娘はビックリするほど積み木で遊ばない子でした。
子どもは積み木で楽しく遊ぶものだと思い込んでいましたが、お人形さんごっこに比べれば全然やりません。ブロックも悲しいほど使いません。
そんな娘が久しぶりに、自分から積み木で遊びました。
積み木遊びの様子(6歳)
それが、これ。
▼正面から
▼横から
▼適当につくってる~とのこと。
▼よくわからないけどこんなのができたとのこと。
娘は「麻婆豆腐積み木」と命名しましたが、算数で使われる立方体積み木です。
2×2㎝の積み木が150個あります。
算数の教師をしている知人が新しいものを新調したので、「古いのをあげるよ」と出産する直前にプレゼントしてくれました。
ところが、記事の冒頭に書いたように娘は積み木で遊ばない子です。小さい頃は見向きもしませんでした。それが、なぜか6歳になって急に遊び始めました。普通の積み木より、こっちの方が楽しいそうです。数が多い分いろいろ試行錯誤できるのがよいのでしょうか。
2×2㎝という小さい積み木なので、小さいときは扱いにくかったのかもしれません。いずれにせよ、ようやく積み木で遊んでくれて嬉しい。
「適当」の意味すること
よく、「何を作ってるの?」に対して子どもは「適当」とかえすことがあります。でも、子どもの頭の中では、実は大人が思っている以上に複雑なことになっていて、それを言語化できないだけという場合があるんじゃないかなという気がします。
素材が子どもにとって心地よいものだと、手を動かして偶然できる造形の美しさを自然と感じているのかもしれません。若い頃、生徒さんが作った「適当に作った」という発言の「適当」という意味が、「いい加減」「雑」ととらえてしまうことがありました。でも、そればっかりでもないんですよね。作っている時間は楽しくて夢中になっているけれど、それが何なのか自分でも言葉にできない時ってあるんです。「雑」な作り方をしているわけではないんです。「何を作ってるの?」の、「何」が答えられなくて、「適当」と返していることが多々あることに気づかされます。
逆に、「何を作っているの?」という大人からの問いかけで初めて、「あ、あれに見えるからあれを作ろう」と決めてしまい、夢中になっていた世界を大人の言葉で方向転換してしまうことがあります。それが良い時もあれば悪い時もあります。だから、子どもが夢中になっていたら、大人はじっと見守らなきゃ常々思うのですが、、ついついちょっかいだしてしまい反省しています。
今回も、思わず「何を作ってるの」と聞いてしまった愚かな私ですが、「適当」と返す娘はとても集中していました。「うざいよお母さん黙ってて」という意味が「適当に作ってる」という言葉の返しになってる気がしました。
シンメトリーになる積み木作品
それにしても、面白いな~と思うのが、どの積み木も娘の正面から見ると、シンメトリーになっていること。*シンメトリーとは、左右対称になっていること。
小さい頃の、数少ない積み木で遊んだ記録を見ても、ただ積み上げるだけか、床に並べるだけという遊び方が多かったので、積み木で形を作り上げるところまではいきませんでした。改めて、六歳になった娘の積み木遊びを見ると、ようやく形を作ることを楽しめるようになった気がします。そんな娘のつくる積み木が全部シンメトリーになっているのはとても興味深く感じました。
そこで、むくむくわいてくる疑問。
子どもがつくる積み木は、みんなシンメトリーになるんでしょうか。
娘は、ほとんど積み木で遊ばず大きくなってしまいましたが、2,3歳の小さなお子さんがどうやって積み木で遊ぶのかめちゃめちゃ気になります。
もし、積み木で遊んだ様子を何らかの方法で公開されていたら喜んで見に行きますので、コメント欄にぜひ教えてください。研究とかそういうんじゃなくて、ただの好奇心です。
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おまけ~立方体積み木について
残念ながらこの積み木はずいぶん古いもののようで、同じものは現在販売していません。それに、一般販売はしてなさそうで手に入れるのは難しそうです。(もし売っているお店を知っている方は教えてください。)
似たような商品はありますが、ここまでたくさんのものは見たことがありません。こういう積み木売ってくれたらいいのにな~なんて思いました。算数の勉強のためにという側面もあるかもしれませんが、遊んでいて楽しいです。もっと数があったらもっと自由度が広がりそうです。
参考 類似商品
▼色があるのもいいですね。でも50個しかないんです。
▼こちらも、きれいな立方体ですが、32個
やっぱり、数が多い立方体の積み木はなかなかみつけられませんね。