娘も大きくなり、少しずつ遊んでいる様子を見られたくないと言うようになりました。
特に、友だちと遊ぶときはどっぷり子どもだけの世界に浸りたいようで、「こっちに来ないで」といいます。
しかも、ごっこ遊びが好きなお友だちならなおさら。。。私が顔を見せただけで、あーあ、楽しいこと終わっちゃったっていいます。
これが、あの有名な絵本「もりのなか」の世界なのか!と感慨深く思います。
そんな娘ですが、最近不思議だなぁと思うことがあったので記録しておきます。
※ ※ ※ ※ ※
娘は持病がありよく入院します。小さい頃からの常連で、かかりつけの大学病院は慣れたもの。小学生からは単身入院が基本になっているので、私は夜帰って朝病院に出向きます。
病院は慣れているとはいえ、一人で夜を過ごすのは寂しいらしく、涙しながら寝ているようです。
親としては、小学一年生の子どもが一人でお泊まりするなんてドキドキします。娘も、夜別れ際に「お母さん明日は早く来て~」なんて言うので、できる限り急いで病院にいきます。でも、ある日、娘は、意気揚々とプレイルームで同じ病棟に入院しているお友達とごっこあそびをしていました。相変わらず見ちゃダメーといいますが、声だけは聞こえてきます。
それはそれは楽しそうな声。
昨日までは名前も年齢も知らなかったお友達。プレイリーダー的な大人は誰もいません。看護師さんたちは優しいですが、当然のごとく子どもたちの暇潰しに付き合う余裕はありません。
どうやって、子どもたちは仲良くなったんでしょうか。
圧倒的膨大な暇な時間と
場所と
ほんの少しのおもちゃ
そして、
少しの寂しさと
大人が介在しない環境と
似たような境遇
これだけの要素があれば、自然に遊び出すのでしょうか。
お互い手には点滴の針。
言葉を交わさなくても嫌な治療をしているという戦友のようなものを感じているのでしょうか。
それにしても、
どうやって、友達とごっこ遊びがスタートしたんでしょう。不思議です。
まあ、今回子どもたちが置かれている状況は異常だし、おすすめできるようなものではありませんが、自然に遊び出す子どもたちの圧倒的パワーに胸が熱くなりました。
子ども同士の相性もあるでしょうから、すべてがうまくいくとは限りません。時には大人の介入も必要かもしれませんが、いろいろ考えさせられました。