3歳くらいの時でしょうか、
公園に行くと、反射的に枝を拾い振り回す時期がありました。(「あぶないからダメだよ」と注意はするものの、広い場所で人がいなければ少しだけ黙認しつつ。)台風の後に落ちてた自分の背くらいの長い枝や、土がたくさんついていて汚れているものなど、母としてはお願いもうやめてーーーって思うものばかり拾っていました。
子どもってどうして枝が好きなんでしょう?
枝をもつと、自分の腕が長くなるような錯覚を味わうっていう話を聞いたことがあります。
また、枝で”もの”をカンカンとたたく時の振動が楽しいっていうのもあります。
そんなわけで、公園にいくたび枝を拾っていました。
そして、映画「シンデレラ」を見ることで娘の運命が変わります。
ビビデバビデブー!!の魔法の呪文はやっぱり杖じゃなきゃっていうわけで、公園で拾った枝がごっこ遊びのアイテムに。
そこで、毎日のように枝を手にして遊ぶ日が続きました。しかも、持ちやすく長さもちょうど良いある枝がお気に入りで、いっつもそれで遊んでいました。回数こそ減りましたが、7歳現在でも杖は娘の遊びのなかで頻出アイテムです。
ある日、その杖をよくよく見てみると、
光ってる!
うまく写真がとれずに表現しずらいのですが、まるでオイルステインを塗った後のように、つやつやのピカピカになっているのです。
▼拾ってから1年経過してますが、あまり使わない枝と比べてみましょう。
種類は同じ桜の木じゃないかと思うのですが、1年経過したものはまだまだマットな感じがします。
どうして、こんなにピカピカになるんでしょう?
最初、木そのものがもっている油のせいかな?
と思ったのですが、祖父が「手の油でピカピカになるんだよ」と自作の”肩たたき”を見せてくれたのを思いだしました。
でも、手の油でこんなにピカピカになるものなのかな?幼い頃の自分の勘違いじゃないのかな?と思って、調べてみると、、、、
ありました。
私の思い過ごしではなさそうです。
やはり、長年握ってきた娘の手の油によって、普通の枝が魔法の杖になっていたようです。
そう思うと、途端にこの枝が愛おしくなるから不思議です。もし、娘がこの枝で遊ばなくなっても、何らかの形で残しておきたいなと思いました。