激しい外遊びには必需品の絆創膏。私はあちこち擦りむく子どもだったのでよくポシェットに入れていました。しかし、娘は、慎重派で擦り傷がとっても少なくて絆創膏の登場回数が少ないです。そんな娘が、珍しく顔から激しくこけました。擦り傷くらいなら、乾燥させた方が膿まなくて早く治るに違いないと思っていたのですが、傷はほっぺたの目立つ場所。さらに、少しの風でも当たると痛い~と訴えてきます。
転んだ直後は応急措置として、血が止まるまでガーゼつきの白い絆創膏をはったのですが、あまりにも目立つので、別のものを探しに薬局へ行きました。傷を薬剤師さんに見せると、こんな絆創膏を教えてもらいました。
モイストヒーリングで傷を治すパッド(絆創膏)
- 出版社/メーカー: 阿蘇製薬
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BAND-AID(バンドエイド) キズパワーパッド 大きめサイズ 6枚 管理医療機器
- 出版社/メーカー: ジョンソン・エンド・ジョンソン
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傷の形・大きさの関係で、今回はクイックパッドを購入しました。
モイストヒーリングとは
「キズは消毒して、乾かして、かさぶたを作って治すという考え方(=ドライヒーリング)」に対して、近年、自然治癒力に着目した、「キズをしっかり覆い、潤い(体液)を保ってきれいに治す」モイストヒーリングというキズケアが広まってきています。 (中略)
これは「キズ口を清潔にし、そこから出る体液(滲出液)を保つことで痛みが少なく、キズは早くきれいに治る」という考え方(=モイストヒーリング)です。実は、体液(滲出液)にはキズを早くきれいに治す力が秘められています。この体液(滲出液)の力を最大限に活かすためにキズ口を乾かさない(かさぶたをつくらない)ことがとても大切なのです。
特徴をもう少し特徴を整理すると、
- 患部は、消毒をせず、洗い流すだけ
- 体液を保つことで早くきれいに治す
- かさぶたを作らない
- 絆創膏ははったままでOK
といったところでしょうか。
ガーゼに血がついて、取りかえるのに毎回涙を流していた自分の幼い頃の思い出がよみがえり、「貼ったままでOKってステキ~」と、試してみることにしました。
ちなみに、私が購入したクイックパッド 大きめサイズ 6枚はこんな感じです。
一枚一枚個包装されていて、
フィルムがはがしやすいようになっています。
クイックパッドを貼るとどんなふうに治るのか?好奇心が沸いてきて、傷が回復していく様子を追いかけました。今回はその記録です。
少し、グロテスクな傷の画像が現れますので、苦手な方はそっと閉じて立ち去ってください。
ここから下に傷の写真が紹介されます。
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傷の治り具合観察記録
ケガの初期対応
- 患部を水で洗ってティッシュでふく。流水を娘が嫌がったので顔を洗うようにバシャバシャ何回も洗いました。
- 少し乾かしたのち、白いガーゼの絆創膏を貼る(8時間)
- 夕方クイックパッド(1枚目)に張り替える
*転んだ直後の傷の写真なし
一日目(夜)
【1枚目を貼ってから3時間後】
あっという間に水がたまりました。傷は深くないものの広範囲だったことがうかがわれます。
二日目(朝)
【1枚目を貼ってから約15時間後】
水が溢れて、クイックパッドからはみ出ていたので、はがして顔を洗う。
しみるようで泣きながら顔を洗っていました。
その後、ティッシュで優しくふいたあと、新しいクイックパッド(2枚目)にはりかえました。
*写真なし
三日目(朝)
【2枚目を貼ってから約24時間後】
二日目より水のたまり具合は減っていたものの、クイックパッドから漏れている。
はがしてみると、キズの浅いところからうっすらと治りはじめています。傷から液体がたくさん出ていることがよく分かります。
娘はイタイイタイと泣いてましたが、きれいに洗ってティッシュでふきとりました。そして、新しいクイックパッド(3枚目)にはりかえます。はった直後はこんな感じ。白いふくらみは見えません。
四日目(朝)
【3枚目を貼ってから24時間後】
漏れることなく良い状態が保たれているようなので、そのまま経過を見ることにしました。
五日目
四日目よりは少し白い部分のふくらみが大きくなっているかのように見えましたが、水が溢れることがなかったので貼りっぱなしにしました。
*写真なし
六日目(夜)
【3枚目を貼ってから約60時間後】
ようやく、目のところまで水がたまってきたので、貼りかえました。さすがに二日間貼りっぱなしだと、かゆいという娘からの訴えも出てきました。
はがす時はとってもイタイらしく、自分ではがすとのこと。私がやると「えいっ」と思いっきりはがしそうで嫌なんですって。傷口より、クイックパッドの淵の部分がしっかりくっついていたいそうです。
長時間貼りっぱなしだから、余計痛かったようです。
はがした後の傷。思っている以上にきれいでした。
これで終わりにしてもよかったのですが、娘が「ヒリヒリする。」と訴えます。写真では分かりにくいんですが、完全に回復しているわけではありませんでした。そこで、4枚目のクイックパッドを使いました。
七日目
白いふくらみがほとんど見られず。
*写真なし
八日目(夕方)
【四枚目を貼ってから約48時間後】
白いふくらみはほとんど見られないということは、完全に新しい皮膚が作られたということかな?と思い、はがすことにしました。
新しい皮膚が完璧に再生されました。
傷の治り具合を比べてみる
三日目、六日目、八日目の写真です。
思ったよりもきれいに治りました。
でも、クイックパッドを使わないバージョンを検証しているわけではないので、どっちが優れているかどうかは正直分かりません。
娘の様子
傷をクイックパッドで覆ってしまえさえすれば、それほど痛くはないようです。
娘が痛がって困ったのは、はがす時と、傷口を洗うとき。消毒をしたらもっといたがって暴れたかな~とは思うのですが、やっぱり傷口を洗うのは大変ですね。
クイックパッドを貼ったままお風呂に入っても大丈夫とのことでしたが、万が一雑菌が入ると嫌だな~と思い、髪の毛を洗うときは、ぬらさないようにタオルで顔を覆い上を向いた状態でシャンプーをしました。美容院でシャンプーをするやり方の椅子に座ったままバージョンです。
今回は顔だったので湯船につけることはありませんでしたが、膝小僧にけがをしたときなど、貼ったままお風呂に入れるのはありがたいですね。
クイックパッドを使ってみて感想
メリット
- 貼ったままお風呂に入れる
- 貼りかえる頻度が少ない
- 貼っている間の痛みは軽減される
- 貼っている間、傷口が洋服などで擦れることがない
デメリット
- 高い
- 長時間貼ったままだとかゆい
クイックパッドで早くきれいに治るかどうかは、今回の観察だけでは分かりません。でも、お湯がしみて痛い!というお風呂のストレスが軽減されたことは、私にとって嬉しい最大のメリットでした。ちょっとの擦り傷でも、お風呂に入るとしみるからいやだ~と一苦労する娘です。それがないだけで本当に助かりました。
今回は、計4回貼りかえましたが、もし、傷の面積が少なく、水がもれることなく保つことができれば、もっと枚数が少なく長く貼ったままでも大丈夫そうな気がしました。取り扱い説明書には最長5日間貼りっぱなしでもOKと書いてありました。でも、長時間はったままだと、子どもによっては、かゆみが出るかもしれませんね。
おわりに
帝王切開で娘を出産した時、お腹にサランラップのようなものが巻かれていました。いったいこれはなんだ?と思っていましたが、まさにモイストヒーリングだったんですね。今では、傷跡はほとんど目立ちません。
幼いころから、擦り傷といったら消毒して絆創膏。もしくは、消毒して赤チンぬってそのまま乾燥。そのどちらかで直していた私にとって、とっても新鮮なやり方でした。
じゃあ、マキロンはもう必要ないか、というとそうでもなさそうです。薬剤師さんによると様々な状況で、モイストヒーリングができない場合があるとのこと。そんな時は、マキロンで消毒して普通の絆創膏やガーゼを貼ることもあるそうです。それを聞いて少しほっとしました。
モイストヒーリングはとっても素晴らしいと思いますが、このままそれが主流になり、絆創膏が販売されなくなったら寂しい。旅行の際にはおみやげにご当地の絆創膏をよく買っていました。また、採血や点滴をしたあと看護師さんからもらうかわいい絆創膏は娘の「ちっくん」を頑張るモチベーションでもありました。どうか、このまま絆創膏の販売は続きますように。
おまけ
モイストヒーリングは素晴らしいけれど、かわいい絆創膏は大好き。
お世話になった方へのちょっとした贈り物をするとき、付け加えたりします。
電車好きな男の子にはこれ▼
愛しのアンパンマン様にはどれだけ助けてもらったことか。アンパンマンブーム到来のお子さまにはこれ。▼
もちろん、シーズンごとにプリキュア商品も▼
もちろん仮面ライダーも▼
大した傷じゃない時って、絆創膏は傷を治すためのものだけではなくて心のおまじないでもあるんですよね。特に幼児期は。