我が家は、娘と一緒によく美術館に行きます。そんな我が家の美術館との付き合い方についてまとめてみました。
基本姿勢
大人空間の中に子どもを連れていくわけですから、まわりのお客様に迷惑をかけちゃならん。泣きはじめたり、制御不能な状態の前兆があらわれたら即刻退場を決めこんで連れていきました。それは、どの年齢でも一緒。とにかく、静かに見たい方の迷惑になるような状況だったら即刻退出するようにしていました。
年齢別美術館での様子
【0歳】
0歳の時の美術館が一番楽でした。抱っこしてしまえば、静かで薄暗い空間は赤ちゃんにとって気持ちがいい~。今日は美術館だけに行く!!とゆったり時間に余裕をもってのぞめば、ぐずる時間を避けて母である私ものんびり鑑賞することができました。おむつ替えなどの問題もありますが、大きい美術館なら問題ありません。
【1歳】
美術館が遠のきました。1歳は自由に歩き回りたいお年頃ですよね。
【2-3歳】
夏になると必ず子ども向けイベントを開催してくれる東京現代美術館をきっかけに、触っても大丈夫な展示作品がある展覧会をねらっていきました。
好き・嫌いが分かれてくる年齢だからこそ、反応が直感的で面白い。本当はこの年齢にたくさん美術館に連れていきたいところですが、私の身が持ちません。こどもに優しい展覧会を選んで連れていきました。
【4-5歳】
ようやく娘に見せたい!と思う展覧会に連れていくのが楽になりました。美術館ってこういうものなんだということを、現代美術館で練習させてもらったおかげで、ちょっとハードルが高そうな美術館にも行けるようになったと思います。
子連れでどんな展覧会に行ってきたか?
備忘録がてら、今まで行ってきた主な子連れ展覧会についてまとめました。
【0歳】
娘はほとんど寝てました。近くに三越があるのでそこで休憩ができます。
▶没後150年 歌川国芳展 (森アーツギャラリー)
平日行ったので空いていてラッキーでした。娘は抱っこひもの中でスヤスヤ。六本木ヒルズには、キッズスペースがあるので助かりました。
【1歳】
▶BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展(東京オペラシティーギャラリー)
お昼寝の時間をねらって行きました。オペラシティーは天井も高く大きな広間もあります。歩き始めた娘にとっては安全な散歩スペースとなりました。ギャラリーにいる時間より散歩の時間の方が長かった。
【2歳】
▶オバケとパンツとお星さまーこどもが、こどもで、いられる場所(東京都現代美術館)
これぞ子ども向け展覧会!今のところこの展覧会が娘の満足度第一位です。
▶うさぎスマッシュ展(東京現代美術館)
五感を揺さぶる展覧会は小さい子にはいいですね 。
休日に行ったので激混みでした。いろんな意味で子どもにとっては厳しい展覧会でした。娘は早めに夫と退散。私だけ居残り鑑賞。
【3歳】
▶BCTION(ビクション)ストリートアートプロジェクト
壁にペンキで落書きをさせてもらいました。すごーーーく貴重な体験でした。
▶ワンダフル ワールド (東京現代美術館)
夏の子ども向け展覧会。クワクボリョウタさんの作品に夢中でした。
【4歳】
▶おとなもこどもも考えるここはだれの場所?(東京都現代美術館)
夏の子ども向け展覧会。会田誠さんの作品が気になる娘
展望台のエレベーターに乗るところから混んでいるので、会場にたどり着くまでに疲れてしまいました。会場の中では思ったより楽しく鑑賞していました。
▶東京アートミーティングⅥ "TOKYO"-見えない都市を見せる(東京都現代美術館)
娘はテイバー・ロバックさんの作品をずーっと見ていましたが、YMOはスルーでした。
おわりに
子連れの美術館は本当に神経を使います。特に2,3歳が一番辛い、というか無理だと思ってしまいます。そんなギャングなお年頃のこどもにも快く門を広げてくれている夏の子ども向け企画展をきっかけに、東京都現代美術館リピーターになっています。もともと現代美術が好きなので、夫も洗脳しつつ上記以外の展覧会も行っています。
それにしても、美術館に行くときにチェックしたいのは食事と休憩場所。これが確保できるかできないかで子連れ美術館のストレス度が全然違います。
だいぶ、美術館に慣れてきた娘なのでそろそろじっくり見て感じる展覧会も連れていきたいな~。
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おまけ
本当は、もう一つ載せたい展覧会があったのです。
それは、これ!
5歳になり触っちゃだめ!が完璧に理解できるようになったので、いろんな作品を見せたいな~と思っていたところ、この展覧会が目に留まりました。
これは、娘を連れていきたい!と思ったのですが、彼女はあいにく体調を崩ししばらく遠出は無理。仕方なく、一人で行ってきました。
いや~行ってよかったです。
大きな展覧会ではありませんが、お得感満点です。この作家さん追いかけてみたいな~という作品に出会えたのは大収穫でした。
そんな作家さんを紹介します。
★三木崇行さん
そもそも、この展覧会を知ったきっかけは、こちらの記事!
本物が見たい!!と衝動的に思いまして行ってきました。いや~行ってよかった。小ぶりの作品なのですが、とても印象に残ります。遠目だとと茶色の肺部分が枯れ葉のようなもので作られているように見えるんですけど、違うんですよ。有機質なものが無機質ななもので作られているギャップが面白い。しかも、なんというかぞわぞわする。言葉にできない感情を残す作品って偉大です。
ブログの記事も面白い。いつも楽しく読ませていただいています。
★下村一真さん
小さな陶芸作品だったのですが、釉薬の感じが好き。しかも、時間の流れが感じられるのがいい。動かない作品をただじっと見ているだけなのに、時間の流れを想像できる作品ってちょっと良くないですか?
★清水理瑚さん
金属で作られている花たちもかわいいのですが、思わず見とれてしまったのがその影。摘んだ花を花瓶に入れておいたときにうつる影とそっくり。作られている作品は、金属でとても固いもののはずなのに、影を見ていると柔らかい野花の可憐な感じがして惹かれてしまいました。
★ちなみに、展覧会に行かなかった娘にチラシを見せてどの作品が好き?と聞いてみたら、、、「これ」と指さしたのは大戸千尋さんの作品でした。娘も連れていきたかった。
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学生時代はよくギャラリー巡りをしていました。出産してからほとんど行けていませんでしたが、大きな美術館だけでなく小ぶりのギャラリーもやっぱり楽しいですね。しかも、ひいきにしていた作家さんが有名になっていくのはうれしいものです。ぜひ応援していきたいと思います。
おまけのおまけですが、、、、、
開催されているこの展覧会の場所は最寄駅が青山一丁目。
青山一丁目と言ったら、幼児向けの大型遊具満載の公園にこにこパークまで徒歩10分です。小さなお子さん連れでしたら、ギャラリーに行ってにこにこパークに行くという、大人も子どもも満足できるコースがありますよ。
LOVE THE MATERIAL in AOYAMA (ラブ・ザ・マテリアル・イン・青山)