こどものあそび観察日記

こどもの充実した時間とはなんぞや!?

アルミホイルでお金を作る(5歳)

前回紹介した本に載っていた工作です。
作るのは、お金!
娘が遊んでいた様子をレポートします。

用意するもの

アルミホイル
木片
油性ペン
傷がついてもよい机or 板切れのようなもの

娘の様子&作り方

アルミホイルをくるくる丸める
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木片でつぶす
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これがけっこう楽しい!
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次は真ん中に穴が空いているお金。
ペンにぐるぐるまいて~~
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穴を整えながら叩いてつぶす
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潰したあとの様子
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あとは、好きな色のペンで模様を描く!
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気をつけたこと


手を出させないこと

本当はちょっとアルミを押さえながらやる方がいいのですが、夢中でガンガンつぶすとき、自分の手までうっちゃうことは十分にあり得ます。なので、木片を持たない手は出さないように気をつけさせました。

木片について

今回は、役目を終えたお下がりの古い積み木を使いました。ホームセンターで手に入る木材の木切れなどでもよさそうです。

おわりに

アルミホイルをつぶすのは楽しい!硬くなって、ちょっとコインっぽくなります。マジックで描いた色もきれいなので私も一緒に楽しく潰しました。
5歳の非力な力でも、木片を使えばできるというのは発見でした。

ただ、一つ気になることが!

私の考えすぎかもしれませんが、

ものを叩いてつぶす行為は超楽しい!楽しすぎるから、叩いて潰してはダメなものまでつぶしてみたいという好奇心に火をつけちゃうかも。
もしくは、
叩くものとして使っちゃいけないもので、叩いてみたいと思わせちゃうかも。。。

以前も書きましたが、そういうやっちゃダメなことをやってみたいっていう好奇心の塊みたいなお子さんって、すごくいい作品作るんです。でも、時にはその好奇心を制御させなきゃいけないときもあるわけで、、、。うーん悩ましい。
親の管理下なら、学校や幼稚園ではダメって言われちゃうこともやらせてあげられるかなと、思ってしまいます。
明日は違うものでガンガン潰してみようかな。

▼この本の内容を真似してやってみました。

こどもがたのしくつくる はじめてのこうさく (つくってあそべる本シリーズ)


おまけ~アルミホイルの思い出話

娘の様子とは全く関係ありません、アルミホイルを潰す活動でふと思い出した仕事をしているときの話です。

造形教室で働いている時、アルミ缶&針金&アルミホイルの素材で活動させたことがありました。10-12歳くらいのお子さん対象です。
工作はさみでアルミ缶を好きな形に切ったり、針金をペンチで丸めたり、金槌と金床で缶や針金・アルミホイルを潰したりと、いろんな工具を体験させながら素材と戯れ、最終的に好きな形が出来上がればいいなーと最初は思っていたのです。

ところが、、、、子どもたちが夢中になってしまったのは

金槌と金床!

SK11 ホビーアンビル SHA?1 0.7KG

キンコンキンコン音をたてながら、アルミの針金が形を変えていくのって超楽しい!アルミ缶やアルミホイルがひらべったーくなっていく様はワクワクしてしまいます。
でも、いざそれを名前のつく作品に仕上げようとすると、難しい、、、というより、もはや素材をつぶすことにとりつかれて、みんな作品にすることを忘れる勢いでした。
ペンチで針金をスプリング状にグルグルしたものを潰したり、丸めたアルミホイルを銀箔になるくらい潰したりと、私の想像を超える盛り上がりになってしまいました。

金槌と金床を出さなければ全然違う活動になるのは分かってたんですけど、使わせたかったのです。金槌はあっても金床があるうちなんてめったにないじゃないですか?

結局、潰したものたちは飾れるほどの作品にはなりませんでしたが子どもたちはそれらを大切に持ち帰っていきました。夢中になって素材で遊べる時間って、子ども時代にはとても貴重なものに思えてなりません。夢心地な瞬間が奪われるなら作品にしなくてもいいやと思えた出来事でした。

活動が終わったあと、ある生徒さんがこんなことをいってました。
「お金つぶしてみたい~~~~」

子どもの好奇心を受け止めるのは大変です。