子育てをしていれば、いろんな感情が沸いてきます。泣いたり笑ったり怒ったり。怒ったり。
このブログでは、そういった自分の感情については触れないように、触れないように、冷静に、冷静に、と気を付けていましたが、最近ちょっとくらいそんな喜怒哀楽を出しても良いかもと思えるようになりました。
今回は、そんな私の喜怒哀楽の、怒に触れる話。
イライラが止まらない
ヤマハ音楽教室は、子どもがいる集団に慣れることを目標に通い始めました。おかげさまで、音楽なかよしコースはとにかく「楽しい!!!」で一年を過ごすことができましたが、年中になると、幼児科クラスです。音楽なかよしコースは、歌がメインですが、幼児科クラスからは、鍵盤を弾くようになります。
それが、まあ、自分でもびっくりするくらいイライラするのです。え!私って娘にこんな感情を持ってたの??と思うくらいイライラしてしまうのです。
のだめカンタービレの「はりせん」という先生をご存知でしょうか。常にはりせんをもって、練習を凝視するスパルタ式の教え方を実践されている先生です。そんな先生絶対やだ~と思っていましたが、ヤマハの宿題を見ていると自分が「はりせん」になりそうです。
ソの音は5の指でしょ!!!
って、阿修羅顔でつっこんでしまいます。特に小指の音階が弾けなくてイライラしてしまいます。ファの音ですね。
どうして、こんなに練習を見ているだけでイライラするんでしょう?
ヤマハは子どもが小さいうちは親が横につかなくてはならないのもその理由かもしれません。
のだめでは「自由に弾いて何がいけないですか?」というセリフがありますが、まさに娘の言いたいセリフそのもの。おんがくなかよしコースの時は、自由に適当に自分のひきたいようにぐちゃぐちゃ鍵盤で音を鳴らして遊ぶのが好きだったのに、一気に嫌いになってしまいました。
それも、これも、原因は私のせいです。
もともと、ヤマハに通う目標は、小さな集団に慣れることだったので、それが達成できた今、娘が「やめたい」と言ったらもうやめちゃおうかと思いました。
ヤマハを辞めようとした私をひきとめた先生の言葉
でも、先生の一言で思いとどまりました。
「毎日、ほんの少しでいいのでピアノに触れてみてください」
娘と私は、
「練習しない」→「弾けない」→「イライラする」→「怒られる」→「練習しない」
の最悪ループでした。
練習するのが億劫になり、レッスン前日にまとめてやろうとすると、全然弾けない。そして親子二人でイライラする。この繰り返しでした。
でも、先生の話を聞いているうちに、うまくひくことを目標にするからお互い辛くなるんじゃないかなと思えるようになりました。
そこで、やめようと思ったヤマハを踏みとどまり、うまくひけることを目標にするのではなく、毎日鍵盤に触れることを目標に、心機一転、娘ではなく私が心を入れ替えました。
- 怒らないように
- 毎日の小さな積み重ね(ちょっとでも鍵盤に触れるよう誘導する)
- うまくできたら全力でほめる
- 子どもの自主性を信じる
- 気長に待つ
これって、子育て本に書いてあるようなことばかりですね。娘のレッスンもさることながら私も子育てレッスンを受けている気分になります。鍵盤の練習は子育てをする母の忍耐を試しているようにさえ思えてきます。小学生くらいになれば、自分で練習をするようになると思いますが、それができない今、母である私はヤマハで子育ての修行をつんでいるような気分になります。
仕事では偉そうに子どもにいろんなことを教えてきましたが、自分の子となるとほんとにダメですね。自分の感情のコントロールが難しくなる時もしばしばあります。
おわりに
先生の言う通り、毎日5分でも鍵盤に触ることで劇的に上達しました。しかも、ちょっと触るともっとひきたくなるようで、結局練習時間も長くなりました。上手になると嬉しくなるもの。やっと「ヤマハが楽しくなってきた」と言うようになり、ほっとしました。ヤマハのレッスンは娘にとっても忍耐が必要だったかもしれませんが、それ以上に母である私の方が娘を見守ることに忍耐が必要でした。
少しずつではありますが、娘の暇つぶしの遊びの中にキーボードが入ってきて嬉しく思います。
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ヤマハに通う前はこのピアノで遊んでいました。