手を器用にさせるには?をテーマに書いています。
【手を器用にさせるには??(その1)】意識したこと、気を付けたこと - こどものあそび観察日記
ちょうど、このテーマを書き始めたときにこんな↓記事を読みました。
仕事をしているときに、聡明でなんでもできると思っていた小学生のお子さんがリボン結びができずに愕然としたことがあります。でも、こちらの記事にもあるように「ひもを結ぶことの」必然性が減っている事実は仕方がない。私もこの1週間の間にリボン結びをしたかというと、、、、していません。夫にいたっては最後にひもを結ぶ機会があったのはいつだろう???という世界です。
今まで、手を器用にさせるためには、手を動かすことを楽しいと思えることが大切に違いないと思って、娘にやらせてきたこと、アプローチしたことなどを書いてきました。でも、紐を結んだり箸をもてるようにすることは、手を動かすことが楽しいと思う体験だけでは絶対身につきません。訓練が必要です。
そして、娘はひもを結ぶのが大っっっ嫌いです。
工作は大好きで、はさみなどの用具の使い方は上達した感はありますが、ひもを結ぶのは大っ嫌い。私は、小学生に上がる前にお人形の腹巻をかぎ針で編んで作ることができました。そういうことが好きだったんだと思いますし、手芸好きの母のそば遊んでいたので、毛糸や布や針、糸がその辺にいつも転がっていたというのもあると思います。でも、娘はビーズ通しは楽しくできてもひもを結ぶことに興味なし。ちなみに主人はお世辞にも器用とはいえません。夫の不器用エピソードを書き出しら笑いが止まらないくらいネタがあります。
そんな娘にひもの結び方の練習に何がいいか、ひもを結ぶ行為から逃げないように楽しめるにはどうしたらいいか、4歳くらいから遊びの中に投入したものについて紹介します。
あずま袋
娘のために作りました。あずま袋。
最初は、逃げまくりでせっかく作ったのに全然遊びませんでした。でも4歳の終わりからようやく使うようになりました。今でも縛るときは私の膝の上です。
作り方は、あずま袋で検索すればたくさんヒットします。直線縫いで簡単にできるので、ミシンに慣れている方なら1時間もかからずに作れると思います。
シフォンスカーフ
自分で結んでみたい!!という気持ちがもっとも強く表れたものです。変身したいときに、各種いろんな色のスカーフを体に巻き付けています。その時に初めて逃げ回っていた「結ぶこと」に向き合いました。
このときはまだ自分で結ぶことができていませんでした
リボン
同じく変身アイテムとして使うようになりました。
*よい写真がありませんでした。ごめんなさい。
エプロン
お料理ごっこをするときに使うエプロンを作りました。200円の布とあまり布で作りました。作るときにこだわったのが、ひも。おへその前で自分で結べるようにしてみました。まだ、リボン結びはできませんが、一緒に結ぶ必然性があるのはよかったと思っています。
下の写真のリボン結びは、私と一緒に結んだリボン結びです。なかなか一人ではできませんが、今までは100%「お母さんやって~」だったのが、ちょっとずつ自分でも手を出すようになったのでありがたい。
作るときにこだわったのが、首のひもの取り付け方。サイズが調節できるようにホックを2段階にしてみました。余り布を計算しながら作ったので、布を切るまでに時間がかかりましたが、生地の模様の切り替えがなかったら、1日もあればあっという間に作れると思います。
それにしても、、、写真が汚い。。。部屋に自然光が全然入らないし、このエプロン作ってから1年たっててしわくちゃだし、、娘は逃げるし、、、、。みなさんのきれいな写真が羨ましい。
風呂敷
おでかけごっこをしているときに、渡してみたらいろんな使い方をしています。絵本のねむいねむいねずみのように、荷物をもちたい!というところから、風呂敷を結ぶという行為につなげられました。(私の膝の上ですが、、、まだ一人ではできない)この、ねずみさん、いつも荷物を風呂敷に包んで棒にぶら下げているんです。これを真似していました。
子ども向け風呂敷というわけではありませんが、こんな風呂敷を使わせています。
97㎝という大きめのサイズは、いろんな使い方できて親子共々重宝しています。シビラの風呂敷のデザインは大好きで何枚も持っています。
あと、かまわぬの風呂敷も大好きです。ただ、webで買える「かまわぬ」の商品は、かわいいものが少ないと思います。素敵なデザインのものは専用のカタログか、実店舗に行かないと手に入らなさそうです。
いろんなサイズの風呂敷を与えましたが、一番よく遊ぶサイズは、
97㎝のものと、75㎝のものが多いです。いろんな使い方ができます。風呂敷を買うなら絶対大きめのサイズがいいと思っています。大きめの作品を運ぶのにも本当に便利です。
5歳の娘のひもの結ぶ様子
相変わらず嫌いです。
でも、一緒にやろう!で逃げなくなりました。
一人で結べるのは、かた結びのみ。
しかも、ずっとつきっきりで見てやらないとやりません。
幼稚園での先生のご苦労を思うと、ごめんなさーいと謝りたくなります。好きなことはどんどんやれるのに、嫌いなことは徹底的に逃げたくなる娘をやる気にさせるのは本当に大変です。
おわりに
「手を器用にさせる」ということをテーマに書きはじめたことをちょっと後悔しはじめています。このテーマそのものがブログのタイトルでも成り立ちそうなボリュームですし、私のような少ない経験で教育に関係することを書くのはドキドキします。
でも、だらだら書きたくなったのには理由があります。今回たまたま「手を器用にさせるには?」というコメントを頂いて書きはじめたのですが、仕事をしているときに同じ質問を何度かいただいていたのです。
クラスが終わったアトリエで「手を器用にするためにどうしたらよいか」生徒のお母さんたちに相談をもちかけられたとき、多くの方は涙を浮かべていらっしゃいました。そのお子さんたちの多くは、何かしら特別な手立てを必要としていました。
お話の中で、子育てでいろんな方法を試しても、うまくいかず苦労されていたことが痛いほど伝わってきました。ところが、当時私は子育て経験がなく、話を聞くことと、一般的なアドバイアスしかできませんでした。今ならもっといろんな意見を交換できたと思います。
そこで、あの、お母さんだったらこういう情報がほしかったかのかな、とか、あの方はこういう話が聞きたかったのかな、、、と思いながらだらだら書いています。本当は、療育指導で行われるような実践の方がそのお子さんたちにとっては効果的だったのかもしれませんが、クラスに来たお子さんが表現することを楽しいと感じてもらえるように構成していましたし、生徒さんもそれを期待していました。
そんな私に、前述のお母さんたちが「子どもがカバワニさんのクラスを毎週楽しみにしているんですよ。」と言ってくださったことは懐かしい良い思い出です。(もう仕事やめちゃいましたが。。。)そんなお母さんたちの顔が頭から離れられなくて、この記事を長々と書いています。
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