プロフィールを見て読者になられた方には大変申し訳ないと思うのですが、このブログでは、おえかきネタが少ないです。
夫にもよく言われます。
「ちゃんと、描きかたを教えてあげて!専門でしょ?」
でも、娘に教えてきませんでした。
というのも、絵を教えることについて悩んでいたからです。
「どうして、子ども時代に絵をうまく描かなきゃならないんだろう」
「子どもにとってうまい絵って何だろう?」
「子どもは絵をうまく描こうとしてるのか?」
「どうして人は絵を描くのだろう?」
などなど、、、、、。
もちろん、上手になりたい!という欲求がある子にはその希望に答えられるよう全力でサポートしてあげたいと思います。でも、子どもが感じる上手い絵と、私が感じる上手い絵って違っていることもあるのです。
働く年数を重ねる度に、絵の教え方について悩みは深くなりました。
なので、「自分の娘に絵をどうやって教えるか」についてもずいぶん悩みました。今でも結論はでません。この葛藤について書こうとしたらものすごーく長い文章になりそうなので割愛します。
一つだけはっきりしているのは、絵を描くことは子どもの情操を育むための手段であって、娘を芸術家にすることが目的ではありません。(大きくなって本人が望むなら、それは応援してあげたいと思います。)そのことを自分に言い聞かせて子育てをしてきました。
おえかきで意識してきたこと
そこで、私が気を付けてきたことは、一枚の紙の上で子どもがどれだけ長く楽しめることができるかに力を注いできたように思います。
そのきっかけづくりに関してはいろいろ試したかもしれません。
2、3歳の時「○○描いて~」の要望にすべて答えた
下手でも雑でもとにかく私が描き続けました。アンパンマンや、ぐりとぐらやら、バムとケロ、ありとあらゆる絵本のキャラを描き続けてるときがありました。娘がとにかく描いて描いて~とペンを私に持たせたのです。おかげで私のアンパンマンイラスト技術が猛烈に高くなりました。娘は見る専門。
いろんな描画材料を試す機会を作った
クレヨン クーピー ペン 絵の具 なんでも、面白そうだと思ったものはなんでもやらせました。描くものも、画用紙・壁・地面・木などなどいろいろ試しました。
また、紙に色がつく不思議さと心地よさを感じさせることを意識しました。例えば、新品のペンの描き心地のよさと薄くなったペンでは気持ちよさが全然違うけれど、薄くなったペンじゃなきゃ描けない部分もあるものです。そういうことを感じてほしいと思いながら見守りました。
いろんなタイプの絵本を読み聞かせした
娘の好きなタイプのものだけでなく、いろんな画家の絵本を見せました。最近流行のものから、海外の作家、昔の作家、絵が受け入れられなさそうなものもいろいろ読みました。
生活の中で見つけた「面白い」を言葉にして遊んだ
「今日の雲は変な形だね。」「影が○○に見えるね。」などなど、ほんとに普通のことです。
驚くほど大したことをしていません。どちらかというと、強引に描くことを強制するより自然に描きたいという気持ちが芽生えることの方を重視していたと思います。
5歳 娘の絵
そして、五歳になりこんな絵を描くようになりました。
海を描いてみようか。という提案をした時の絵です。
上手いか下手かは置いておいて、大好きな絵です。
親が子どもに与える影響ってどれほどのものなんだろうと思います。もし、私がやってきたことが娘にとって良い影響を与えていたのなら嬉しいですが、こればっかりは分かりません。もし、同じように子どもと接していても違う子だったらこうならないかもしれません。
でも、「おえかきだいすき!」「スケッチブック買って~」というようになって嬉しく思います。
どうしたらおえかきが好きな子になる?
私の前職を知っている友達からよくそう聞かれます。そのお子さんを観察してからでないと的確なアドバイスはできないので返事にいつも困ります。
でも、今のところこんな風に思うようになりました。
幼少期は「描く」のではなく、「素材や色と形を楽しむ」ことの積み重ねが大切なんじゃないかな~と。
子どもによって「楽しい」と感じるものは違うので、いろいろ試してあげるといいんじゃないのかなと今では思っています。そして絵を教えるという仕事は、子どもの「楽しい」と感じるものを一緒に探してあげることだったのかもしれません。(もうやめちゃいましたが)
じゃあ具体的に、「素材や色と形を楽しむ」ことを積み重ねるってどういうこと?
これもまたながーい文章になるので、今回はやめておきます。
おわりに
タイトルを見てこのブログをご覧になった方すみません。まだ私なりの結論が出ているわけではありません。こうしたら子どもが楽しいと感じるんじゃないか?という内容をいろいろ試して記録していきたいと思います。
このブログでお絵かきネタが少ないのはもう一つ理由があります。娘が、とても特徴的な絵を描くことを、多くの友人が知っています。本人の写真以上に、一発で娘と分かってしまうので身バレが怖くなりました。今回紹介した絵は、娘らしさが出ていない数少ない作品の一つです。
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参考
若い頃読みましたが、出産してからはもう頭がとろけて難しい本が読めなくなって夫に馬鹿にされまくりです。
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