いろいろ試した内容です。
怖いという感情が生まれた
あれは忘れもしない3歳の時の豆まきのイベント。
可愛い鬼が登場しただけで、手に負えないくらい娘はパニックになりました。鬼のデザインが怖いのではなくて、先生のお話の中で鬼が怖いものと表現されていたところに、実際鬼が登場したのがダメだったようです。2歳の頃なんてもっと怖い鬼に出会って全然大丈夫だったくせに。
そして、4歳
夜になって「なんだか怖くなってきちゃった~」
と、つぶやいて眠れなくなることが増えてきました。
突然泣き出すこともあり、なかなか大変でした。
娘は持病があり、点滴や注射、入院が他のお子さんよりかなり多いです。おそらくそれらの治療について思いだしていると思われますが、一度「怖い」という感情が生まれるとそれを拭い去るにはなかなか大変です。2歳くらいまでは、結構大変なことをしても、泣いて忘れてケロッとしていました。4歳になる頃には怖いと感じるアンテナの精度が高くなってきました。看護師さんと「3歳までは上手にできたのに~なんで!!!」というくらい簡単な治療・検査が困難になりました。例えば、耳鼻科の検診なんてめちゃめちゃ大変です。耳をのぞくだけで大変です。
日中怖いことがあると、夜はもう大変。怖いこと思いだしちゃった~眠れない~と最悪スパイラルです。そんなことが続き、娘を寝させるには恐怖心を取り除くことが大切なのかな?と思うようになりました。
worry dollに出会う
そんな時、こんな絵本を発見しました。
ビリーは、とってもしんぱいや。いろんなことがきになって、ベッドにはいっても、ねむれない。おばあちゃんにはなしたら、ちいさな人形をくれた。[しんぱいひきうけ人形]なんだって! これでねむれるかな…? 子どもの心のおくをあざやかにきりとる、国際アンデルセン賞受賞作家の絵本。 (評論社 の紹介ページより)
娘にぴったりの絵本だと思いました。
怖いから布団に入るのが怖い。いろいろ心配で気になって寝られない。
そんな時に、何回も繰り返し読んで聞かせました。すると、当然作りたくなるのは「ウォーリー・ドール」。これさえあれば眠れるに違いない。そう信じて作りました。
それがこれ↓
ずいぶん前に作ったのでボロボロになってしまいました。
作り方&材料
- モール2本
- 毛糸
- はぎれ布
作り方はこちらのyoutubeを参考にしました。
8分ほどの動画です。分かりやすいので一回みれば作れます。
骨組みは私の場合モールを二つつなぎ合わせて作りました。
効果はいかほど?
残念ですが、効果はありません。私が作るところを見て満足しただけですね。最初こそ枕の中にいれたりしていましたが、効き目がないことに対してさらに絶望していました。でも、一つだけいいことがありました。怖いって思うのは自分だけじゃないって気付けたのは、発見だったようです。ビリーに親近感をもち何度も絵本を見ていました。
*****
ちなみに、私が子どもの頃、母から伝わるこんなおまじないがありました。
「はさみを布団の下に入れると怖い夢を切ってくれる」
私は小さい頃これをよくやっていましたが、娘は信じてくれませんでした。
眠れない夜に本当に効果があったのは
その1創作物語
読み聞かせも限界があります。30分以上続くと、忍耐力のない私は発狂します。それに、電気をつけていると余計眠りにつきにくいものです。そこで、アンパンマンをベースとした物語を即興で作って聞かせていました。これだと、絵本を手に持つ必要がないので、目をつぶったまま話せますし電気も消せます。このお話の作り方はいつかまたどこかで。
その2おかあさんといっしょのファミリーコンサートCD
結局娘に一番効果があったのはCDでした。おかあさんといっしょのファミリーコンサートのCDを聞きながら寝ていました。歌じゃダメなんだそうです。おそらく、ミュージカル仕立ての物語にひたることで自然に眠りに落ちることができていました。すぐには眠れなくても、怖くて泣いて泣いてしょうがないということはなくなりました。
その3マンガ
これはおススメできません。最終手段です。眠れない夜に、怖い気持ちを取り除くのがとても難しい時は藤子不二雄のマンガです。絵本だとダメなんだそうです。とりわけQちゃんが楽しくて面白くて怖いことや嫌なことを忘れさせてくれるそうです。
怖い気持ちを払拭させてくれるキャラがあるってありがたい。でも、夢中になって読んでしまうので結果的に寝るのが遅くなるのですが、とりあえず私は休憩できます。最初はマンガを読み聞かせしていましたが、私が力尽きると、絵を追って一人で読むようになりました。どこまで字を読めているのか分かりませんがとにかく助かりました。
おわりに
2,3歳の時も眠れない夜はありましたが、それはたいてい昼寝のしすぎでした。昼寝なしの4歳の時に、寝てくれない日が続いた時にはもうお手上げでした。そこで、なんとかその場をのりきる方法を日夜考え続けていました。どうせなら、気持ちよく眠りについてほしいものです。
そして、最近になって娘が眠れない原因の一つが分かりました。持病があるために飲んでいた薬の副作用だったようです。さらに、血液中のある成分が足らなかったためそれを補う薬を飲んだら落ち着きました。怖いという感情が眠りを邪魔するだけじゃなく、体も眠りにつきにくい状態になっていたということが分かってホッとしました。娘の場合はかなりレアケースなので、普通の場合は生活習慣を改善させれば、もうちょっと苦労しないかもしれません。でも、何をやってもだめというときは、小児睡眠外来を探すのも手かもしれませんね。
最後に、眠れない娘にかける夫の言葉がナイスだったので紹介します。
「無理に寝ようなんて思わなくていいんだよ。自然に眠りはやってくるものだから。」
私が「早く寝なさい」ってイライラしている横で、仏様のように夫がこう諭したのです。すると、すーっと娘は安心して寝た日があり、夫を心から尊敬しました。
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おまけ
娘が一番お気に入りのファミリーコンサートのCD
たくみお姉さんやポコポッテイトのメンバーが出ているコンサートです。クリスマスを連想させるテーマというのも良かったみたいです。DVDも見ましたが、ラジオのようにこのCDを何度も何度も寝る前に聞いていました。さすがに5歳になって飽きぎみですが。