水道橋、東京ドームシティ Garaly AaMoで開催されている、TOKYO ART CITY by NAKED に子連れで行ってきました。
いつもながら、子どもがどう鑑賞したかどう楽しんだかを中心にレポートしたいと思います。
その前に、NAKEDについて簡単な説明を。
NAKEDとは?
3D プロジェクションマッピングやイルミネーション、映像などを使った空間演出など、映像やグラフィックのみならず空間全体を演出するクリエイティブチームとして活動。
NAKEDは知らなくても、作品をご存知の方は多いのではないでしょうか。
- 東京駅が復元されたときに開催された、大規模なプロジェクションマッピング。これが、NAKEDの知名度をいっきに高めるきっかけになったと記憶しています。TOKYO HIKARI VISION
- 大阪あべのハルカスで行われた、日本初の夜景の窓に写すプロジェクションマッピング。「あべのハルカス」で体感する、圧巻の星空イルミネーション
- テレビでは、「相棒15」のタイトルバックの映像。ドラマ「相棒15」(テレビ朝日系)タイトルバック
- 新宿の新しい娯楽施設として注目されている、夏にオープン予定の『VR ZONE SHINJYUKU』この施設の演出にもかかわっています。7月14日(金)に新宿にオープン、国内最大級のVRエンターテインメント施設『VR ZONE SHINJUKU』の施設演出・デザインを担当 |
他にも、アクアパーク品川や、名古屋テレビ塔、星野リゾートなど日本各地でイベントを開催しています。
そんな、NAKEDですが、今回は東京をテーマにした展覧会。今までずーっと行けないままだったので、念願の初体験できるのが楽しみでした。
娘のようす
会場は大きく分けると、次の8つで構成されています。
新宿 渋谷 東京タワー 東京駅 秋葉原 東京国立博物館 東京俯瞰 東京ドーム
この中で、娘が楽しそうに遊んでいたコーナーを紹介します。
■新宿
まずは、これ。この新宿にある東京都庁の映像にくぎ付けです。少し前だったら、暗くてこわいって泣いちゃうような暗さなのですが、あちこち連れていくうちに慣れてきたようです。
ゴジラやパックマン、イルミネーションの映像が展示室いっぱいに作られた精巧な模型にすごいスピードで写されます。模型だけでなく、床や壁にもいろんな映像が映し出されるので画面に吸い込まれるような、三半規管を刺激されるような感覚に襲われます。正直「なんだこれ!」と意表を突かれて動けない。そんな感じでした。都庁の模型は表側・裏側両方楽しめるようになっています。なので、ゴジラの模型が登場して「お父さんに教えてあげなくちゃ!」と喜んでいました。
■東京駅
「車が動いてる~」と、東京駅前の床をずーっと見ていました。復元された東京駅の模型に人が行き交う姿がシルエットで写し出されたりと、面白くてたまらないのですが、娘は建物ではなく床に写し出された車が気になってしかたがないようです。走っている車を踏んで追いかけたくてウズウズしている娘を必死で制御していました。
■東京タワー
東京タワーの展望台に登るようなイメージで少し高いブースが設けられています。そこにたどり着くまでを楽しんでいました。薄暗い階段を登るっていうだけでワクワクするんですね。展覧会の多くはたいていフラットな床の上に作品が展示されています。そうじゃなくて、隠れ家や迷路のような作りになっている空間はちょっとテンションが上がる展示方法だったようです。
こちらは展望台の上に登ったところです。
ガラスに映像が映し出されていました。どういう技術なんだろう?なんて私なんかは不思議に思いますが、娘は当たり前に見ています。恐るべしデジタルネイティブ世代。
■渋谷
なんといっても、高架下の落書きコーナー。手をかざすと、壁に色をつけることができます。絵が描けるほどの細密画はできませんが、かなり長い時間遊んでいました。
■東京俯瞰
壁に映し出された地図の上に、▼の黒いアイコンが登場します。
それをタッチすると、人口、交通インフラ、天気、電気量が表示されるのですが、素晴らしく美しい。写真でみると、ん?社会科見学でみるようなやつ??って思いますが、実際体験すると、壁一面の東京地図なので迫力があります。
最初はやり方が分からなくて素通りしていましたが、アイコンの意味が分かった途端、押して遊んでいました。インタラクティブなアートコンテンツは子連れにはほんとにありがたいです。
■SAMURIZE アートパフォーマンス
DaftPankのようなヘルメットをかぶり、LEDの光あふれるスーツを身に着けたダンサーがパフォーマンスをします。渋谷エリアのフロアで行うのですが、それがカッコいい。さらに、ロボットの動きをしながら会場を練り歩き愛嬌を振りまいて場を盛り上げてくれます。小さな子どもたちにほんとに優しくて、子どもを見ると手を振ってくれたり握手してくれたりサービス精神旺盛です。ところが、娘は、「怖い~」「やだ~」と逃げ回っていました。他のお子さんたちは、写真を撮ってもらったり握手をしたりして楽しんでいるようでしたが娘は全然ダメでした。でも、怖いといっても気になるもの。逃げながらも、影に隠れながら何度も振り返ってみているということはそれなりに興味があったんだと思います。
*SAMURIZEは、EXILEのHIROさんがプロデュースしているダンスユニットです。間近でみるとかなり迫力がありますよ。SAMURIZE from EXILE TRIBE - Wikipedia
□滞在時間
ギャラリーなので、そもそも面積が広くありません。展示ブースはそれぞれは小さいな~という印象がありますが、映像作品が多いので見ている時間がそれなりにかかります。約1時間くらい会場内にいました。
混み具合
日曜午後2時くらいに会場に入りました。開催開始から少し落ち着いた頃だったせいもあり、並ぶこともなく入場できました。また、会場内も少し混んでるけれど、不快になるほどではありませんでした。(6月下旬)
でも、これから話題を呼びそうなので土日は結構混むかもしれません。
わたしの感じたこと
どれもこれも、ほんとに美しい映像でした。東京ドームシティの花火映像なんていつまででも眺めていたかったです。秋葉原のガチャガチャや渋谷の交差点でジュースを買うと自販機に映像が表れます。さらに、ペットボトルを捨てると妖精が出てくるなど、あちこちにインタラクティブな仕掛けがあります。なので、小さい子が参加するにも比較的敷居が低い展覧会です。ただ、段差があるのでベビーカーだと要注意です。混雑時には入れない可能性もあるので会場に問い合わせた方がいいかもしれません。
チームラボの『未来の遊園地』ほど子どもの遊びに特化していないので、ファミリー向けというより大人向きですね。子どもも楽しめますが、どちらかというとカップル向きの展覧会だと思いました。会場はそれほど広くありませんし、少し迷路のようにもなっています。好きな人と暗くて細い道を互いに近づきながら歩くとドキドキしそうです。つき合い始めて間もないカップルにはぜひおすすめしたい展覧会です。
会場内はフラッシュさえ使わなければ自由に撮影が可能です。SNSとも連動させていることもあり、みんな写真を撮りまくっていました。素人でもカッコいい写真が撮れる楽しさも味わえます。
残念なのは、ポスター!ポスターではこの展覧会の面白さを伝えきれていません。(それも広告戦略の一つなのかもしれませんし、そもそも静止画像では内容を伝えにくい展覧会です。)映像を体感する展覧会なので、足を運ばない限りこの良さは分かりません。
おわりに
今回開催されたGalleyAaMoは、今年(2017年)4月にオープンしたばかりのギャラリーです。こけら落としがRhizomatiks Research x ELEVENPLAY Dance Installation だったんですよね。行きたかった。
堅苦しい芸術ではなく、東京ドームシティらしい楽しさとライブ感に満ちた、
大人のための遊べるギャラリー。
これからも、チェックしていきたいギャラリーです。それに、娘を連れて入るのは無理~という展覧会も、近くにアソボーノやアトラクションズがあるので、家族で交替しながら一緒に東京ドームシティを楽しめるという利点もあります。
今回は、展覧会だけを目的に行ったはずだったのですが、観覧車やジェットコースターを見た娘の、「そっちも行きたい~」という気持ちはおさえられませんでした。展覧会のあと、回数券を買って、ピクシーカップとコロッコに乗って遊んで帰りました。
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開催情報
TOKYO ART CITY by NAKED
期間:2017.6.16[fri] - 2017.9.3[sun]
時間:6月16日(金)~7月21日(金)11:00~18:00
7月22日(土)~9月3日(日)10:00~20:00
場所:Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)
チケット:大人1600円 中高大生1400円 小学生900円
▼この宣伝動画以上の感動が体感できると思います。
TOKYO ART CITY by NAKED | 展覧会詳細 | Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)
おまけ
NAKEDは、他にも、いろんなところでイベントを開催する予定です。
特に、名古屋テレビ塔のイベント、行けるものなら行きたい!美しい映像と物語の融合なんてワクワクします。東京タワーでもイベントがありますが、お芝居と組み合わさった時どんな感動があるのか、、、。行きたいな~。
▼2017年7月15日~10月22日
▼2017年6月16日~9月3日
▼2017年7月14日オープン でも、ちびっこには体重&身長制限が厳しそうですね。